市長コラム「3本の木とともに」 令和3年1月15日号から

ページ番号1007962  更新日 2021年3月15日

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令和3年3月15日号「市報きよせ」掲載

 中澤副市長のご冥福を心よりお祈り申し上げます。2月22日自宅で突然お亡くなりになり、その報告を受けて呆然とし、「市民の皆さんの幸せのために、一緒になって全力を尽くしてきたのになぜ天に引き上げられてしまったのか!!」と大混乱しました。その後、「何故だ、何故だ」という思いが続いている時に、清瀬市健全育成委員会の『ふれあい ねっとわ~く 60号』の子ども達の作品に出会い、慰められました。
 昨年11月の「私の体験・主張発表会」(コロナ禍中止)に寄せられた872編の小中学生の作文の入選作品が載せられている2作品を抜粋します。まずは二中2年生Yさんの【本当に大切なこと】からです。「…長期休みが明け、いよいよ2年生の生活が本格的に始まると思うと不安に負けてしまいそうになります。いつまた学校が休みになってしまうかもわかりません。それでも私は前を向いて歩いていこうと思います。今の時代を生きていたからこそ得た経験をマイナスと捉えないで、プラスのこととして変換し生かしていけるよう、当たり前の日常を大切に過ごしていきたいと思います」。
 次は、清中2年生Mさんの【支え】からです。「…『今こそ家族皆で団結すべきときだよ。辛いことも一人一人あると思うけれど、皆で乗り越えていこうね』。私は母の言ったこの言葉をずっと忘れない。皆で強くうなずき合ったときの気持ちも鮮明に覚えている。…2020年は世の中が混乱し、辛い思いをすることも多かったけれど、自分にとって本当に大切なもの、無くてはならない存在に気づくことができた貴重な時間だったと思う。私たちはこれからも手と手を取り合って、一日一日を強くいきていく」。
 私は幼稚園で約40年子ども達とほぼ毎日関わっていましたから、子どもの育つ姿を感じるととても嬉しくなります。
 3月28日には市役所新庁舎の竣工式が行われます。私は旧約聖書にある、大洪水から命を救う【ノアの方舟】、大地震大災害から市民を守る【ノアの方舟】としての新庁舎を中澤副市長と一緒に目指しました。子ども達も感じてくれているように、【手をつなぎ 心をつむぐ みどりの清瀬】をさらに現実化させていきます。

令和3年2月15日号「市報きよせ」掲載

 市民の皆様には、年明け早々に発出された緊急事態宣言に伴う不要不急の外出自粛など、感染拡大防止に向けた取り組みにご協力をいただき、感謝申し上げます。東京都内の新規感染者数は、1月下旬から徐々に減少傾向にありますが、医療の現場では依然厳しい状況が続いております。
 このようななか、国は東京都をはじめとする10都府県の緊急事態宣言を3月7日まで延長することを決定いたしました。
 一人一人の大切な命を守るために、引き続き皆様には、手洗い・消毒、マスクの着用はもちろん、不要不急の外出や飲食を伴う会話の自粛など、感染防止策の徹底をお願い申し上げます。現在、市では、ワクチン接種専従の担当を設け、急ピッチで準備を進めています。必ずや訪れるアフターコロナの時代に希望を抱き、一緒にこの難局を乗り切ってまいりましょう。
 作詞家の星野哲郎さんは、結核が蔓延する地獄のように恐ろしかった状況を、「清瀬讃歌」2番に込めたのでしょう。「~♪人生をこの世に捧げ 生きてゆく人の強さよ 闇を焼く火の花祭り 誇らかな 願いがこもる 慈のまち 愛のまち 好きだよ清瀬 慈のまち 愛のまち 好きだよ清瀬♪~」。
 さて、私の好きな坂村真民さんの詩に「念ずれば花ひらく」があります。「苦しいとき 母がいつも口にしていた このことばを わたしもいつのころか となえるようになった そうしてそのたび わたしの花がふしぎと ひとつひとつ ひらいていった」という詩碑が海外も含め約700基設置されていると聞きます。
 このことからも、「~♪闇を焼く 火の花祭り♪~」の部分をピアノで弾いている時には気合が入ります。清瀬の責任者として、コロナの闇を焼く祈り、念力を込めて演奏すれば、何らかの良い結果が少しでも出てきてくれるだろうと思い、時間を見つけて「清瀬讃歌」を演奏するようにしています。
 今の状況下、ありがたいことに人口の違いがありますが、多摩26市の中で、感染者数は下から3番目です。市民の皆さんとの協力関係がコロナを抑えているに違いありません。その協力関係が他にも効果を生み出しました。
 昨年は澄川喜一氏の文化勲章受章、結核研究所の教科書掲載などでしたが、今年は1月1日現在の清瀬の人口がなんと今までの最高の数、74,905人になるなど、今後もまだその効果が期待できます。よし、今年も前に進もう!
 清瀬は結核の闇を焼いてきました。今年で90年目です。今は統合されて東京病院になっていますが、昭和6年に東京府立清瀬病院が開設されて今年で90年目なので、ささやかでもいいですから、その慰霊祭を清瀬と一緒にやりませんかと都知事にお願いしてあります。
 その日に向け、私は準備しています。昭和24年に作られた「さくら貝の歌」のピアノ演奏です。この歌は胸の病で亡くなった18歳の恋人を偲び、作られました。
 20世紀の100年間で、結核で亡くなった人は約665万人です。その人たちの慰霊に向かって、「さくら貝の歌」を弾き、清瀬はあなた達の事を忘れていませんと念を送ろうと思います。そうすることで、新たな幸せが清瀬に舞い込んでくることでしょう。

