平成29年第3回定例会行政報告

ページ番号1002507  更新日 2020年8月30日

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平成29年第3回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。

はじめに、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対する抗議文の送付について申し上げます。北朝鮮は、8月29日早朝に、我が国の上空を通過する形で弾道ミサイルを発射しました。我が国を含む国際社会は、北朝鮮に対し、国連安保理決議等の完全な遵守を求め、度重なる核実験や弾道ミサイルの発射等の挑発行為を非難するとともに、核・弾道ミサイル開発の放棄を求めているなか、再び弾道ミサイルを発射し、しかも我が国の上空を通過したことは、国民の安全を脅かす許しがたい暴挙であり、断じて容認できません。これは、私たち清瀬市民をはじめ、全世界の人々の恒久平和の願いを踏みにじるものであり、極めて遺憾であります。8月29日の報道を受け、ただちに、西畑議長と相談のうえ、非核平和宣言都市として、北朝鮮に対し、私と西畑議長の連名で、今後一切このような暴挙を繰り返すことのないよう強く求め、抗議文を送付いたしました。

それでは、本定例会に提案しております平成28年度一般会計決算の概要について申し上げます。
歳入総額は、298億8,322万8千円、歳出総額は288億3,851万8千円で、歳入歳出の差し引き額は10億4,471万円となっております。また、翌年度へ繰り越すべき財源6,845万6千円を差し引いた実質収支は9億7,625万4千円となっております。
歳入では、地方交付税や地方消費税交付金などが減少したものの、市税や繰越金の増加に加え、臨時福祉給付金給付事業の増加に伴う国庫支出金の増加などにより、前年度よりも総額で4億3,400万円の増額となりました。一方、歳出では、公債費や補助費等が減少したものの、扶助費や普通建設事業費が増加したことなどにより、前年度よりも総額で4億9,247万円の増額となっております。このようななか、まず、歳入の内訳でございますが、地方交付税が前年度よりも1億779万円の減額となりましたが、市税は個人市民税や固定資産税の増加により全体で前年度よりも1億7,106万円の増額で、徴収率も前年度の97.1%から97.6%と0.5ポイント改善しております。
歳出では、補助費等がプレミアム付き商品券発行事業の終了などに伴い2億7,031万円の減額となったものの、扶助費が臨時福祉給付金給付事業や保育園運営事業などの増加により4億5,222万円と大きく増額しております。また、経常収支比率につきましては、経常経費充当一般財源は前年度よりも4,547万円の減額となりましたが、一方の経常一般財源が地方交付税や地方消費税交付金などの減少に伴い3億9,899万円と大きく減額したため、前年度の90.5%から92.5%と2ポイントの悪化となっております。このようなことから、市財政を取り巻く状況は依然として厳しいため、今後も健全な財政運営に努めていかなければならないと考えております。

