平成27年第3回定例会行政報告

ページ番号1002514  更新日 2020年8月30日

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平成27年第3回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。

初めに、本定例会に提案しております平成26年度一般会計決算の概要についてご報告申し上げます。
歳入総額は、299億5,074万9千円、歳出総額は291億4,588万3千円で、歳入歳出の差し引き額は8億486万6千円となっております。また、翌年度へ繰り越すべき財源1,839万7千円を差し引いた実質収支については7億8,646万9千円となっております。
平成26年度では、繰越金や地方交付税が減少となったものの、市税の増加に加え、臨時福祉給付金給付事業の実施などに伴う国庫支出金の増加などにより、歳入総額では前年度よりも19億8,661万円の増加となりました。一方、歳出では、公債費や積立金が減少となったものの、小中学校校舎大規模改造事業を2校実施したことなどに伴う普通建設事業費の増加に加え、私立保育園運営費や自立支援給付費の増加により扶助費が増加したことなどにより、前年度よりも総額で19億5,034万円の増加となっております。

このようななか、まず、歳入の内訳でございますが、地方交付税が前年度よりも7,566万円の減少となりましたが、市税において、個人市民税や固定資産税の増加により、全体では前年度よりも7,513万円の増加で、徴収率も昨年度の96.6%から96.7%と0.1ポイント改善しております。また、消費税率の引上げに伴い、地方消費税交付金が大きく増加したことから、経常一般財源は1億6,041万円の増加となっております。
歳出では、積立金が財政調整基金積立金の減少などにより1億7,460万円の減少となったものの、扶助費が私立保育園運営費や自立支援給付費などの増加により7億1,511万円の増加となったことをはじめ、小中学校校舎大規模改造事業や緑地等用地購入などに伴う普通建設事業費が9億8,589万円と大きく増加しております。また、経常収支比率につきましては、経常経費充当一般財源が前年度よりも1億1,366万円の増加となり、経常一般財源の増加を下回ったことにより、前年度の93.6%から93.4%と0.2ポイント改善しております。
しかしながら、経常収支比率につきましては、消費税率の引上げや生活保護費国庫負担金の超過交付に伴い一時的に改善したところであり、市財政を取り巻く状況は依然として厳しいことから、今後も適正な財政運営に努めていかなければならないと考えております。

6月以降の主な報告

それでは、6月以降の主な事業について申し上げます。

1つ目は、新庁舎建設基本計画についてであります。
新庁舎建設の基礎となります基本計画は、昨年11月、策定委員会からいただいた答申を基に、市としての基本計画案の策定作業を進めてまいりましたが、ここで、庁舎敷地に隣接する、東京みらい農業協同組合 清瀬指導経済センターの移転計画が進展したことを受け、この基本計画案を公表させていただくことといたしました。これに先立ち、本定例会最終日の全員協議会で議員の皆様にご説明申し上げ、その後パブリックコメント及び市民説明会を通じて市民の皆さんのご意見をお聴きしたうえで最終的な基本計画を決定したいと考えております。

2つ目は、地方創生の取り組みについてであります。
わが国の人口減少に歯止めをかけ、将来にわたって活力ある日本を維持することを目指す地方創生に、国と地方が総力を挙げて取り組むことが求められています。清瀬市においても、人口の将来展望を示す人口ビジョンと、将来に向けて取り組むべき施策をまとめる総合戦略の策定作業を進めております。現在、庁内に私を本部長とする「まち・ひと・しごと創生本部」を設置するともに、この取り組みに関する分野の課長を構成員とするプロジェクトチームを組織して庁内検討を進めております。
そうしたなかで、市民の皆さんのご意見をお聴きし、参画していただく機会として、結婚や子育てなどに関する市民の皆さんの意識やニーズを把握するため、6月下旬に、20代から40代までの市民2,000人を対象にアンケート調査を実施したほか、7月25日には子育て世代を中心とした若い世代に、今後の清瀬について考え、一定の意見を取りまとめていただく「清瀬まちづくりデザイン会議」と称した市民ワークショップを開催いたしました。
また、幅広い分野の皆さんからご意見をお聴きする場として、学識経験者や地域のNPO、産業界、金融機関、報道機関などの関係者10人からなる「清瀬市地方創生有識者会議」を7月8日に設置いたしました。
今後、これらの取り組みの成果を踏まえ、清瀬市人口ビジョンと総合戦略をまとめてまいりますが、一定の考え方をまとめた段階で、議会の皆様にもお示しし、ご意見を賜りたいと考えております。

