エコプロモーションとは

ページ番号1007065  更新日 2021年6月15日

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はじめに

駅前のポスターや市役所などで見かけるウッドチップや桜チップ、ぎんなんの販売や苗木の無料配布、きよはちのイベントのお知らせなど…市の業務とどんな関係があるのだろう?と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。これらは市が実施する環境問題の改善を目的とした取り組みである「清瀬エコプロモーション」の一環として行われています。
清瀬市は都内有数の緑豊かなまちです。しかし、自然を維持・管理していくためには枝や切り株、落ち葉などの副産物(産業廃棄物)とそれに掛かる処理費用が発生します。副産物をリサイクルすることで、産業廃棄物の収集運搬費を削減するなど、清瀬の自然を生かしながら、さらに緑豊かな清瀬のまちを目指しています。
今回は、そんな自然を生かすエコプロモーションの取り組みをご紹介します。

 

清瀬エコプロモーションの取り組み

清瀬エコプロモーションは、平成24年度に公園や街路樹の整備などの市役所内での類似業務の一本化と委託費の削減を目的に組織された総務課営繕係を中心に行われています。その業務はけやき通りの街灯や街路樹の整備、枯木対策、児童遊園の草木の整備・遊具の補修、道路に流出した土の撤去、平成26年からはみつばちの飼育など・・・多岐にわたります。
市内の木々の伐採や清掃を行うと、伐採した枝や落ち葉、道路に流出した土などの産業廃棄物が発生します。産業廃棄物の処理費用は草や葉、枝で1㎏あたり約40円、道路に流出した土などは1㎡で約18,000円ほどにもなります。これまで、多額の産業廃棄物の処理費用が発生し、その費用は年々増加の傾向にありました。

営繕係が発足した当時、職員たちは考えました。

仕事をすればする程、費用がかかってしまう。
産業廃棄物となっている伐採した木や枝、処分する落ち葉や土を活用することはできないだろうか。
清瀬の豊かな自然をもっと生かすことはできないだろうか。

そこで、副産物を加工してリサイクルし、産業廃棄物の処理費用の削減を目指す清瀬エコプロモーションを開始しました!

産業廃棄物処分費の推移

年度

処分費

平成23年

4,809,000円

平成24年

5,821,200円

平成25年

4,728,098

平成26年

0円

平成27年

0円

平成28年

0円

けやき通りの写真
けやき通り

資源を生かす

ー副産物を加工・リサイクルして、有効活用!ー

産業廃棄物として処分されていた伐採した枝や落ち葉を、ウッドチップや腐葉土などに加工し再利用したことで、処分費を削減! 平成26年度以降の産業廃棄物の処理費は0円となりました。加工したウッドチップや腐葉土は市民の皆さんに販売しています。

ウッドチップ・清瀬桜チップができるまで

市内の雑木林の樹木や街路樹を伐採・せん定した木々を直径10㎝程度の大きさに切って、粉砕機へ入れます。
ウッドチップは雑草除けや暑さ対策などに使用します。
清瀬桜チップは市内の小・中学校、地域市民センターなどから倒木防止などのために伐採・せん定された桜の木から作られます。粉砕後、天日で乾燥させて完成です。燻製などに使用します。

画像:ウッドチップ
ウッドチップ
画像:桜チップ
桜チップ

資源を生かした市役所の屋上緑化

市内から発生した資源をリサイクルし、市役所の屋上を緑化しています。

画像:市役所屋上花壇
屋上花壇

けやき通りのケヤキを郷土博物館で再利用

台風で倒木したけやき通りのケヤキは職員の手によって、美しい木目を生かした4つのローテーブルに再生され、郷土博物館の休憩スペースで使用されています。
郷土博物館にお越しの際には、ぜひご利用ください。

画像:けやき通りのケヤキを使用したテーブル
けやき通りのケヤキを使用したテーブル

自然を生かす

ー農業を活性化し、地域ブランドを創出!ー

東京清瀬市みつばちプロジェクト

市役所屋上での養蜂事業「東京清瀬市みつばちプロジェクト」は、清瀬の基幹産業である農業の活性化、花のあるまちづくり事業の拡充、地元ブランドの創出を目的に平成26年3月に始まりました。
また、はちみつの原料となる蜜源植物の無料配布会では、市内農家と協力し野菜と花の販売会を同時開催しています。

みつばちと清瀬の農業

みつばちは環境指標生物で、農薬に汚染された土地に住むことができません。みつばちが活発に活動している清瀬では地元農業が健全に営まれ、安全な野菜が生産されているという証明にもなります。
また、みつばちによるポリネーション(受粉活動)は、農作物の実りを豊かにします。

Kiyohachi(清瀬市役所産はちみつ)の活用

市役所のみつばちが、市内の花の蜜を集めて作ったはちみつ(Kiyohachi)は、採蜜体験会や職員によって採蜜されます。
その後、市内公立小・中学校の給食の材料や市主催の料理講座、ふるさと納税の返礼品など、さまざまな場面で活用される他、苗木の無料配布会など市のイベントで販売しています。

画像:採蜜の様子
採蜜の様子
画像:清瀬市役所産はちみつ「きよはち」
清瀬市役所産はちみつ「Kiyohachi」

恵を生かす

ー身近な清瀬の自然の恵をいただくー

市役所や小・中学校など市の土地にもさまざまな自然の恵みが育ちます。それらのなかにもそのままになってしまっているものや捨てられてしまっているものがありました。
産業廃棄物として処理されていた木々の加工品や市内で採れたぎんなんなどは、市役所本庁舎や市内のイベントなどで販売しています。

過去に販売した主な商品
下宿の市有地に植栽されている鬼ぐるみ
市役所本庁舎で育ったシークワーサー
市内小・中学校の校庭のぎんなん
市役所のグリーンカーテンのゴーヤ(にがうり)
画像:ぎんなん
ぎんなん

販売で得た収益は全額緑地保全基金へ

販売により得られた収益は、全額歳入として「緑地保全基金」に積み立てられ、市内の雑木林などの自然環境を守り、育成するための活動に充てられています。市内の自然を維持・管理するために発生した副産物を加工・販売した収益で、清瀬の自然をより豊かなものにすることが、清瀬のエコプロモーションの使命となっています。

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建築管財課管財係
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