平成30年第4回定例会行政報告

ページ番号1002502  更新日 2020年8月30日

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平成30年第4回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。

はじめに、平成31年度の予算編成について申し上げます。
日本経済は、4~6月期のGDP成長率が年率で前期比3.0%の増加となり、2四半期ぶりのプラス成長となりました。設備投資の伸び率が加速しているほか、所得環境のゆるやかな改善により個人消費を下支えする可能性はあるものの、世界的な貿易摩擦や、自然災害による輸出停滞の可能性も懸念され、楽観できない状況は続いています。
そうしたなか、先に発表された国の平成31年度予算概算要求額は、一般会計で102兆7,658億円に達し、5年連続して100兆円を上回る規模となっています。
一方、東京都では、平成31年度予算を、東京2020大会を推進力とし、東京が成熟都市として新たに進化を遂げ、成長を生み続けられるよう、未来に向けた道筋を力強く歩む予算と位置づけ、予算編成が進められています。
このようななか、現在、平成31年度予算編成を進めておりますが、まず、歳入の見込みでは、現在の経済状況を鑑みると市税収入の伸びは期待できず、地方交付税については、国の概算要求をみるなかでは減額となることが見込まれています。
歳出では、2か年に及ぶ新庁舎建設や老朽化した各公共施設の改修などの大きな財源を伴う事業が予定されているほか、自立支援給付費や介護保険などの社会保障関係経費の増額も見込まれております。
このようなことから、平成31年度の予算編成は大変厳しい状況にありますが、魅力的で住みよいまちづくりを実現するために、「第4次清瀬市長期総合計画・実行計画」の着実な実施とワーク・ライフ・バランスが実現された働き方を目指すことをはじめ、「安全で安心なまちづくり」の実現、安心して子どもを産み育てられるまちを目指した子育て支援策のさらなる充実を図るほか、公共施設の再編などに取り組んでまいります。
さらには、都市計画道路や雨水幹線など長期的視点に立った都市基盤の整備、「健幸寿命」を延ばすため、健康増進策を推進するとともに、介護予防事業の充実や地域包括ケアシステムの構築に取り組んでまいりたいと考えております。