3つ目は、きよせプレミアム付き商品券についてであります。
市内の消費喚起と地域活性化を図るため、国の地域活性化・地域住民生活等緊急支援のための交付金を活用し、30%のプレミアム付き商品券を、7月5日から清瀬商工会で販売いたしました。
この商品券は、総額3億9千万円分となり、予約販売と当日販売で売り出したところ、大変盛況のうち完売となりました。なお、予約販売では、多子世帯やひとり親世帯の優先枠を設けさせていただきました。

4つ目は、きよせニンニンスタンプ事業についてであります。
市民の皆さんの購買意欲の向上と市内商店街の活性化の二重の経済効果を図るため、市と清瀬商工会が連携する「きよせニンニンスタンプ事業」が3年目を迎えました。今年の第1回抽選会にご応募いただいた分の売り上げは1億2,512万円となり、7月31日に清瀬商工会館で行われた抽選会で、合計225本の当選者が決定いたしました。
なお、昨年度に引き続き、商品の購買だけでなく、市民の健康づくりにも役立てていただけるよう、9月6日に開催する清瀬市健康まつりでも、スタンプ対象ブースを設けております。

5つ目は、清瀬市使用料・手数料検討委員会の設置についてであります。
市では、平成26年4月の消費税率の改定の際、公共施設使用料及び手数料を据え置いておりましたが、平成29年に消費税率の改定が見込まれるなか、公共施設使用料や住民票発行など特定の行政サービスに係る手数料について、受益者負担の考え方を明確にする必要があると考えております。そのため、学識経験者や施設の利用者、公募市民など8人からなる「清瀬市使用料・手数料検討委員会」を8月20日に立ち上げ、受益者負担のあるべき姿や使用料・手数料算定の基本的な考え方などについて取りまとめていただくこととしております。

6つ目は、内山運動公園サッカー場の改修工事についてであります。
6月より、人工芝2面の張り替えやLED夜間照明の設置など改修工事を行っておりましたが、ここで工事が完了し、新たなサッカー場として生まれ変わりました。工事期間中は、大変ご不便をおかけいたしましたが、既にサッカー場とクラブハウスは8月15日から市民の方々に貸し出しを開始しており、下宿第3運動公園サッカー場に加え、この2面のサッカー場整備が完了したことで、近隣にはない環境が整いました。
そうしたなか、8月18・19日の2日間、「第1回清瀬市長杯高校女子サッカー大会in十文字」が、十文字学園女子大学サッカー場及び下宿第3運動公園サッカー場などで開催されました。
これは、清瀬市と十文字学園女子大学が、4月に相互協力協定を締結したこともあり、女子サッカーに力を入れている十文字学園女子大学からご提案いただいたものであります。
十文字学園女子大学サッカー部の石山総監督は、今回の清瀬市長杯を、5年以内にユース年代の女子サッカーの大規模な大会に発展させたいとおっしゃっております。
今後も十文字学園女子大学をはじめ、様々な方々と連携を図りながら、他市にはないサッカーの環境を生かして、まちの活性化につなげてまいりたいと思います。