令和3年1月15日号「市報きよせ」掲載

 1月7日、特別措置法に基づく緊急事態宣言が、東京都と神奈川、埼玉、千葉の3県に発出されました。都内では、1日の新規感染者数が2千人を超え、医療体制に重大な影響を及ぼす状況となっております。
 清瀬市の新規感染者数も加速度的に増加している状況にあることから、市では適切な情報の発信などにより、皆さんを感染の危機にさらすことのないよう、総力をあげて取り組んでまいります。
 改めて皆さまには、手洗い・うがい・消毒、マスクの着用はもちろん、午後8時以降の不要不急の外出や飲食を伴う会話の自粛など、感染防止策の徹底をお願い申し上げます。この難局を、心を閉じたりすることに巻き込まれないように、力を合わせて乗り切ってまいりましょう。

 【天下分け目の清瀬が原】、かつて亡国病と言われた結核と日本を代表して闘ったのが清瀬でした。だから、『人の世の流れの果てや清瀬村』と病室に書かれていたのです。そうしたきわめて恐ろしい状況でしたから、「清瀬はだめだ」という否定的感情が村民・町民を支配してしまったのです。その「倍返し」に、新型コロナを通して、どれだけ清瀬が尊い世界的役割を担い、人類に貢献してきたかを実感していきましょう。
 そのわかりやすい解説の本が、2014年の公益財団法人結核予防会の『証言でつづる結核対策 公衆衛生の歴史』です。元複十字病院の院長で、結核予防会の工藤理事長の冒頭文から抜粋引用します。
 『・・・世界に目を転じますと、WHO(世界保健機関)の直近の統計では、2014年には960万人が新たに結核を発病し、150万人が死亡しています。・・・結核を45分の1以下に減少させた日本の結核予防、早期発見、早期診断、そして治療技術を、これからの国々の結核対策に役立てることができるのです。・・・中でも清瀬にある結核研究所は、国内唯一の結核研究施設であるとともに、結核の疫学調査、教育・普及から国際結核対策まで、まさに【日本結核対策センター】ともいうべき役割を果たしています。』
 清瀬のBCG製造も50年以上毎年、約5千万人分のワクチンを世界中に送っていることも含め、どれだけ清瀬が尊いか実感できるでしょう。研究所には、結核菌に冒されたさまざまな『臓器』の病理検体が、患者情報とともに透明な容器に入れられ、結核菌が変容した際に、対応研究して人々を救うために保存されているのです。
 初めて見せていただいたときに、平和な今に通ずる感謝の気持ちと、この方々の魂はどうされているのだろうかと複雑な思いにかられました。このことから結核資料館の建設を国にお願いし、検体を保存できれば、患者の皆さんも、結核撲滅のための貴重な資料としての貢献を誇りに思っていただけるだろうと思っています。
 まさに、国民的仏教詩人「坂村真民」さんの『忘れるな』の詩そのものです。【頭より足 足を忘れるな 花より根 根を忘れるな 見えるものより 見えないものを忘れるな】、電気・水道・自動車・医療などがない、根っこの過去の時代を前向きに生き抜いた先人の皆さんに、尊い清瀬から感謝していくのがとても大事だと私は思っています。幸せを分け合う清瀬が新型コロナ禍に沈む社会に灯りをともしていくはずだと私は信じます。

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