9月以降の主な事業報告

次に、9月以降の主な事業について申し上げます。

1つ目は、総合防災訓練についてであります。
10月14日に、大地震を想定し、その対応訓練として、総合防災訓練を実施しました。
今回の訓練は、第十小学校を会場に、校庭エリアでの消防・警察・医師会など関係機関との演習訓練と、体育館エリアでの避難所運営訓練とを予定しておりましたが、前日の天候不良により、グラウンドの使用が困難となったため、体育館での避難所運営訓練を中心に実施いたしました。
避難所運営訓練にあたっては、約10か月前から、地域住民を中心に『十小・五中避難所運営プロジェクトチーム』を結成し、毎月、意見交換やリハーサル訓練を重ねていただきました。
当日は、こうした成果と、中学生ボランティアの活躍も加わったことで、300人に及ぶ市民の皆さんの参加にもかかわらず、円滑な避難所運営に繋げることができました。
こうした訓練を通して、防災対策の重要性について、改めて認識を深めることができました。
また、最近は、台風などによる集中豪雨など、気象災害による被害も深刻化してきています。このようななか、コミュニティ放送の重要性に着目し、10月4日、『FMひがしくるめ』を運営する株式会社クルメディアと、「災害時における放送に関する協定」を締結いたしました。これにより、市民の皆さんは、災害時に、市からの重要な情報を、FM放送を通して聴くことが可能となります。今後、清瀬市全域が放送エリアとしてカバーされるよう早期に調整を進め、安全・安心な暮らしに向けて、さらに一歩進めてまいります。
2つ目は、敬老大会についてであります。
高齢者の皆さんが住みなれた地域で、気軽にご参加いただけるよう、5日間にわたり、市内7か所の会場で、敬老大会を開催いたしました。
開催期間中は、秋の長雨によるあいにくの天候ではありましたが、多くの方々にご参加いただき、心からお祝いをすることができました。
地域分散型に移行して、今年で3回目となる敬老大会は、会場ごとに演目は様々で、歌を歌ったり、三味線や尺八を演奏したり、ひょっとこ踊りやマジックを行ったりと、趣向を凝らした演目が披露されました。なかでも、会場の一つである清瀬中学校では、清中の生徒によるお琴の演奏会が行われたことで、生徒の保護者にもご来場いただき、多世代で敬老大会を楽しむことができました。
参加された方々からは、「楽しませてもらった。来年もまた参加したい。」といった、ご感想も数多くいただきました。
今後も皆さんに楽しんでいただけるような敬老大会づくりに努めてまいります。
3つ目は、石田波郷俳句大会についてであります。
俳人石田波郷の没後40年に始まった波郷俳句大会は、今年で10回目の節目を迎えました。今年の投句数は、国内外の小学生から一般まで全体で、1万831句となりました。
10年をかけて全国規模の大会へと成長しており、なかでも一般の部・新人賞の部には、毎年、非常に優れた作品が、数多く寄せられています。
とりわけ国内で唯一「応募者30歳まで」としている新人賞部門は“俳句会の芥川賞”と位置付けられるまでになり、若手俳人の輩出へと貢献しています。
また、ジュニアの部では、波郷の出身地であり俳句の聖地と言われる愛媛・松山の小学生からの投句もあり、清瀬の俳句教育が全国に広まっているものと感じております。
10月28日には、例年よりも多くの方が清瀬けやきホールに集い、受賞者の表彰式や選者による講評、岸本尚毅(きしもと なおき)氏による講演が行われました。
引き続き、“俳句のまち清瀬”として、実行委員会をはじめ、関係者の方々を支援して参りたいと考えております。
4つ目は、秋の市内一斉清掃についてであります。
11月4日、市内全域を対象に、秋の一斉清掃を実施しました。今回も88団体、約1,700人の方々にご参加いただき、集められたごみの量は約0.9トンとなりました。当日は、市の職員もボランティアとして多数参加し、柳瀬川や空堀川の清掃を行いました。市民の皆さんのまち美化意識の高まりにより、ごみも減少しつつありますが、さらに美しいまちを目指して、引き続き市民の皆さんとともに取り組んでまいります。
5つ目は、キヨセdeフェスタについてであります。
11月23日、男女共同参画センターで、キヨセdeフェスタを開催しました。
この事業は、子育てをしながら働きやすい環境づくりの一環として、地方創生交付金を活用して実施されたもので、親子で楽しめるワークショップや工作などのイベントの開催、清瀬市・東久留米市・西東京市3市の女性起業家による出店など、「女性が輝くまち」の一つのステージが展開されました。当日は、500人を超える来場者があり、関心の高さを伺い知ることができました。
このような取り組みは、子育てをしながら働く女性にとっては、前に進むための原動力となりますので、引き続き行うことで、子育て世代の定住化にもつなげてまいりたいと考えております。
6つ目は、市と市内三大学との連携事業『清瀬アカデミア』についてであります。
11月28日、生涯学習センターアミューホールで、「人生100年時代に向けた地域包括ケアシステムの構築」をテーマに講演会を開催しました。
はじめに、長源寺の一適隆章(いってき りゅうしょう)住職から「人生100年時代に向けて」と題し、生き生きとした人生を送るための極意をお聞かせいただきました。続いて、社会事業大学の菊池いづみ(きくち いづみ)先生、明治薬科大学の伊藤明彦(いとう あきひこ)先生、国立看護大学校の島津多恵子(しまづ たえこ)先生から、地域包括ケアシステムに関連して、それぞれの研究領域や立場からお話をいただきました。また、市からは、地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みの現状を発表しました。
100人を超える方々が、熱心に、講話に耳を傾ける姿を拝見し、住み慣れた地域で、自分らしく、健康でいきいきとくらしていくことへの関心の高さを感じました。
地域包括ケアシステムの構築に向けては、知の資源である三大学との連携を図りながら、市としてしっかりと取り組んでまいります。
7つ目は、ジェイコムの番組『長っと散歩』についてであります。
ケーブルテレビジェイコムでは、新番組『長っと散歩』の放送を10月から開始しました。
この番組は、清瀬市を含む近隣5市の地域の魅力を、それぞれの市長自らがMCとなって2~3か月ごとに地域を巡り歩きPRするもので、今回は10月18日に撮影が行われ、中央公園や養護施設ベトレヘム学園などを巡り、結核療養の聖地としての尊い歴史の一部を紹介しました。
ベトレヘムの結核療養農園を開設したフランス人宣教師フロジャック神父の日記によりますと、撮影が行われた10月18日は、偶然にも、ベトレヘムの園の落成式からちょうど85年目にあたる日であり、課された使命を、改めて感じることができました。次回の放送は、1月中旬から予定されておりますので、引き続き清瀬の魅力を存分にPRしてまいります。

この秋に開催したイベント

次に、この秋に開催しましたイベントについて申し上げます。
1つ目は、きよせ市民まつりについてであります。
今年のきよせ市民まつりは、10月21日、爽やかな秋晴れに恵まれ、開催されました。今年も市民の皆さんによる様々な模擬店の出店やステージ発表が行われ、4万1千人の皆さんが訪れる活気溢れるまつりとなりました。イベントに参加された方、会場に訪れた方、それぞれが大いに楽しみ充実した一日となったのではないかと思います。
2つ目は、農業まつりについてであります。
11月17日と18日、コミュニティプラザひまわりで、農業まつりを開催しました。
今年は、8月の猛暑や台風24、25号による影響もあり、農産物の出品状況は昨年に比べ、大変厳しい状況ではありましたが、農家の高い技術力により、例年に勝るとも劣らないすばらしい清瀬産の農産物が生産され、審査員の先生方から高い評価をいただきました。
まつりでは、農産物品評会や市内産野菜でできた宝船の展示とチャリティー販売、花・植木・野菜の即売のほか各地区婦人部によるアトラクションや下宿ばやしなどが行われたほか、友好交流都市の立科町からも、ご参加いただき、立科産の物産等が販売され、収穫を祝う秋の祭典にふさわしいイベントとなりました。
また、未来の清瀬の農業を担う若き後継者を顕彰・激励する農業後継者顕彰では、4人の方が受賞され、将来の清瀬農業にとって大変頼もしく、また力強く感じたところであります。

以上のほか、本定例会には平成30年度清瀬市一般会計補正予算などの案件をご提案申し上げておりますので、ご審議賜りますようお願い申し上げ、行政報告といたします。

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