7つ目は、清瀬ひまわりフェスティバルについてであります。
第8回目となりました清瀬ひまわりフェスティバルを、下清戸三丁目の石井ファーム並びに小寺ファーム、清瀬市農ある風景を守る会の皆さんなど多くの方々にご協力をいただき、8月16日から30日までの15日間にわたり開催いたしました。
会場では、近隣農家のご協力によるひまわりの切花体験と販売、新鮮な地元野菜の直売などが行われ、8月22・23日には数量限定で清瀬産ハチミツ「きよはち」の販売も行い、清瀬の農業と優れた環境をアピールすることができました。
また、今回は国の地域活性化・地域住民生活等緊急支援のための交付金を活用し、西武鉄道の車両を、ひまわりフェスティバルと子育て環境の充実した清瀬市の魅力を伝える車内広告で埋め尽くした、通称「ひまわり電車」を西武池袋線などで運行し、ひまわりフェスティバルとともに「子育てが楽しい清瀬」を大いにPRすることができました。さらに、気象衛星センターで22日に開催した「清瀬お天気フェア2015」では、7月7日から正式運用を開始したひまわり8号が観測した画像のパネル展示や気象にまつわるクイズなど、訪れた方々に「プラスワンのひまわりフェスティバル」を楽しんでいただいたほか、婚活事業も開催し4組のペアが誕生いたしました。
今年の清瀬ひまわりフェスティバルは後半天候不順が続き、来場者の大幅な減少も懸念されましたが、イベントの定着や宣伝の効果もあり、結果的に昨年を上回る、7万1千人の方々にご来場いただきました。こうした成果をさらにまちの活性化につなげられるよう、商工会や関係団体の皆様と検討してまいりたいと思います。

8つ目は、第48回東京都市町村総合体育大会についてであります。
7月18日の開会式から16日間にわたり、14競技22種目、約4,500人が参加した第48回東京都市町村総合体育大会が開催されました。
今年度、清瀬市は開催ブロック幹事市として、関係市のご協力をいただきながら、開会式と閉会式の会場市を務め、無事その役目を果たすことができました。また、清瀬市の成績も、ゲートボール競技が準優勝、バレーボール男子が第3位などの活躍により、昨年の大会より総合順位を4つ上げる結果となりました。

9つ目は、平和祈念フェスタin清瀬についてであります。
今年は、戦後70年の節目にあたることから、8月29日、清瀬けやきホールを会場に、例年より規模、内容を拡充して、平和祈念フェスタin清瀬を開催し、多くの皆さんにご参加いただきました。
当日は、ピースエンジェルズとして派遣された小中学生の皆さんが、被爆地である広島での学びを通じて感じたこと、考えたことを自らのことばでしっかりと伝えてくれました。また、特別企画として、平成7年から既に250人を超えております、ピースエンジェルズのOB・OGにも参加していただき、平和に対する思いを語っていただいた他、第四中学校吹奏楽部や、ボニージャックスによるコンサートを通して、悲惨な戦争と核兵器のない平和な世界の実現に向けて参加者の皆さんと思いを一つにいたしました。

10番目は、マイナンバー制度についてであります。
国民一人ひとりに12桁の番号を割り振るマイナンバー制度の開始に伴い、現在、市では関連する事務事業の準備を進めております。
まず、10月5日から、住民票を有するすべての方に個人番号を通知するための「通知カード」を随時郵送いたします。続いて、平成28年1月から本人の申請に基づき「個人番号カード」の交付を開始いたします。
市民の皆さんには、既に市報きよせなどで事前周知に努めているところでありますが、今後、個人番号カードの利用について具体的な事例も含めてより詳しくお知らせしてまいりたいと考えております。
なお、個人番号の通知に際し、「特定個人情報」及び「情報提供等記録」の取り扱いなどを各地方公共団体の条例で規定するよう定められておりますので、本定例会に「清瀬市個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例」を提案しております。
条例案につきましては、パブリックコメントでご意見をいただき、清瀬市情報公開・個人情報保護審議会への諮問による調査及び審議を経て提案させていただいておりますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

11番目は、医療・介護連携推進協議会についてであります。
第6期介護保険事業計画策定のためのアンケート調査では、「介護が必要になっても在宅で生活したい」と回答した方が5割近くおり、在宅支援の体制強化が求められております。
こうしたなか、地域包括ケアシステムの構築には、多くの職種が連携することが重要なことから、市では、7月に、第1回清瀬市医療介護連携推進協議会を開催し、医療と介護の連携強化をスタートいたしました。これにより、今後の市民の医療在宅支援や認知症に対する支援のあり方を検討してまいります。