次に、6月以降の主な事業について申し上げます。
1つ目は、清瀬ひまわりフェスティバルについてであります。
今年で10回目を迎えた清瀬ひまわりフェスティバルは、下清戸三丁目の石井ファーム、小寺ファーム等にご協力をいただき、8月19日の土曜日から開催しており、9月3日の日曜日で16日間の幕を閉じようとしております。
今年は、武蔵村山市と「ひまわり」を通じて双方の観光振興等の向上を図るために「ひまわりフレンドシップ協定」を結びました。
また、西武鉄道の「花さんぽ」という企画のなかで、秩父の芝桜や巾着田の曼珠沙華と同様に「清瀬ひまわりフェスティバル」を大々的に宣伝していただき、8月30日までに例年を大きく上回る10万人を超える方々にご来場いただいております。清瀬の最大の魅力である「農ある風景」を大いにPRできたこととともに、市内の商店や飲食店等でも会場などでお配りしたクーポン券の効果もあり、多くの方々に立ち寄っていただけたものと実感しております。
これだけ多くの方々にご来場いただいたことで、いくつかの課題も出ておりますので、来年に向け解決策を検討し、しっかりと市内の活性化につなげてまいりたいと考えております。
2つ目は、KIYOSE国際会議についてであります。
清瀬と結核との関わりについて、多くの市民の皆さんに知っていただくため、7月22日、公益財団法人結核予防会本部、結核研究所、日本ビーシージー製造株式会社と共催により『世界を結核から守る“KIYOSE国際会議”』を開催いたしました。
会議では、結核研究所長の加藤誠也先生や結核研究所名誉所長の森亨先生による「世界と日本の結核の現状」や「BCGワクチンと子どもの結核」をテーマとした講演のほか、JICAの技術協力プログラムにより結核研究所で研修中のザンビア、ケニア、東ティモール、中国からの結核対策の専門家による講演が行われ、「世界を結核から守るまち清瀬に対する期待」などが寄せられました。
中国からの研修生ワンさんは、清瀬での研修を振り返り、「結核研究所での国際研修の講師の先生方、研修生の仲間たちとは今や大家族になっています」と述べられ、JICA職員の金井さんは「結核予防会と清瀬市に感謝申し上げる。すごいネットワークが世界にできている。研修生が清瀬に来てハッピーだったということはJICAとしてもうれしく、これからも続いてほしい」と感謝と期待の言葉を述べられました。結核研究所の加藤所長は、「世界の皆さんに役立っていることをうれしく思う。清瀬市民の皆さんに感謝しています」。結核予防会の工藤理事長は、「清瀬の緑は素晴らしい。都内を転々としたからわかる『清瀬はあったかいまち』。研修を通して友情が生まれ、研修生の輪を作っているのが清瀬である」と、清瀬市や市民の皆さんに対するメッセージをいただきました。今後も、様々な機会を通じて、「世界とつながっている、世界の役にたっている清瀬」を市民の皆さんと共感してまいりたいと思います。
3つ目は、オーラルフレイル講演会についてであります。
7月20日、清瀬けやきホールで、清瀬市歯科医師会の後援、清瀬市医師会・清瀬市薬剤師会協賛のもと、東京大学高齢社会総合研究機構教授 飯島勝矢氏による『フレイル、オーラルフレイル予防講演会』を開催いたしました。
講演会では、「健康寿命」を延ばすためには、「社会とのつながりを持ち、なるべく人と一緒においしく、楽しく食べること」、「元気がなくなる前にフレイルチェックを行い、筋肉量を維持すること」が重要であるという話をお聞きしました。会場となったけやきホールは、ほぼ満席となり、市民の方々の健康への関心の深さを強く感じました。
今後も健康寿命の延伸に向け、健康づくりや介護予防事業に、しっかりと取り組んでまいります。
4つ目は、きよせの環境・川まつりについてであります。
今年も、「来て、見て、体験しよう」をテーマに、「きよせの環境・川まつり」を、7月22日に台田運動公園と柳瀬川で開催いたしました。
当日は、市内外から7千人を超える方々にご来場いただき、30の環境関連のブースでの各団体の展示や体験コーナーのほか、川でのボート遊びや、いかだコンテストなどのイベントが行われました。なかでも、「川遊び・いかだコンテスト」は、高校生ボランティアの協力もあり、大いに盛り上がりました。
今後も、市民の皆さんが自然体験を通じて環境保全への意識を啓発していけるよう、実行委員会の皆さんと連携してまいります。
5つ目は、城田孝一郎彫刻展示室のオープンについてであります。
7月15日、市内在住で、平櫛田中賞などを受賞された彫刻家 城田孝一郎氏より寄贈していただいた作品を一堂に展示する彫刻展示室を、コミュニティープラザひまわりの3階にオープンいたしました。
展示した作品は70点余りで、初期の作品から近年の作品まで、城田先生の造形の変遷を観ることができます。毎週土曜日と日曜日の午前10時から午後3時まで開館しておりますので、ぜひ足をお運びいただきたいと思います。
6つ目は、最先端映像技術展についてであります。
7月29日から8月20日まで、郷土博物館の新しい企画として、ヴァーチャルリアリティなどの映像技術を体験していただく「最先端映像技術展」を開催いたしました。
期間中は、小学校低学年の子どもたちを中心に、3,337人の方々にご来場いただき、楽しく映像技術を体験していただくことができました。会場を訪れた方々からは、「ぜひ来年も、同様の企画をやってほしい。」など、多くの感想が寄せられ、大変好評でした。
一人でも多くの子どもたちに、郷土博物館を訪れていただけるよう、今後も、子どもを対象とした催し物の開催を検討してまいりたいと思います。
7つ目は、平和祈念フェスタin清瀬についてであります。
8月20日、愚かで悲惨な戦争と核兵器のない平和な世界の実現に向けて、市民の皆さんと思いを一つにするため、「平和祈念フェスタin清瀬」をアミューホールで開催いたしました。
今回は、戦争当時の体験を持つ4人の市民から、戦争によって影響を受けた当時の人々の暮らしや学校の様子をお話しいただいたほか、ピースエンジェルズの報告、第十小学校の合唱団「ステラ」の公演が行われました。
ピースエンジェルズの派遣は、今年で23回目、合計278人の小中学生が広島で体験学習をしています。今年のピースエンジェルズ10人も、広島での平和学習で感じたことや今後の抱負を、彼ら自身の言葉で語ってくれました。
また、合唱団「ステラ」の子どもたちは、NHK全国音楽コンクールをはじめ様々なコンクールで受賞するほどの美しい歌声と歌詞の力をとおして戦争の愚かさを伝えてくれました。
このような子どもたちの姿を頼もしく、また誇りに思います。一人一人が家族や友達などに平和の大切さをしっかりと伝える人になって欲しいと期待しております。
8つ目は、十文字学園女子大学と共催した2つのサッカー大会についてであります。
8月17・18日に「第3回清瀬市長杯高校女子サッカー大会」が、8月23・24・25日には「第1回選抜中学校女子サッカー大会in清瀬」が、いずれも十文字学園大学と内山運動公園サッカー場で行われました。
相互協力協定を結ぶ十文字学園女子大学は、ジュニアユースから、中学、高校、大学、トップチームのFC十文字ベントスまで、各カテゴリーのチームを有し、女子サッカーの普及・発展を目指しています。そうしたなかで、「清瀬市長杯高校女子サッカー大会」は今年3回目となり、関東を中心に12校による熱戦が繰り広げられました。また、「選抜中学校女子サッカー大会in清瀬」は今年初めての開催でしたが、中学校の全国大会がないなか、今後の中学校全国大会の礎となる大会として、全国から10チームが参加しました。
内山運動公園サッカー場は、他に類のないサッカー環境が整っており大変注目を集めていますので、これがさらにまちの活性化につながるよう努めてまいりたいと考えております。
9つ目は、新庁舎建設事業についてであります。
現在、基本設計を進めておりますが、6月にお示しした中間案をもとに、市民の皆さんの意見公聴会や障害者団体の皆さんとの意見公聴会、庁内検討委員会での議論を経て、いただいたご意見を反映させた最終案をとりまとめており、今議会中にお示ししたいと考えております。そして、10月に最終案の市民説明会及びパブリックコメントを実施し、12月には基本設計を完了させ、その後、実施設計を約1年間かけて行い、平成31年度には工事に着手したいと考えております。

