平成26年第3回定例会行政報告

ページ番号1002518  更新日 2020年8月30日

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平成26年第3回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。

初めに、本定例会に提案しております平成25年度一般会計決算の概要についてご報告申し上げます。
歳入総額は279億6,413万円、歳出総額は271億9,553万円で、歳入歳出の差し引き額は7億6,860万円となっております。
平成25年度では、繰越金や地方債が減少となったものの、市税の増加に加え、認可保育園の施設整備に伴う都支出金の増加などにより、歳入総額では前年度よりも3億9,526万円の増加となりました。一方、歳出では、公債費や補助費等が減少となったものの、認可保育園の施設整備などに伴う普通建設事業費の増加に加え、扶助費が増加したことなどにより、前年度よりも総額で5億8,563万円の増加となっております。

このような中、まず、歳入の内訳でございますが、地方交付税が前年度よりも4,126万円の減少となりましたが、市税において、法人市民税をはじめ、固定資産税、市たばこ税の増加により、全体では前年度よりも1億4,370万円の増加で、収納率も昨年度の96.3%から96.6%と0.3ポイントの改善となっております。また、アベノミクスの効果から利子割交付金など税連動交付金が大きく増加したことから、経常一般財源では2億6,996万円の増加となっております。
また、歳出では、補助費等が常備消防委託費の減少などにより2,207万円の減少となったものの、扶助費で、生活保護費や自立支援給付費の増加により3億6,942万円の増加となったことをはじめ、物件費などの増加もあり、経常経費充当一般財源では、前年度よりも3億2,114万円の増加となっております。
このような決算の状況から、経常収支比率につきましては、経常一般財源、経常経費充当一般財源ともに増加したことから、前年度の93.1%から93.6%と0.5ポイントの悪化となっております。
いずれにいたしましても、市財政を取り巻く状況は依然として厳しいことから、今後も適正な財政運営に努めていかなければならないと考えております。

6月以降の主な報告

それでは、6月以降の主な事業について申し上げます。

1つ目は、長期総合計画の検討状況について申し上げます。
はじめに、市民ワークショップ「清瀬みらいカフェ」についてであります。市民の参画を得ながら第4次長期総合計画の策定を進めるため、「清瀬みらいカフェ」を6月22日にアミューホールで開催いたしました。実施にあたって無作為に抽出した18歳以上の市民2,500人の方々にお知らせを送付し、当日は、参加を希望された方と、そのご家族や友人、合計81人にご参加いただきました。ご自身の経験や思いを踏まえて「将来の清瀬がどのような姿になって欲しいか」というテーマについて、活発な話し合いが行われました。
今回は、ワールドカフェという、くつろいだ雰囲気で様々な方々との交流や意見交換ができる、清瀬市では初めてとなる方法で進め、最終的に参加者それぞれが抱く清瀬市の魅力や、将来の清瀬市に対する思いや願いを挙げていただくことができましたので、今後の基本構想の検討に繋げてまいりたいと考えております。
また、次期長期総合計画の基本構想案を審議していただくため、学識経験者や一般公募市民など、25人の委員から成る長期総合計画策定審議会の審議が7月14日から始まりました。
既に3回の会議が開催され、市の現状や策定に向けたこれまでの取組みなどについてご報告申し上げたところでありますが、今後は基本構想の内容について議論を重ね、年度内に基本構想案を答申していただく予定となっております。

2つ目は、新庁舎建設基本計画についてであります。
4月に新庁舎建設基本計画策定委員会より中間報告をいただいたのち、市議会の新庁舎建設耐震化特別委員会で報告をさせていただき、市民説明会やパブリックコメントを実施いたしました。さらに今後は、11月の最終答申に向けて、9月27日には、計画に市民の皆さんの意見を反映させるため、「“清瀬らしい”市庁舎ってなに?」をテーマに、市民ワークショップを開催し、さらに最終答申前には、策定委員会委員も参加して市民説明会を開催する予定であります。その後は基本計画案を公表し、それに関するパブリックコメント、市民説明会を行い、特別委員会でもご審議をいただき、年度内には基本計画を策定したいと考えております。

3つ目は、障害者福祉計画についてであります。
現在の障害者福祉計画は、平成26年度までの計画となっておりますことから、市民公募委員を含めた10人の委員からなる、第1回策定委員会を8月8日に開催し、来年の3月には新たな計画を策定したいと考えております。
策定にあたっては、市内障害者施設、障害者団体から現状の課題や今後の見込みなどもお聴かせいただき、平成27年度から3か年の重点施策及び必要なサービス量の見込みを策定してまいります。

