平成28年行政報告(第2回定例会)

ページ番号1002511  更新日 2020年8月30日

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平成28年第2回定例会行政報告

平成28年第2回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。

震度7前後の大きな地震が続いた熊本地震は、現在は収まりつつありますが、49人の方がお亡くなりになり、今なお8,500人以上の方が避難生活を余儀なくされております。被災者の皆様には改めて、お見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになられた方々に心より哀悼の意を表します。

この災害の発生を受け、市では、4月18日から20日にかけて、清瀬駅及び秋津駅周辺で、市職員ボランティア延べ198人による義援金の募金活動を行い、市民の皆さんの温かいご好意により、3日間で109万1,335円もの募金が集まりました。また、清瀬市議会及び理事者部課長会から合わせて30万円、市立小中学校の教職員等、清瀬市教育委員会からも8万4,807円を被災地支援のために送金いたしました。なお、小中学校においても、児童会や生徒会の呼びかけで、学校単位の募金活動を自主的に行ったとの報告も受けております。

一方、被災地の一日も早い復興のため、職員派遣の要請がありましたので、東京都市長会を通じて、5月13日から益城町へ、これまでに2人の職員を派遣しました。

さらに、被災地への物的支援としまして、4月22日に、水2ℓのペットボトルを1,200本、おかゆやクラッカー類など合わせて約3,000食分を熊本市へ発送いたしました。

なお、6月19日から21日まで、被災地の対応状況などを視察し、今後の防災活動の参考とするため、熊本県及び大分県に、清瀬市消防団幹部及び防災防犯課の職員を派遣したいと考えております。

3月以降の主な報告

それでは、3月以降の主な事業について申し上げます。

1つ目は、総合水防訓練についてであります。

今回の熊本地震に加え、近年の大型台風やゲリラ豪雨など風水害に対する市民の防災意識が高まるなか、5月21日に、清瀬市と清瀬消防署合同による総合水防訓練を実施いたしました。

今回の訓練は、ハザードマップ上、浸水区域にあたる下宿地域を対象に避難勧告を発令し、市民の皆さんの避難訓練も含め、さらなる防災意識の高揚を図ったところであります。

避難先の清明小学校では、避難所運営協議会によるマンホールトイレの設置やペットの同行避難を含めた避難所運営、そして、飲料水の供給拠点として第3保育園園庭に埋設した応急貯水槽の展示を実施いたしました。また、下宿運動公園広場では、消防署、消防団、市職員など各関係機関による土嚢工法や倒木対応訓練を実施いたしました。当日は、地域住民の皆さんや各関係機関など多くの方々にご参加をいただき、水防をはじめ震災対策に関する知識、そして、みんなで力を合わせることの大切さを改めて確認することができました。

2つ目は、是枝裕和監督の映画「海よりもまだ深く」に関連する取り組みについてであります。

是枝監督が青少年時代を過ごした旭が丘団地を舞台にした映画「海よりもまだ深く」が、5月21日に全国公開されました。

市では、映画の公開に先駆けて、オリジナルのポスターやロケ地マップを掲載したチラシ、ブックカバーなどを作成しPRを行うとともに、5月8日には、ころぽっくるホールで市民限定の試写会を行いました。定員200人のところ、1,000人を超える方々からご応募をいただき、公開前から市民の皆さんの関心の高さを感じることができました。

また、郷土博物館では、6月4日から19日まで、「海よりもまだ深く×是枝裕和展」を開催しております。映画「海よりもまだ深く」のメイキング映像や監督の過去の作品の紹介、今回の撮影で使われた小道具や衣装、絵コンテや映画の各シーンの写真などを展示しております。6月20日からは、クレアギャラリーで、企画展のアンコール展示も予定しておりますので、ぜひご来場いただければと思います。

さらに、6月11日には、アミューホールで是枝監督のトークイベントを行います。こちらも定員180人のところ、試写会同様に1,000人を超える方々からご応募をいただきました。抽選結果については既に発送しております。

今回の映画で、多くの市民の皆さんが郷土愛を感じていただき、市全体が盛り上がる大きな力を感じることができました。カンヌ国際映画祭では、残念ながら受賞には至りませんでしたが、世界の人々が清瀬の風景を目にし、上映後は、約7分間にもわたるスタンディングオベーションの賞賛を受けたとのことであります。映画の公開はまだまだ続きますので、引き続き盛り上げてまいりたいと思います。

3つ目は、ガイドブックと子育てマップの発行についてであります。

清瀬市の文化や歴史、特産品などの魅力を、広くPRするため、若手職員を中心としたガイドブック制作担当チームにより、「清瀬市ガイドマップ」を制作いたしました。ガイドブックは、清瀬市の魅力を「知る・誇る」「巡る」「食べる」「観る・参加する」のテーマに分類し、これまであまり知られていなかった情報にもスポットをあてております。

また、子育て世代の皆さんが安心して市内を散策していただけるよう、子育てに必要不可欠な施設の案内や子育てサービスなどの情報をまとめて掲載した「子育て安心おでかけマップ」を制作いたしました。

