平成25年第4回定例会行政報告

ページ番号1002521  更新日 2020年8月30日

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平成25年第4回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。

9月以降、市内では多くのイベントが開催されました。中でもとりわけ大きなものとして、全市を挙げて取り組んだ、スポーツ祭東京2013第68回国民体育大会につきましては、市民及び議員の皆さま方の多大なるご支援、ご協力を賜り、無事成功裏に終わりましたことを、まずもって御礼申し上げます。
開催期間中は、108名の市民ボランティアと99名の市職員による大会実施本部のスタッフが中心となり、選手や関係者、観客の皆さまを気持ちよくお迎えするため、笑顔による会場運営が進められておりました。
毎試合、市内幼稚園児によるエスコートキッズが行われ、試合の合間のアトラクションとして、清瀬市合唱連盟有志の皆さまによる清瀬讃歌の披露や成立学園高等学校チアリーディング部の演技も行われました。
また、市内の小・中学校の児童、生徒も応援に駆けつけ、各チームの応援団に負けないくらい、大きな声援を送って頂き、どの試合も大変見応えのある、白熱した内容となりました。
国体1か月前の9月8日には、7年後の2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催が決定したところであり、市民が一丸となって取り組んだ今回の成果を、これからも「手をつなぎ心をつむぐみどりの清瀬」のスローガンとともに、ぜひ次の機会につなげていければと思います。

それでは最初に、平成26年度の予算編成について申し上げます。
政府は月例経済報告で、「景気は、緩やかに回復しつつある」とし、「雇用情勢は改善し、個人消費も持ち直しの傾向にあり、物価の動向を総合してみるとデフレ状況ではなくなりつつある」とまとめています。しかしながら、増大する社会保障費などの影響により、6月末には国の借金が1,000兆円を突破するなど、改めてわが国の厳しい財政事情が浮き彫りになったところです。
また、先に発表した平成26年度予算概算要求額は、一般会計で99兆2,500億円に達し、過去最大であった平成24年度の概算要求額98兆4,686億円を上回り、東日本大震災復興特別会計への要求額を合わせると2年連続で100兆円を超える規模となっております。
一方、東京都におきましては、「将来を見据えて財政の健全性を堅持しつつ、新たに策定する長期ビジョンの実現に向け、わが国の成長を牽引する施策や都政の重要課題に果敢に取り組む」という方針の下、第一に、東京の都市力向上やわが国の成長に資する戦略的な施策を積極的に推進するとともに、社会構造の変化等を的確に捉え、課題の根本的な解決に向けた取り組みを着実に進めること。第二に、将来にわたり施策展開を支える強固な財政基盤を堅持するため、全ての施策を厳しく検証し、その効率性や実効性を向上させるなど、都政改革を進めること、としております。

このような中で、現在、平成26年度予算編成を進めておりますが、まず歳入の見込みでは、アベノミクスの効果も未だ個人所得を引き上げるまでには至っていない状況にあり、個人市民税など市税収入の減収が見込まれております。また、地方交付税につきましても、国の概算要求額を見る限り、前年度以上の伸びは期待できない状況であり、一般財源総額は、平成25年度当初予算よりも減少するものと推計しております。
歳出では、消費税の8%引き上げに伴う影響をはじめ、第三小学校、第二中学校の校舎大規模改造事業や雨水対策事業などの大きな事業費が見込まれるほか、生活保護費や自立支援給付費をはじめとする社会保障関係経費が引き続き大幅な増額となる見込みであります。
このようなことから、平成26年度の予算編成は非常に厳しい状況にありますが、安全で安心な住みよいまちづくりを実現するために、「後期基本計画実施計画」及び「行財政改革実施計画」を着実に進め、全ての職員が接遇等市民サービスの向上に努め、多摩26市で一番と言われる窓口を目指すとともに、農業、商工業を活性化させるための支援や子育て支援の充実、さらには、「教育基金」を新たに設置し、将来を担う子ども達の人材育成策につきましても積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

9月以降の行政上の主な事項

次に、9月以降の主な事業について申し上げます。

1つ目は、第55回北多摩地区消防大会についてであります。
北多摩地区17市の消防団が一堂に会し、日頃の活動の成果を披露する大会が、9月22日、コミュニティプラザひまわりで開催されました。当日は好天のもと、市民も含めた5千人の参加をいただく中で、17市の消防団による消防操法演技、一斉放水など多彩な演技が発表されました。
また、下宿第三運動公園から大会会場まで、40台の消防自動車が市内をパレードした際、沿道から幼稚園児など多数の市民の皆さんが声援を送っていただいたことに対して、後日、参加した他市の消防団の方から感謝の言葉を頂戴し、あらためて清瀬市民の団結力、暖かさを感じた次第であります。