4つ目は、都市高速鉄道12号線延伸促進協議会についてであります。
都市高速鉄道12号線延伸促進協議会として、8月20日は国土交通省関東運輸局長に、25日には国土交通省鉄道局長とお会いし、都市高速鉄道12号線の当地域への延伸の意義、鉄道事業の可能性を確かなものとするために必要となる課題等についてお伝えし、ご理解をお願いしてまいりました。
国土交通省では、東京圏の鉄道整備計画の見直しを図るため、今年度から東京圏における今後の都市鉄道のあり方について調査検討を始めており、国土交通大臣の諮問機関である交通政策審議会で議論を経て、現行計画の目標年次である平成27年度中に答申を受けることとしております。鉄道局長によりますと、今後の審議の過程において地域の意見を聴く場の設置も検討しているとのことですので、機会を得た際には協議会として、しっかりと意見を申し上げていきたいと考えております。

5つ目は、きよせニンニンスタンプ事業であります。
市民の皆さんの購買意欲の向上と市内商店街の活性化の二重の経済効果を図るため、市と清瀬商工会が連携して実施する、きよせニンニンスタンプ事業が2年目を迎えました。
今年度は消費税増税の反動減対策として、賞品総額を昨年度の約2倍となる770万円とし、6月30日と8月27日の抽選会では、売り上げで、合計2億2,940万円分の応募をいただきました。さらに今年度は商品の購買だけではなく、市民の健康づくりにも役立てていただけるよう、9月7日に開催する清瀬市健康まつりの健康測定などもスタンプの対象といたしました。このことによって、健康に対する意識の向上にもつながればと思います。

6つ目は、総合防災訓練についてであります。
8月24日、市役所及び清瀬小学校で総合防災訓練を実施いたしました。
東日本大震災から3年半を経過し、より実践的な訓練を目指し、災害対策本部訓練に加え、今回の訓練では、本年3月に作成したBCPを反映した実動訓練、また、学校避難所及び福祉避難所の開設訓練、さらに市民・地域・市及び防災関係機関が連携した応急救護などの総合防災訓練として実施いたしました。
当日は、残暑が厳しい中、地域住民の皆さんをはじめ、各関係機関など、2千人以上の方々にご参加をいただき、震災への備えを確認することができました。

7つ目は、災害時において市民の生命を守り、救護のための関係団体との協定締結についてであります。
9月1日に関係団体と災害医療対応に関する各種協定の締結を行いました。
まず1つは災害時における医療救護活動に関する協定締結についてであります。
市と清瀬市医師会、清瀬市歯科医師会、清瀬市薬剤師会、清瀬市接骨師会との間では、これまで災害時における医療救護の協定を締結しておりましたが、地域防災計画との整合性や東日本大震災で新たに課題となった医療救護所の在り方など、現状の医療救護活動に沿った内容に改めるため、災害時における医療救護活動に関する協定を各団体と再度締結いたしました。
次に緊急医療救護所の設置に関する協定であります。
昨年度から進めてきた、清瀬市医師会など関係機関との災害医療救護協議会において、災害発生時の医療救護活動を円滑に行うための災害医療コーディネーターの設置と、発災後72時間以内に傷病者が医療機関に押し寄せることを考えた場合に、緊急時の医療が円滑に提供できるよう、傷病者のトリアージと軽症者に対する応急処置を行うため、市内の救急指定病院4か所の敷地内または隣接地に緊急医療救護所を立ち上げることが検討されました。
このことを受けて、市と医療機関で協議を行った結果、東京病院、複十字病院、織本病院、山本病院の4病院と「緊急医療救護所」の協定を締結いたしました。
次に災害時の産科と血液透析療法の専門医療機関への対象者受入れについて、宇都宮病院、織本病院とも協定を締結いたしました。
また、これらの協定内容が効果を発揮できるよう、災害医療救護協議会委員である、複十字病院の池田副院長と東京病院の田村呼吸器センター長に、清瀬市災害医療コーディネーターの委嘱を行いました。
続いて、災害時におけるボランティア活動支援に関する協定並びに、福祉避難所の利用に関する協定の締結についてであります。
東日本大震災の教訓からも、災害時のボランティア活動の支援は重要な役割を担っています。このことは、本年3月に修正した清瀬市地域防災計画にも明記しているところでありますが、様々なボランティア団体に精通し、上部団体との連携もある清瀬市社会福祉協議会と、災害時におけるボランティア活動支援に関する協定を締結いたしました。この内容は、清瀬市社会福祉協議会が災害ボランティアセンターを設置し、それを市が全面的にバックアップすることで、災害ボランティアの受付や派遣調整、要援護者への支援・協力など、災害復旧活動を迅速かつ効果的に行うものです。
次に、福祉避難所の整備を推進するため、市の指定管理により障害者福祉センターを運営する清瀬市社会福祉協議会と、子どもの発達支援・交流センターを運営する社会福祉法人喜泉と、福祉避難所の利用に関する協定を締結いたしました。
発災時においては、万事が一刻を争う事態となります。これらの協定は、医療のまち清瀬として大変心強い支えとなるものであります。