「清瀬市ガイドブック」は1部200円、「子育て安心おでかけマップ」は無料で、各公共施設で配布しております。

4つ目は、「市史研究 きよせ」の発行についてであります。

市史編さん事業を進めていくうえでは、事業に対する市民の皆さんの理解を深め、関心を高めていくことが重要であります。そのためには、調査・研究の成果について、一定の間隔でお示しすることが必要と考え、市史編さんの状況について、年間の成果報告と事業のPRを兼ね、「市史研究 きよせ」第1号を発刊いたしました。議員の皆さんには、本日、配布させていただきましたので、後ほどご覧いただければと思います。

5つ目は、新庁舎建設事業についてであります。

発注者としての市を技術的に支援するコンストラクション・マネジメント業務の受託者が、株式会社山下・ピー・エム・コンサルタンツに決まりました。現在、設計者選定について支援を受けながら進めているところであります。

設計者の選定につきましては、学識経験者4人と副市長、企画部長の合計6人による設計者選定委員会を設置し、公募型プロポーザルで行うこととし、5月12日より募集を開始したところであります。審査は、1次審査及び2次審査を行い、2次審査は公開形式でのプレゼンテーション及びヒアリングを実施し、9月の上旬には設計者を決定する予定であります。

その後は、約2年間をかけて基本設計、実施設計を進めてまいりますが、基本設計段階においても、市議会や市民の皆さんのご意見をしっかりと伺いながら進めてまいりたいと考えております。

6つ目は、都市高速鉄道12号線延伸に関する動きについてであります。

4月20日に、国土交通大臣の諮問機関である交通政策審議会より、「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」答申がありました。

今回の答申では、前回のような格付けは行わず、各路線の意義や課題を明らかにし、関係地方公共団体や鉄道事業者等の主体的な取り組みを重視したものとなっております。

そのなかで、12号線は、地域成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクトとして位置付けられた一方、事業性の確保のための取り組み、事業主体を含めた事業計画の検討、都県にまたがる路線であるため、関係地方公共団体の協調した検討など、事業化に向けた様々な課題が示されました。

延伸地域の市区で構成する都市高速鉄道12号線延伸促進協議会では、今回の答申を受け、示された課題の解決に向けた調査研究の必要性や、財政負担なども明らかにしていく必要性をあらためて確認いたしました。

7つ目は、まちづくり委員会からの提言についてであります。

5月21日に、第13回まちづくりフォーラムが開催され、まちづくり委員会より1年間の審議経過の報告と提言が発表され、31日には、まちづくり委員会の委員長より提言書をいただきました。

今年度の提言は、「市内の保存緑地、公園の禁煙化を」というテーマで、市内の保存緑地、公園での喫煙をさらに制限していこうというものです。

現在、清瀬市は、まちを美しくする条例にもとづき、公共の場所における歩行中などの喫煙の禁止、駅周辺など特定分煙強化地区における路上等での喫煙を制限しておりますが、今後は、まちの美化の観点に加え、動植物の保護、防火、受動喫煙防止の視点から、喫煙の制限の対象となる場所を拡げていこうというものであります。

緑地保全や健幸施策を重点事項として進める市としましては、今回の提言の内容を受け、今後どのような対応が必要なのか、庁内で十分検討してまいりたいと思います。

8つ目は、市内一斉清掃についてであります。

5月29日に実施した市内一斉清掃では、今回も97団体、2,137人の多くの皆さんにご参加をいただき、2.1トンのごみを収集することができました。また、市の職員も、柳瀬川と空堀川の清掃を行い、河川周辺も大変きれいになりました。これからも市民の皆さんと力を合わせ、清瀬のまちをさらに美しくしてまいります。

今後のイベントなど

最後に、今後実施する3つの事業について申し上げます。

1つ目は、「きよせひまわり市」の開催についてであります。

農商工連携事業として始まった「きよせひまわり市」は、今年で5年目を迎え、恒例のイベントとして市民の皆さんにも定着してまいりました。

今年も、コミュニティプラザひまわりを会場に、6月26日と12月3日・4日に実施を予定しており、市内の新鮮な農産物のほか、市内商店の物産等の販売を行います。

友好交流都市の立科町には、12月に参加をお願いしており、物産品の販売を通して交流を深めてまいりたいと考えております。

2つ目は、「ひまわりフェスティバル」についてであります。

今年で9回目を迎える清瀬ひまわりフェスティバルは、今年も既に石井ファームさんと小寺ファームさんから快くご協力いただけるとのお話をいただいており、農ある風景を守る会とも連携し、8月20日から9月4日までの16日間の開催に向けて準備を進めているところであります。今年は、来場者8万人を目指し、さらに清瀬のまちの活性化につなげてまいりたいと考えております。

3つ目は、「きよせの環境・川まつり」についてであります。

今年も、7月23日に、台田運動公園と柳瀬川を会場に、「来て、見て、体験しよう」をテーマに、「きよせ環境・川まつり」を開催いたします。会場では、環境関連の団体の展示や体験コーナーをはじめ、ボート遊びや、いかだコンテストなどのイベントのほか、今年は、新たにフリーマーケットの開催を企画しております。清瀬の環境について考える場として、また、清瀬の環境を実感できる場として、ぜひご来場いただければと思います。

以上のほか、本定例会には、清瀬市乳幼児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例などいくつかの案件をご提案申し上げておりますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げ、行政報告といたします。

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