令和元年第3回定例会行政報告
令和元年第3回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。
はじめに、先週の九州北部を襲った大雨により、被災した皆様にお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方に心より哀悼の意を表します。
さて、NHKが清瀬市を大いに宣伝してくれています。
8月17日には、「おはよう日本」のなかで、清瀬みつばちプロジェクトの取り組みが放送され、みつばちの暑さ対策が紹介されました。
また、連続テレビ小説「なつぞら」のロケ地として、清瀬市役所が使用され、5月に撮影されたカットが8月21日と24日に放映されました。市民の皆さんからの反響も大きく、大いに清瀬市をPRできたのではないかと考えております。
これからも、より多くのメディアに清瀬の魅力を取り上げてもらえるよう取り組んでまいります。
それでは、まず、本定例会に提案しております平成30年度一般会計決算の概要についてご報告申し上げます。
歳入総額は310億2,496万6千円、歳出総額は301億7,348万2千円で、歳入歳出の差し引き額は8億5,148万4千円となっております。また、翌年度へ繰り越すべき財源はございませんので、実質収支についても同額となっております。
歳入では、地方消費税交付金が平成30年度税制改正に伴う清算基準の見直しによる影響から大きく減少したものの、市税や地方交付税の増加により、前年度よりも総額で8,590万円の増額となりました。一方、歳出では、繰出金や公債費が減少したものの、扶助費や積立金が増加したことなどにより、前年度よりも総額で3億8,203万円の増額となっております。
このようななか、まず、歳入の内訳でございますが、地方消費税交付金が前年度よりも2億1,505万円の減額となりましたが、市税において、個人市民税や法人市民税の増加により、全体では前年度よりも8,819万円の増額、徴収率は前年度と同じく97.9%となっております。
また、地方交付税につきましては、前年度よりも6,866万円の増額となっております。
歳出では、繰出金が、下水道事業が公営企業会計に移行したことにより皆減となったことなどに伴い、前年度より4,364万円の減額になったものの、扶助費が、私立保育園運営費、生活保護費、自立支援給付費などの増加に伴い、全体で前年度よりも2億1,092万円の増額となっております。
また、経常収支比率につきましては、経常一般財源が前年度よりも5,625万円の減額となったことに加え、経常経費充当一般財源が扶助費などの増額に伴い、前年度よりも2億4,990万円の増額となったことから、前年度の91.1%から2ポイント悪化の93.1%となっております。
このように、市財政を取り巻く環境は依然として厳しいため、今後も健全な財政運営に努めていかなければならないと考えております。
次に、6月以降の主な事業について申し上げます。
1つ目は、清瀬ひまわりフェスティバルについてであります。
今年で12回目を迎えた清瀬ひまわりフェスティバルは、8月17日から24日までの8日間と、例年よりも短い期間での実施となりました。7月の日照不足による影響が心配されましたが、8月に入ると天候も回復し、開会式が行われた8月17日には見事な花を一斉に咲かせてくれました。会場を訪れた方々は、一様に「すごい、すごい!」、「とてもきれい!」、「近くにこんなにきれいな景色が楽しめる場所があったんだ!」などと、一面に広がるひまわり畑の景色を絶賛しておりました。そのような光景を目の当たりにし、清瀬のひまわりが訪れた皆さんに元気を与えているのだなと改めて実感したところであります。石井ファーム並びに小寺ファーム、そして、農ある風景を守る会など地域の皆様のご協力、また、西武鉄道による多大なお力添えに対し心より感謝申し上げます。
おかげさまで、例年よりも短い期間での開催でしたが、およそ10万人の方にご来場いただいたうえ、懸念されておりました会場付近の交通渋滞もなく終了することができました。
交通渋滞解消にあたっては、公共交通機関でのご来場を積極的に促すなどの対策を講じたこと、また、例年7月に北口睦会が実施している「きよせケヤキロードフェスティバル」の開催を期間中の18日に変更していただいたことによる効果が大きかったのではないかと考えております。