8つ目は、清瀬ひまわりフェスティバルについてであります。
今年で7回目を迎えた清瀬ひまわりフェスティバルは、下清戸三丁目の石井ファームと小寺ファームにご協力をいただき、8月16日より31日まで開催いたしました。
今年も小学生による種まき、農ある風景を守る会を中心としたボランティアの皆さんにご協力をいただく中、来場者の方に快適な空間を提供する施設の充実を目指し、休憩所の増設や見晴らし台の幅員を2倍に拡幅、さらに2つある見晴らし台を通路で連結したことにより、回遊性や撮影スポットが大幅に増加し、また、期間中の土曜日・日曜日には、人力車による来場者の運搬を試験的に開始するなどした結果、初めて訪れる方にも、何度も訪れているリピーターの方々にも大変好評をいただきました。
期間中には3つの関連イベントも開催され、フェスティバルに彩りを添えました。
まず、8月23日には気象衛星センターで「清瀬お天気フェア2014」が開催され、施設見学会や静止気象衛星「ひまわり」が観測した画像のパネル展示などが行われ、訪れた皆さんに清瀬の「もう1つのひまわり」を楽しんでいただくことができました。
同日は清瀬市民活動センター主催の婚活事業「ひまわり畑でつかまえて」も開催され、真剣なお付き合いを求める27人の男女の方々に、ひまわり畑などを会場として行われたクイズやゲームなどに真剣かつ楽しみながらご参加いただき、3組のペアが誕生いたしました。
今後の真剣なお付き合いを通し、ご結婚まで至る方々が出てくることを心より願うとともに、いずれは出会いの地である清瀬で新たな人生を歩まれていくことを期待しております。
8月24日には、コミュニティプラザで、今年2回目のきよせひまわり市を開催いたしました。今回は市内産野菜の端境期にあたることから、立科町にもご協力をいただき、新鮮な高原野菜の提供ができました。第3回目は11月29日・30日に開催いたしますので、多くの方のご来場をお待ちしております。

9つ目は、きよせの環境・川まつりについてについてであります。
省エネ・省資源・ごみ減量から、自然環境の保全など、様々な環境問題を1つの会場で体感・学習できる「第2回きよせの環境・川まつり」を、7月26日に台田運動公園と隣接する柳瀬川において開催いたしました。当日は晴天に恵まれ、市内外から大勢の方々にお越しいただきました。今回は、コンパクトな開催をテーマに、環境部門と川まつり部門の会場を一緒にして来場者の利便性を高め、川のイベントでは、小学生を中心に、川遊び・いかだコンテストなど、子どもたちの歓声にあふれておりました。また、陸のイベントでは40を超えるブースが並び、環境に対する各団体の展示や体験コーナーなどを通して身近な問題としてとらえることが出来るものとなっておりました。
今後も、より充実した内容で開催できるよう実行委員の皆様と連携していきたいと考えております。

10番目は、空き家実態調査についてであります。
高齢化や人口減少などの進行により、管理の行き届いていない空き家問題が全国的に顕在化する中、市内の実態調査を6月から開始しております。この調査結果を基に、今後条例制定に向けて取り組んでまいります。

今後実施する事業

最後に、今後実施する事業について申し上げます。

1つ目は、中央図書館開館40周年記念行事についてであります。
清瀬市初の図書館として、昭和49年に開館した中央図書館が、8月15日に開館40周年を迎えました。これまでに市内全図書館で2千万点を超える図書をご利用いただいており、今後も市民の本棚として、そして情報発信の拠点として、更なるサービスの向上に努めてまいります。
また、開館40周年記念事業として、9月15日まで中央図書館で「ベストセラーで見る40年」と題した特別展示を行っているほか、10月5日に直木賞作家阿刀田高さん、18日に東京子ども図書館の内藤直子さんをお招きし、記念講演会を開催いたします。

2つ目は、郷土博物館の企画展についてであります。
郷土博物館では、10月4日から19日まで、企画展「彫刻家澄川喜一と東京スカイツリーR」を開催いたします。
清瀬市名誉市民であり、日本藝術院会員の彫刻家、澄川喜一氏は、東京スカイツリーRのデザイン監修者であることから、施工者である大林組技術研究所のご協力もいただき、スカイツリーに関する展示も行いますので、この機会に、市民の皆さんや多くの子どもたちにもご覧いただければと思っております。

3つ目は、救急情報シートの配布についてであります。
市では災害時等要援護者対策として、今月から救急情報シートの配布を行います。
このシートは、あらかじめかかりつけ医や服薬内容、緊急連絡先など、ご本人の支援に役立つ情報を自ら記載しておいていただき、冷蔵庫などの目に付きやすい場所に張り付けておくことで、急病や災害などの緊急時に駆け付けた救急隊や支援者が迅速かつ適切な対応を行えるようにするものであります。
災害時等要援護者登録名簿に登載された3,500人の方々には今月中に郵送するとともに、地域市民センターなどの公共施設及び、庁内の関係各課でも配布いたしますので市報等を通じて周知してまいります。

以上、行政報告といたします。

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