平成22年第3回定例会行政報告
平成22年第3回定例市議会の開会にあたり、行政上の主な事項についてご報告させていただきます。
はじめに、本定例会に提案しております平成21年度一般会計決算の概要についてご報告申し上げます。
歳入総額は278億284万2千円、歳出総額は270億1,330万7千円で、歳入歳出の差し引き額は7億8,953万5千円となっております。翌年度へ繰り越すべき財源は地域活性化きめ細かな臨時交付金事業で9,623万8千円となっており、これを差し引いた繰越額は6億9,329万7千円となり、前年度よりも1億5,445万円の増となっております。
平成21年度では、定額給付金や地域活性化・生活対策事業費など前年度からの繰越明許費や普通建設事業の財源となった地方債が増加したことにより、歳入総額が前年度よりも24億2,414万6千円の大幅な増となっております。一方、歳出総額では、旧都立清瀬東高校の用地の取得、清瀬市民センター再整備工事、小中学校校舎地震補強工事、定額給付金事業及び近年の経済状況の悪化の影響を受けて扶助費などが大幅に増加したことから、前年度よりも34億3,639万3千円の大幅な増となっております。
このようななか、まず、歳入でございますが、景気の後退が続くなか、市税が前年度よりも1億4,228万円の減となっているほか、利子割交付金や自動車取得税交付金、地方特例交付金などもそれぞれ減となっており、一方、地方交付税及び臨時財政対策債が前年度よりも増額となっていることから、経常一般財源は2億574万円の増となっております。
歳出では、義務的経費であります人件費は職員数の削減などにより職員給は減となっているものの、退職手当組合負担金の増があったため前年度に比べ344万円増、また、生活保護費や自立支援給付費の増により扶助費が前年度よりも5億2,252万円の大幅な増となっております。一方、公債費は前年度に比べ2億3,998万円の減となっていることから、義務的経費全体では前年度よりも2億8,598万円の増となっております。
このような決算の状況から、経常収支比率につきましては、経常一般財源が増加し、経常経費が減少したことから、前年度の96.8%から95.3%と1.5ポイントの改善となっております。26市の経常収支比率の平均は前年度の94.1%から93.2%と0.9ポイント改善となり、26市中17市が改善傾向となっております。当市も改善したとはいえ、いまだ厳しい経済状況のなか、今後も適正な財政運営に努めて行かなければならないと考えております。
次に、平成22年度一般会計補正予算について申し上げます。
まず、待機児童ゼロ作戦について申し上げます。
上清戸にあります私立きよせ保育園が施設を増築し、来年度から66人の定員増を図ることとしたため、市では、これを支援し、「待機児童ゼロ作戦」と位置づけ、さらなる待機児童の解消を目指して、都の補助金8,365万4千円を活用するなかで、施設整備費として9,246万円を計上しております。
次に、緊急雇用創出事業について申し上げます。
離職を余儀なくされた非正規労働者等に対する国の雇用対策として、都から交付される緊急雇用創出補助金2千万円を活用し、樹木の剪定や除草等の事業委託を実施します。
そのほか、歳入歳出それぞれ9億3,267万8千円を追加する補正予算を提案させていただいておりますので、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。
次に6月以降の主な事業について申し上げます。
まず、清瀬市コミュニティプラザひまわりの開設について申し上げます。
去る、7月3日に、関係者の皆さんにご出席いただき、開館記念式典を開催いたしました。当日は、式典のほか、長期利用団体の皆さんが活動内容のPRを行ったり、音大生による演奏会が行われるなど、多くの市民の皆さんにもご来場いただきました。今後も、施設のPRに努め、生涯学習やスポーツをはじめ、様々な市民活動の拠点施設として、ご活用いただきたいと思います。
2つ目は、学校校舎の地震補強工事の状況について申し上げます。
子どもたちの安全と市民の緊急避難場所の確保を図るため、平成17年度から最優先施策として取り組んでまいりました小中学校の体育館及び校舎の耐震化が、今年度ですべて完了いたします。今年度は、三小の改築工事、清小、六小、七小、三中及び五中の耐震補強工事を実施しており、大きな音が出るなど授業に支障を及ぼす作業については、夏休み期間中にほぼ終了しております。工事の完了は、六小、三中、五中が11月末、清小、七小が来年の1月中旬、三小が3月末となります。
また、三中の運動場の全面芝生化工事につきましては、現在、芝生の植え付け作業を行っており、10月には天然芝による緑の運動場が完成いたします。芝生の養生期間を置き、来年の5月ごろから使用を開始したいと考えております。
3つ目は、清瀬けやきホールの整備状況について申し上げます。
再整備工事も最終段階を迎え、現在、内装工事を中心に行われており、10月末には事故のありましたエレベーター部分を一部残して完成いたします。
また、7月には指定管理者の公募を行いましたが、2つの事業者から応募いただき、有識者を含めた選定委員会により選定した結果、明確な基本方針のもと、施設管理、自主事業の両面で優れた提案のあったアクティオ株式会社を選定いたしました。本定例会に、指定管理者の指定についての提案を予定しておりますので、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。
4つ目は、市制施行40周年記念式典について申し上げます。
清瀬けやきホールが10月末に完成した後、備品等を整え、12月5日にオープンを予定しております。当日は、ホールのオープニングセレモニーとあわせ、清瀬市市制施行40周年記念式典を、外観も内容も一新したホールで挙行したいと考えております。