また、最終日の24日には、気象衛星センターと、7月に千代田区大手町の気象庁本庁舎から移転してきた東京管区気象台の合同で、お天気フェアを開催していただきました。東京管区気象台は、関東甲信・北陸・東海地方の1都16県を管轄し、東京都の気象台としての役割も担っており、安全安心なまちづくりにとって、とても心強い機関が清瀬市に来てくれました。
今後も多くの皆さんに清瀬のひまわりの風景のなかで至福の時を過ごしていただけるよう、オール清瀬で取り組んでまいります。
2つ目は、KIYOSE国際会議についてであります。
結核と向き合い歩んできた清瀬の尊い歴史と、結核撲滅に向けた世界的な貢献を市内外の多くの皆さんに知っていただくため、7月6日、結核予防会、結核研究所、日本ビーシージー製造株式会社との共催により、『世界を結核から守る“KIYOSE国際会議”』を開催いたしました。
今回で3回目となる会議では、結核研究所名誉所長の森亨(もり とおる)先生に「療養所の町から世界の健康都市KIYOSEへ」と題したご講演をいただいた後、JICAを通じて結核研究所で研修中のザンビア、ミャンマー、アフガニスタンからの結核対策専門家によるパネルディスカッションが行われ、母国における結核の現状などが紹介されました。
また、今回は、第五中学校の吹奏楽部による演奏も行われたことで、多くの皆さんにご来場いただき、清瀬の尊い歴史を改めて考える絶好の機会になったのではないかと考えております。
会議を締めくくる交流会には、第五中学校の吹奏楽部の皆さんにもご参加いただき、たどたどしいながらも研修生と英会話による交流が図られ、世界と身近につながる清瀬を実感するとともに、貴重な経験になったのではないかと思います。
3つ目は、きよせの環境・川まつりについてであります。
今年も、「来て、見て、体験しよう」をテーマに「2019きよせの環境・川まつり」が、7月27日に台田運動公園で開催されました。
当日は、台風6号の接近により天候が不安定な状況となり、川のイベントについては、安全を第一に考え中止といたしました。そのため、陸のイベントのみの開催となりましたが、昨年同様、市内外から約5千人の方々の来場がありました。今回は、32団体による環境関連のブースが並び、各団体の展示や体験コーナーのほか、スタンプラリー、川柳コンテストなどが行われ、清瀬の自然環境のなかで夏休みの一日を楽しんでいただきました。また、都立清瀬高校の高校生ボランティアの協力もあり、無事に終了することができました。
今後も、自然体験を通じて、市民の皆さんの環境保全への意識を啓発していけるよう、実行委員の皆さんと連携してまいります。
4つ目は、平和祈念フェスタについてであります。
8月18日、アミューホールで、「平和祈念フェスタin清瀬」が開催され、今年で25回目となるピースエンジェルズによる報告会や講演会などが行われました。
報告会では、参加した10人の子どもたちが、広島での体験を通して考えたことや決意したことを、一人一人自分自身の言葉でしっかりと語ってくれました。この貴重な経験を生かして平和の 大切さをしっかりと伝えていって欲しいと願っております。
また、講演会では、ピースボート共同代表で、ノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の国際運営委員など核兵器廃絶に向け様々な活動をされている川崎哲(かわさき あきら)さんをお招きし、核兵器のない平和な世界を目指した国際的な動向を伺いました。
今後も、こうした取り組みを続けていくことで、愚かで悲惨な戦争と核兵器のない平和な世界の実現に向けて市民の皆さんと思いを一つにしてまいりたいと考えております。
5つ目は、特殊詐欺対策、自動通話録音機の貸し出しについてであります。
清瀬市における今年の振り込め詐欺など特殊詐欺の被害件数は、7月31日時点で42件、被害額はおよそ4,600万円に上り、依然後を絶たない状況にあります。
なかでも被害が多いとされる高齢者の方に向けて、65歳以上の方がお住いの世帯を対象に、昨年度に引き続き7月1日より、自動通話録音機の無料貸し出し事業を開始いたしました。また、清瀬市清掃事業組合のご協力によるごみ収集パッカー車を活用した広報活動や、市報きよせ9月1日号では被害防止に向けた特集号を発行するなど特殊詐欺の撃退に向け取り組みを行っております。
本定例会にご提案しております補正予算にも、自動通話録音機100台をさらに追加するための経費を計上させていただいております。
6つ目は、市制施行50周年ロゴマークの決定についてであります。
