平成27年所信表明(第2回定例会)

ページ番号1002515  更新日 2020年8月30日

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写真:市長所信表明(平成27年第2回)

平成27年第2回定例市議会の開会にあたり、私の所信を申し上げます。

本日開会しました定例会は、4月に行われた統一地方選挙において、市民の皆さんから審判を受けた後の初めての定例会でございますので、向こう4年間の市政運営の基本的な方針について、私の考えを申し上げます。

私は、これまでの4年間、様々な場所に出向いて、これまで埋もれていた清瀬の魅力を再発見し、その魅力に光を当て、また、多くの方々との絆を深め、それらを結びつけることで新たな物語を作り出してきました。そうした物語が、「手をつなぎ 心をつむぐ みどりの清瀬」の形となって表れてきていると感じられるようになっておりましたが、この選挙期間中、多くの方々に声をかけていただき、さらにその思いを強くすることができました。

引き続き、議員の皆さんと議会での真摯で建設的な議論により、議会と行政が両輪となって、市民の皆さんの福祉の向上に全力で取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

4年間の市政運営の基本的な方針

それでは、私が2期目となります4年間に取り組んでまいりたい市政運営の基本的な方針を申し上げます。

少子高齢化、人口減少社会と言われるなか、清瀬市では、ここ数年の間に急激に人口が減っていくという推計はしておりませんが、地方創生の取り組みを進め、いつまでも「生き生きと健幸で明るく元気な清瀬市」を目指してまいります。
そして、そのために、「都市格のある」まちづくりを進めてまいりたいと考えております。
「都市格」と言いますのは、人に人格があるように、まちにも都市格があると思います。清瀬市には、歴史や文化、良好な環境や自然景観があります。それらを守り、個性ある文化が生まれるまち、自分たちのまちを自分たちで創ろうとする住民自治が育つまちを目指して、「都市格のある」まちづくりを進めてまいりたいと思います。

具体的には、まず1点目、「安全で安心して暮らせるまち」をさらに進めることであります。
先日も清瀬市総合水防訓練を実施し、清瀬消防署や清瀬市消防団をはじめとした各関係機関の皆さん、自治会、自主防災組織など700人を超える方々にご参加いただきました。ここ数年は、台風や局地的な大雨により各地で多くの被害が発生していることから、今回初めて水防訓練における災害対策本部訓練を実施し、避難勧告に基づく避難訓練も行いました。今後も、地域の防災力や消防力をさらに強化し、震災だけでなく風水害や火災など、万が一に備えて災害対策に万全を期してまいります。
また、耐震性能が不足し老朽化した市役所庁舎の建て替えにつきましては、今後、新庁舎建設基本計画をまとめ、基本設計業務に入ってまいりますが、市議会や市民の皆さんのご意見を十分お聴きしながら、防災機能をしっかりと備えた庁舎の建設を進めてまいります。そして、下宿・野塩地域市民センターの耐震化につきましても、できるだけ早期に耐震化を図るよう努めてまいります。

2点目は、誰もが「健幸で元気に暮らせるまち」を目指すことであります。
高齢化率が年々高まるなか、誰もが、いつまでも健康で元気に暮らせるためには、疾病の早期発見や介護予防などの施策が大変重要であります。しっかりと咀嚼できることが健康の基本であることから、先日は、「食べることは生きること」と題して、大分県の歯科医師、河原英雄先生と清瀬市歯科医師会会長の島田尚範先生をお招きし、口腔ケアや噛むことの大切さなどについてご講演いただきました。今年度は成人歯科健診も新たに予算化を図っており、市民の皆さんの健幸寿命を延ばす取り組みは、今後も最重要課題として取り組んでまいりたいと考えております。
また、高齢者が住み慣れた地域で、いきいきと暮らしていけるよう、市民、行政、関係機関及び事業所、関係団体など、地域に関わる全ての人々が互いに連携・協力して、地域包括ケアシステムの構築を目指してまいります。

3点目は、「子育てが楽しいまち」の実現であります。
人口減少社会を迎えるなか、子育て支援の充実は活気あるまちづくりのためにも欠かせない施策であります。清瀬市には非常に活発に活動されている子育て支援のNPOをはじめ、様々な団体が多くの子育て支援事業を展開しております。今年度から新たに、0・1・2歳児を対象に、そうした子育て関連事業に使える6,000円分のクーポン券を交付する「子育てクーポン事業」を実施し、子育て家庭の経済的な負担を軽減するとともに、様々な子育て支援事業を知る機会にしていただきたいと考えております。
また、子ども・子育て支援の新制度がスタートしましたので、3月に策定しました清瀬市子ども・子育て支援事業計画を、関係団体等と力を合わせ実行し、保育園の待機児童の解消など、さらに「子育てが楽しい清瀬」を目指してまいります。