次に、今後実施する事業について申し上げます。
1つ目は、総合防災訓練についてであります。東日本大震災や熊本地震の経験を踏まえるなか、首都直下型地震への備えは、引き続き最重要課題となっております。
そうしたなかで、今年の総合防災訓練は、11月12日に、第三小学校と第七小学校を会場に実施いたします。
今回は、震災対策としてこれまで反復してまいりました倒壊家屋からの人命救助訓練、また、傷病者対応としての災害医療救護訓練、さらには、地域住民を主体に実演する避難所運営訓練を実施いたします。
いずれの訓練も、従前に比べさらなる精度を上げるとともに、スケールの向上を図り、事前広報を含めより多くの市民参加を募ってまいります。
2つ目は、きよせ市民まつりについてであります。
10月15日に、今年で38回目となる、きよせ市民まつりを開催いたします。
今年も、市民の皆さんによる縁日即売やステージ発表、友好交流都市である長野県立科町の商工会青年部の皆さんによる物産販売に加え、行方不明等高齢者捜索模擬訓練「魚森さんをさがせ!!」を昨年に引き続き実施いたします。これは、認知症高齢者の魚森さんが市民まつり会場で行方不明になったことを想定し、参加者の皆さんに捜索や情報提供をしていただく体験型訓練で、認知症サポーターとしての技量を高めていただくばかりでなく、認知症の方々を地域で支えるしくみづくりの機運を高めていくことを期待するものです。
現在、きよせ市民まつり実行委員会で、市民まつりを盛り上げていくため検討、準備を進めておりますので、今年も多くの皆さんにご来場いただき、交流の輪を広げていただきたいと考えております。
3つ目は、石田波郷俳句大会についてであります。
かつて国立東京療養所で結核の療養生活をおくっていた俳人石田波郷の没後40年に始まった石田波郷俳句大会が、今年で9回目を迎えます。すでに「一般の部」・「石田波郷新人賞の部」では投句が締め切られておりますが、俳句界の登竜門とされ注目されている「石田波郷新人賞の部」の投句数は、昨年よりも多い90名1,820句の投句があり、若い世代間での俳句人気を象徴しています。9月8日には、小中学生を対象とした「ジュニアの部」の投句が締め切られ、これまで以上の投句が期待されます。
石田波郷俳句大会の入選句や大賞などの表彰式は、全国俳誌協会副会長などを務める能村研三さんの講演や選者の講評をいただきながら、10月29日に清瀬けやきホールで開催されますので、ぜひ、ご来場ください。

以上のほか、本定例会には、平成29年度清瀬市一般会計補正予算などの案件をご提案申し上げておりますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げ、行政報告といたします。

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