2つ目は、台風接近に伴う対応についてであります。
9月から10月にかけて、3つの大型台風が接近いたしました。9月15日から16日にかけての台風18号につきましては、市内の数か所で道路冠水が発生したものの、人的被害はございませんでした。また、10月15日から16日の台風26号及び25日から26日の台風27号につきましては、これまで道路冠水が発生した箇所を事前に通行止めにするなど対処を行ったことにより、大きな被害報告はございませんでした。
なお、この台風により甚大な被害を被った伊豆大島等を支援するため、現在「伊豆大島等台風26号災害義援金」募金箱を庁内2か所及び地域市民センターなどの公共施設12か所に設置しておりますので、皆さまのご協力をお願いいたします。

3つ目は、清瀬市と立科町双方の特別養護老人ホームとの福祉避難所の開設に関する協定締結についてであります。
市では、災害時に自宅や避難所での生活が困難な高齢者や障がい者などの避難先として、市内の社会福祉施設にご協力をいただき、福祉避難所の整備を進めているところですが、大規模な災害発生時には遠隔地との助け合いが大変重要であることから、9月24日、市は立科町に所在する特別養護老人ホーム「徳花苑」と、立科町は当市に所在する特別養護老人ホーム「信愛の園」と、さらに双方の施設の間で、「災害時における福祉避難所の利用に関する協定」を締結いたしました。また同時に両市町の社会福祉協議会も「災害時応援協定」を締結いたしました。
今後、立科町や「徳花苑」、また、社会福祉協議会と連携し、災害への備えを強化して参りたいと考えております。

4つ目は、新庁舎建設基本計画策定についてであります。
新庁舎の建設に向け、今月、一般公募市民を含めた、「新庁舎建設基本計画策定委員会」及び市職員で組織する「庁内検討委員会」を立ち上げ、今後1年間をかけて検討をしてまいります。
最初の6か月間で「基本構想」を、残りの6か月間で「基本計画」を策定し、それぞれ来年6月及び12月の市議会定例会でお示しをさせていただく予定であります。その間には、「市民説明会」「ワークショップ」「パブリックコメント」などを実施し、広く市民の声を反映させていきたいと考えております。

5つ目は、子ども・子育て会議についてであります。
学識経験者、子育て支援に関する事業従事者及び一般公募市民など、12名の委員で構成する会議を8月22日に立ち上げ、これまで3回の会議が行われたところであります。
会議では、子育ての状況や潜在的なニーズを把握するために行う市民意向調査の設問等についてご検討いただきました。
検討結果を受け、去る11月15日に、0歳児から小学6年生のお子さんがいる1,600世帯の保護者の方に市民意向調査票をお送りしております。
来年1月中に調査結果をとりまとめ、26年度に策定を予定しております「清瀬市子ども・子育て支援事業計画」に反映させてまいります。

6つ目は、ロボットセミナーについてであります。
児童センターでは、昨年に引き続きロボットセミナーを実施いたしました。今年は、初級であるボクサーロボットに18名、さらに上級のスパイダーロボットに12名の子どもたちが取り組み、コンテストを意識しながら、創意あふれるMyロボットを完成させました。
清瀬から選抜された6名の子どもたちは、11月2日の全国ロボットコンテストに向けて、完成後もそれぞれに改良を重ねてコンテストに備えました。コンテスト当日は、北は札幌から南は熊本まで、全国30か所以上の地方大会を勝ち抜いてきた子どもたち106名が、自慢のロボットを持ち寄って、会場の芝浦工業大学豊洲キャンパスに集まりました。
スパイダーロボットでは、昨年デザイン部門で準優勝に輝いた、第八小学校の青木君が、今年は競技部門で見事に優勝しました。また、デザイン部門では、第三小学校の池田君が恐竜デザインのロボットで優勝、同じく第三小学校の小林君がカブトガニデザインのロボットで準優勝と、清瀬の子どもたちが目覚ましい活躍を遂げました。
ロボットセミナーは、子どもたちの創意工夫や情熱が、全国レベルで評価される素晴らしい経験の場であります。これからもより多くの子どもたちが喜びや感動を得られるよう、また、更なる夢が未来へつながるように応援してまいりたいと思います。