次に、市民の皆さんがつむぎだした大きな出来事についてご報告申し上げます。
まず、市民の団結と文化の融合が生み出した、素晴らしい演奏会についてであります。
8月23日、所沢市の市民文化センターミューズで、「清瀬フロイデハルモニー演奏会 真夏の『第九』」が開催されました。
この演奏会は、清瀬市の生涯学習講座「第九を歌おうinきよせ」の受講生を母体とする清瀬第九合唱団と、半世紀以上もの長い歴史を有する清瀬管弦楽団との初の合同演奏会で、清瀬の音楽文化における長年の夢の結晶ともいうべきものとなりました。
当日は、不安定な天候にもかかわらず1,300人もの方が来場され、ベートーヴェン交響曲第9番を中心とした演奏を存分に堪能しておりました。

続いて、安全・安心なまちづくりの成果についてであります。
8月24日、市内における火災による死者ゼロ継続日数が2,500日に達しました。
平成20年10月に発生した火災以降、約7年もの間、市内で火災による死者を一人も出すことなく今日に至ったのは、消防署・消防団をはじめ、市民の皆さんの高い防火・防災意識と積極的な火災予防の取り組みの成果であります。
今後も引き続き「火災による死者ゼロ3,000日」を目指し、「安全・安心」の取り組みを進めてまいります。

今後実施する事業

最後に、今後実施する事業について申し上げます。

1つ目は、第20回国勢調査の実施についてであります。
10月1日を基準日に、「第20回国勢調査」が全国一斉に実施されます。
5年に一度のこの調査は、市内では前回の調査より12調査区多い、585調査区が設定されて実施されます。
今回からは、世帯の希望に応じてパソコンやスマートフォンなどから回答するインターネット先行調査を、9月10日から20日まで実施し、それ以外の世帯には、9月26日以降に調査員が配布した調査票に回答いただく、従来の調査方法により調査にご協力いただくことになります。
この調査の結果は、国政のみならず、今後の市政の方向性を決定する上での大切な基礎的資料ともなりますので、議員の皆様をはじめ、市民の皆さんのご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

2つ目は、長野県立科町との友好交流促進の取り組みについてであります。
今年3月の立科町との友好交流都市協定締結をきっかけに、住民相互の連携や交流を広げるため、清瀬市と立科町の住民の交流活動に係る経費の一部を助成する住民交流事業補助金を創設いたしました。この補助金は、市民や市内在勤者及び同居の家族が立科町で行われるイベントや立科町交流促進センター「耕福館」の体験メニューに参加のうえ、清瀬市立科山荘に宿泊した場合、1回の利用につき1人2,000円の助成金を交付するものであります。
今年は11月14・15日に八子ヶ峰の山歩きとリンゴ収穫・そば打ち体験事業を実施し、両市町の住民同士の交流を進めてまいります。

3つ目は、郷土博物館企画展についてであります。
郷土博物館では、10月3日から18日まで、企画展「西武池袋線池袋から飯能間ぶらしスケッチ 南雲義男作品展」を開催いたします。
西武鉄道の前身である武蔵野鉄道が池袋から飯能間の営業を開始して、今年は100年の節目の年にあたり、郷土博物館も開館30周年を迎えることから、これらを記念し、市内在住の南雲義男氏による「西武池袋線池袋から飯能間の風景スケッチ作品」を紹介する企画展を開催いたします。
懐かしい駅舎や、駅周辺の味わいのある風景など、鉛筆と水彩絵の具で表現された野外スケッチの作品の数々を是非ご鑑賞ください。また、西武鉄道関連資料も展示いたします。

4つ目は、敬老大会についてであります。
社会に長く貢献していただいた75歳以上の皆様へ、心からのお祝いをするため、9月27日にコミュニティプラザひまわりで敬老大会を開催いたします。
当日会場では、市内3か所で介護予防事業を実践し好評を得ている脳トレ元気塾のカラオケ体操を披露いたします。これにより、介護予防事業に多くの方が参加していただけるよう期待しております。

以上のほか、本定例会には、平成27年度清瀬市一般会計補正予算などの案件をご提案申し上げておりますので、ご審議賜りますようお願い申し上げ行政報告といたします。

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