4点目は、「生きがいの持てるまち」を目指すことであります。
選挙期間中は、教育の大切さについても、自分自身の体験や子ども達から届いた市長への手紙などを交えながら訴えてまいりました。手紙のなかで、子どもたちは自分の思いや意見をしっかりと表現してくれています。こういう子どもたちが育ってきていることを感じ、教育の持つ力や大切さを実感しております。引き続き、未来を担う子どもたちが、自ら進んで考え、判断し、表現できるよう基礎学力と体力の向上を図ってまいります。そのため、教育環境の充実にも努めてまいります。
また、誰もが生活に生きがいを持って暮らせるよう、一人一人の学びが地域にも生かされる「学びの循環」により、生涯学習活動を推進してまいります。
今年度予算化を図りました内山運動公園サッカー場と下宿第三運動公園サッカー場の整備工事は、7月末に完了を予定しており、夜間照明付きの人工芝サッカー場が3面整備され、多摩地域最大のサッカー場が整います。今後、このサッカー場を拠点として、まちの活性化も大いに期待できますので、関係機関と協力を図りながら、しっかりと進めてまいりたいと考えております。

5点目は、農業の育成と商工業の活性化をさらに進めることであります。
清瀬産野菜の品質の高さは、都内でも1・2を争うのではないかと思います。そうした品質の高い農産物の地産地消をさらに進めてまいります。また、セロリやイチゴ、トマトなど、最新の技術を活用しながら品質の高い農産物を提供する意欲的な農業者を支援してまいります。
商工業の活性化では、国の地方創生交付金を活用し、30%のプレミアムを付けたプレミアム付き商品券を、清瀬商工会で7月に販売します。事前申し込みでは、生活支援として多子世帯やひとり親世帯に優先枠を設けることといたしました。5月から開始しているニンニンスタンプ事業との相乗効果も期待でき、地元商店への経済効果は非常に大きなものになると考えております。

6点目は、快適で安全な生活都市を充実させることであります。
清瀬市の魅力は、なんと言っても水と緑の豊かな自然環境であります。今年も、5月の連休中は、柳瀬川に多くの人が訪れ、バーベキューなどを楽しまれておりましたが、今後は、駐車場やごみ処理などには一定の受益者負担をお願いすることなど、環境の保全と活用をしっかりと検討してまいりたいと考えております。
また、雑木林の萌芽更新や柳瀬川清瀬橋下の親水公園の整備、けやき通りの計画的な樹形整備など、市民の皆さんが自然に触れ合える環境を整備するとともに、良好な景観の保全にも努めてまいります。
都市基盤の整備では、引き続き、清瀬駅南口や秋津駅周辺整備の検討を進めるほか、東3・4・17号線など都市計画道路の整備、さらには、市民の皆さんが安全に市内を散策できるよう歩道の整備にも力を入れてまいります。

7点目は、世界医療文化遺産への取り組みであります。
昭和6年に、結核療養所として府立清瀬病院が開設されて以来、最も多い時期で15か所の療養所や関連施設がありました。全国からの入院患者も最大で5,000人を超えていたと言われています。こうした施設を受け入れた清瀬の尊さ。そして、結核研究所、BCG研究所を中心として、世界の結核治療に果たしてきた役割、今もなお世界を結核の蔓延から護っているのが清瀬であります。
こうした世界的な貢献を果たしてきた事実を多くの人に知っていただきたい。そして、市民の皆さんに清瀬の誇りを感じてもらいたいと考えております。
去る6月2日に、まちづくり委員会より、昨年度の検討結果の報告と提言をいただきました。今回の提言は、「病院のまち清瀬の結核療養の歴史展の開催を」というものであります。多くの方々に清瀬の結核療養の歴史を知っていただく機会になると思いますので、結核研究所などのご協力をいただきながら提言の実現に向け進めてまいりたいと思います。