来年の市制施行50周年記念事業に向け、そのPRに活用するロゴマークが、397点の応募作品のなかから、埼玉県在住の方の作品が選ばれました。
ロゴマークのデザインは、清瀬市の木、花、鳥を平仮名の「きよせ」にマッチングさせ、洗練されたデザインのなかにも親近感を覚えるようなものとなっております。
このロゴマークを、今後展開する50周年記念事業などに広く活用し、機運の醸成につなげてまいります。
7つ目は、新庁舎建設工事の状況についてであります。
現在、新庁舎建設は工事区域に仮囲いを設置し、基礎工事を行うための掘削工事を実施しております。工事は順調に進んでおり、今後は、基礎工事、地下躯体、地上躯体を施工し、内装工事、外装工事と進んでまいります。工事にあたり、来庁者用駐車場の位置が変更になるなど、市民の皆さんにはご不便をおかけしますが、ご理解、ご協力をお願いいたします。
8つ目は、プレミアム付き商品券についてであります。
9月17日から、住民税非課税世帯及び3歳未満の子を持つ子育て世帯を対象にプレミアム付き商品券を販売いたします。
これにより、10月に予定されている消費税率の引き上げによる家計への影響の緩和を図るとともに、地域における消費の喚起と地域経済の下支えをしっかりと行ってまいります。
9つ目は、清瀬みつばちプロジェクト、新製品販売についてであります。
昨年度に続き、地元商業の活性化を目的として、市内事業者を対象に清瀬市役所産はちみつ「Kiyohachi」を活用した新製品を募集したところ、昨年度応募した2事業者を含む5事業者から提案を受け、新たに「きよはちハニータブレット(HONEY TABLET)」、「きよせはちみつカステラ」、「清はちクッキー」、「きよはち入りドレッシングサラダ」が誕生しました。
一般での販売に先立ち、7月23日から26日まで市役所前特設コーナーで行われた新製品記念販売イベントには、市役所を訪れた多くの方にお立ち寄りいただきました。この取り組みが、新たな商品開発の発想の契機となり、地域の活性化の礎となることを大いに期待しております。
最後に、今後実施する事業について申し上げます。
1つ目は、総合防災訓練についてであります。
今年の総合防災訓練は、10月6日の日曜日に、第二中学校を会場に実施いたします。防災週間に合わせて、すでに8月27日に、執務時間中の発災を想定した大地震時の対応を図る図上の災害対策本部訓練を実施いたしました。総合防災訓練では、震災対策として、これまで反復してきた倒壊家屋からの人命救助訓練、傷病者対応としての災害医療救護訓練、さらには、地域住民を主体に実演する避難所運営訓練を実施する予定であります。
常に発災時を想定し、地域住民を交えたより実践的な訓練を心がけてまいります。
2つ目は、きよせ市民まつりについてであります。
今年で40回目を迎える「きよせ市民まつり2019」が、10月20日の日曜日に開催されます。今年も、市民の皆さんによる縁日即売やステージ発表のほか、様々な催しで40回目の節目となるまつりを盛り上げていくため、現在、きよせ市民まつり実行委員会で検討、準備を進めております。ぜひ多くの皆さんにご来場いただき、清瀬の秋のひとときを満喫していただきたいと考えております。
3つ目は、石田波郷俳句大会についてであります。
俳人石田波郷の没後40年に始まった波郷俳句大会は、没後50年を迎える今年、11回目を迎えます。折からの俳句ブームと昨年度の10回記念大会を踏み台に、益々『俳句のまち』としての魅力が高まってまいりました。実行委員をはじめ、多くの関係者の皆様のお力添えを心より感謝申し上げます。
これから投句数の集計及び選考の後、10月27日に受賞者の表彰式や選者による講評が清瀬けやきホールで行われます。
表彰式当日は、波郷のご子息石田修大(のぶお)氏と本大会の選者である石寒太(いしかんた)氏による波郷の貴重な写真を使った講演会も行われます。大会当日はより多くの方にお越しいただくため、市としても応援して参りたいと思います。
以上のほか、本定例会には、中学校の体育館にエアコンを整備するための実施設計費を含む令和元年度清瀬市一般会計補正予算などの案件をご提案申し上げておりますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げ、行政報告といたします。
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