5つ目は、第4次行財政改革の検討状況について申し上げます。
第4次行財政改革につきましては、職員によるプロジェクトチームで検討した後、5月より有識者と公募の市民による検討委員会でご検討いただいておりますが、今後、パブリックコメントを経て、年内には答申をいただく予定でおります。そうしたなか、職員プロジェクトの報告のなかにありました職員の意識改革のための提案を受け、「市の実情や各課の仕事をお互いに知る講座」が、8月から勤務時間外に職員の自主参加で始まりました。これは、課長が各課の現状や抱えている課題等を説明し、職員の情報の共有化を図るとともに、広い視野を持った職員を育てることを目的に実施されており、第1回目の講座には、約60人の職員が参加いたしました。今後も継続して実施し、若い職員を中心により一層の意識改革が図られることを期待したいと思います。
6つ目は、公立昭和病院の増改築工事の完成について申し上げます。
清瀬市をはじめ8市で運営する地域中核病院である公立昭和病院では、新しい時代に対応した医療環境を整備するため、平成18年から病院の増改築工事を行ってまいりましたが、この度、すべての改修工事が完了し、去る8月29日に落成式が行われました。新しくなった施設は、518床、31診療科の総合病院として、その役割を果たしていくことになります。
7つ目は、高齢者の所在不明の問題について申し上げます。
清瀬市で今年の12月末までに100歳以上となる方は32人おりましたが、このうち現在104歳の外国人登録者の男性1人が所在不明となっております。
この方は、これまで外国人登録証の更新手続きが無く、住所地での生活実態もつかめないことから、法務省入国管理局へ照会を行っておりますが、国外への出国記録はないことが判っております。外国人登録者は、実態調査により不在が確認されましても、職権により登録を抹消する権限が市に与えられていない実情がございます。その他の100歳以上31人の方々の所在につきましては、職員が各家庭を訪問したり、介護施設などへの入所を確認し、すべて所在を把握しております。
このような事態を受け、市では、民生児童委員へ改めて高齢者の訪問活動や安否確認のお願いを申し上げ、高齢者の所在確認の範囲を95歳から99歳までに広げ、職員や民生児童委員による個別訪問などにより、所在の確認をいたしました。引き続き、地域の皆さんのご協力をいただきながら、高齢者の支援に努めてまいります。
8つ目は、家具転倒防止器具の支給について申し上げます。
昨年度に引き続き、地震による家具の転倒を防止し震災時の人的被害を軽減するため、6月15日から市民の皆さんに家具転倒防止器具を無償で支給いたしました。また、ご自身での取り付けが困難な高齢者等の世帯には取り付け支援も行いました。市役所と松山・野塩出張所で受け付けましたが、781件の申請を受理し、支給、取付けを終了いたしました。
また、8月22日に第四小学校で、災害時に市民、地域、市及び防災関係機関が連携し、適切に避難・救助活動が行えるよう総合的な防災訓練を実施し、当日は猛暑のなか千人以上の方々にご参加いただきました。
次に、7月から8月に実施いたしましたイベントについて申し上げます。
1つ目は、ひまわりフェスティバルについて申し上げます。
今年で3回目を迎えた清瀬ひまわりフェスティバルは、今年も、下清戸三丁目の石井ファームと小寺ファーム合わせて2万4千平米の農地に10万本以上のひまわりを咲かせ、8月21日から開催いたしました。昨年に引き続き、農ある風景を守る会を中心にボランティアの皆さんにご協力いただき、6月21日・22日には市内の小学生約420人が参加してひまわりの種まきが行われました。9月1日現在で約33,000人にご来場いただきました。
2つ目は、川まつりについて申し上げます。
ひまわりフェスティバルと同じく今年3回目を迎えた川まつりを、7月25日に柳瀬川と台田運動広場で開催いたしました。「川にふれる、川に学ぶ」をテーマに、魚の捕獲体験や観察会、ボート遊び、パネル展示などのイベントに加え、今年は新たに「いかだコンテスト」が行われ、参加者も約3,000人と大盛況のうちに終了いたしました。
3つ目は、平和祈念フェスタについて申し上げます。
8月10日から22日まで、「平和祈念フェスタin清瀬」をクレアギャラリーとアミューホールで開催いたしました。
市民の皆さんによる実行委員会で毎年企画していただいておりますが、今年は、最終日の8月22日に、アミューホールで、広島の平和記念式典に参加したピースエンジェルズの報告会やアニメ監督の有原誠治氏をお迎えして講演会を開催いたしました。平成7年から実施しているピースエンジェルズの広島派遣は今回で200人を超え、小中学生が直接見たり聞いたりして得た経験の報告は、毎年、素晴らしいものであります。
最後に、今後実施いたします事業について申し上げます。
郷土博物館では、市制施行40周年記念事業の一環として、「写真展 柳瀬川回廊」を11月27日から12月12日まで開催いたします。写真の提供は、旭が丘写真クラブの皆さんで、柳瀬川回廊の魅力溢れる瞬間を捉えた約80点の作品を展示いたします。
また、9月5日には健康まつり、9月20日には敬老大会、10月9日から11日にはアイレックまつり、10月11日には市民マラソン大会、そして10月17日には市民まつり、11月7日には石田波郷俳句大会、11月13・14日には農業まつりを開催いたしますので、ご来場くださいますようお願いいたします。
なお、本定例会には清瀬市障がい者福祉センター条例の一部を改正する条例などの案件を提案させていただいておりますので、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げまして、行政報告といたします。
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