8点目は、行財政改革を引き続きしっかりと進めることであります。
最小の経費で、最大のサービスを提供すること、そのために、常に事務事業の改革、改善に努めることは、われわれの使命であります。現在、第4次となる清瀬市長期総合計画の策定を進めておりますが、その進行管理制度についても新たに確立し、計画の確実な実行に努めてまいりたいと思います。
また、受益者負担の見直しや、少子高齢化が進むなか、今後の公共施設のあり方などについても検討してまいります。
さらに、職員には引き続き「現場力」の大切さを訴えており、人材育成を強化するとともに、多摩26市で一番の窓口対応を実現してまいります。

3月以降の行政報告

次に、3月以降の行政上の主な事項についてご報告いたします。

1つ目は、長野県立科町との友好交流都市協定の締結についてであります。
3月26日に、私と議長、教育長で立科町にお伺いし、友好交流都市協定を締結いたしました。今後は、災害時の相互応援協定に加え、教育や産業、観光などの分野でも交流を一層深めていくことで同意いたしました。なお、立科町は町長が変わられましたので、早速、6月4日に町長を訪ね、友好交流都市協定の継続をお願いし、快くご了解をいただきましたので、今後、様々な交流事業の実現に向け進めてまいります。

2つ目は、十文字学園女子大学・同短期大学部との相互協力協定の締結についてであります。
4月7日に、新座市にあります十文字学園女子大学との相互協力協定を締結いたしました。十文字学園女子大学には、教育学や栄養学の学科もあり、また、女子サッカー部なども活発に活動していることから、今後は、市内3大学に加え、十文字学園女子大学とも、相互に有する資源や人材を活用し、相互の発展を目指してまいります。

3つ目は、ミツバチプロジェクトとふるさと納税についてであります。
昨年から、「花のあるまちづくり事業」の一環として、市役所の屋上に農地から飛散した土を再利用した花壇を作り、ミツバチの巣箱を設置して飼育を開始いたしました。昨年は、40kgの蜂蜜を採取することができ、11月のひまわり市で清瀬産蜂蜜「きよはち」として販売し大変ご好評をいただきました。
そこで、4月から、「きよはち」をふるさと納税の返礼品としたところ、各新聞社やNHKなどのマスコミにも取り上げられ、昨年のふるさと納税の件数をすでに大きく上回る寄付をいただいております。今年も、去る5月29日に初めての採蜜を行い20kgの蜂蜜が採取できましたので、ひまわりフェスティバル会場などでの販売をはじめ、様々な活用方法を検討してまいりたいと思います。

今後のイベントなど

最後に、夏に向け開催されるイベント等について申し上げます。

1つ目は、きよせひまわり市であります。
農商工連携事業として実施しております「きよせひまわり市」を、今年もコミュニティプラザひまわりを会場に、6月28日及び11月28日・29日に実施いたします。11月には、立科町にもおいでいただき、大変好評を得ておりますお米やリンゴなど特産品の販売を計画しております。

2つ目は、清瀬ひまわりフェスティバルであります。
今年で8回目となります清瀬ひまわりフェスティバルを、今年も下清戸の石井ファームと小寺ファームにご協力をいただき、8月16日から30日まで開催を予定しております。今年は7万人の来場者を目標に、さらに様々な企画を検討したいと考えております。

3つ目は、きよせの環境・川まつりであります。
7月26日に、台田運動公園と隣接する柳瀬川を会場に、「見て、来て、体験しよう」をテーマに、第3回きよせの環境・川まつりを開催いたします。今年も、環境関連の団体の展示や体験コーナーをはじめ、ボート遊びや、いかだコンテストなど様々なイベントを行います。また、今年は、新たな取り組みとして、電気自動車の展示や環境に関する川柳の募集なども企画しております。

4つ目は、東京都市町村総合体育大会であります。
7月18日から8月2日まで、第48回東京都市町村総合体育大会が、清瀬市を中心に多摩北部広域行政圏内の各会場で開催されます。この大会は、昭和42年から、多摩地域30自治体の体育協会が連合会を組織して開催しているもので、現在では、陸上競技など、14競技22種目に約5,000人の競技関係者が参加する規模となっております。今年は、清瀬市が開催ブロックの幹事市として大会運営の事務局を務め、市内では、軟式野球の予選及び準決勝・決勝戦をはじめ、ソフトテニス、ゲートボール、ソフトボールの4競技6種目が開催されます。

以上のほか、本定例会には、清瀬市防犯カメラ設置及び運用に関する条例案などいくつかの案件をご提案申し上げておりますので、よろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げ、私の所信といたします。

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