7つ目は、第五中学校への太陽光発電施設整備についてであります。
今年度実施した第五中学校の校舎大規模改造工事に合わせて、毎時に最大20キロワットを発電することができる太陽光発電設備及び蓄電池を整備いたしました。
校舎の屋上には太陽光パネル84枚が架台に取り付けられ、発電した電気を校舎内の蓄電池に蓄えることにより、災害時に停電が発生した場合でも非常用電源として活用することができます。
今後は、発電した電気を校内の照明等に使用することで、電気料金の節減を図るとともに、発電の状況を校舎昇降口付近に設置したモニターで常時確認することができますので、生徒が自然エネルギーや地球環境などに興味や関心を持つ教材として有効に活用してまいります。
来年度以降も学校の校舎大規模改造工事を予定しておりますので、順次太陽光発電設備の整備を進めてまいります。

8つ目は、石田波郷俳句大会についてであります。
10月27日に、けやきホールにおいて、第五回石田波郷俳句大会が盛大に開催されました。
今年の大会は、ジュニアの部としては、小学生の部に3,530句、中学生の部に1,971句、一般の部に2,032句、新人賞の部1編20句で63編の投句があり、それぞれ過去最高の投句数となりました。
また、今年は波郷生誕100年という節目でもあることから、市民の有志である、波郷句碑建立の会の皆さまにより、中央公園に立派な石田波郷の句碑が建立されましたことをご報告申し上げます。

9つ目は、郷土博物館企画展についてであります。
郷土博物館では、10月12日から27日まで、企画展「四季の自然武蔵野-行田哲夫写真展―」を開催いたしました。自然写真家の行田哲夫氏がライフワークとして取り組む武蔵野の風景や、そこに息づく花や鳥たちを撮影した作品88点の中には、けやき通りや、せせらぎ公園のホタルなど、清瀬で撮影された作品も多く含まれ、市内外からの来場者の皆さんに楽しんでいただきました。
また、11月16日から24日まで、「第29回清瀬美術家展」を開催いたしました。これは、郷土博物館の開館以来続いている伝統的な展覧会であり、今年は、28人の市内在住在勤の美術家を中心とした作家の皆さんによる絵画・彫刻等の29作品を展示し、来場者からご好評をいただきました。

10番目は市内3大学との連携推進に向けた懇談会についてであります。
市内には、日本社会事業大学、明治薬科大学、国立看護大学校の、医療・福祉系の高い専門性を有した3つの大学がありますが、こうした資源を今後のまちづくりに活用したいと、11月27日に各大学の理事長及び大学校長との意見交換会を実施いたしました。今後、市と3大学が連携を図りながら、互いの知的資源や人材等を活用できる包括連携協定を締結することで合意いたしました。

その他の報告

最後に、この秋に開催しました3つのイベントについて申し上げます。

1つ目は、きよせ市民まつりであります。
10月20日、けやき通りを会場に、きよせ市民まつりを開催いたしました。当日は強い雨が降り続き、屋外イベントが中止になるなど大変な状況の中であったにも関わらず、約1万3千人の方々にご来場いただきました。

2つ目は、農業まつりであります。
清瀬市農業まつりは、コミュニティプラザひまわりにおいて11月16日、17日に行われました。2日間とも天候に恵まれ、多くの方にご来場いただきました。
今年は、夏の猛暑・水不足など大変厳しい状況の中での出品になり、例年より野菜類が減少しましたが、出品された野菜の品質は清瀬の農家の高い技術力を反映し、審査員の先生方より高い評価をいただきました。
まつりでは、農産物品評会、野菜でできた宝船の展示・チャリティー販売、花・植木・野菜の即売、商工会による特産品の販売、陶器の販売、清瀬産野菜を使用した蒸しケーキの販売など多数の出店と、婦人による踊り・歌などのアトラクションも行われました。
今後もこうした機会を通じて、市内最大の産業である農業を大いにアピールしていきたいと思います。

3つ目は、今年3回目の開催となる清瀬ひまわり市であります。
11月30日・12月1日の両日、幼稚園児の歌や鼓笛、老人クラブの皆さんによる踊り、清明ソーランや中学生のサクソフォンコンサートなどのイベントも行われ、賑やかに開催されました。
今回のひまわり市は、市内の農業者、商業者に加えて、立科町にもご参加いただきました。
11月30日には小宮山町長がおいで下さり、町の特産品であるりんごや米、りんごジュース、ジャムなど多くの方が買い求めておりました。

以上のほか、本定例会には平成25年度一般会計補正予算や清瀬市都市計画税条例の一部を改正する条例などの案件を提案させていただいておりますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げ、行政報告といたします。

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