平成25年第3回定例会行政報告
平成25年第3回定例市議会の開会にあたり、6月以降の行政上の主な事項についてご報告させていただきます。
初めに、本定例会に提案しております、平成24年度一般会計決算の概要についてご報告申し上げます。
歳入総額は275億6,887万円、歳出総額は266億990万円で、歳入歳出の差し引き額は9億5,896万円となっております。
平成24年度では、繰越金や地方交付税が増加となったものの、平成23年度に実施した、旧清瀬第九小学校跡地の売り払いに係る財産収入の減などにより、歳入総額では前年度よりも1億3,586万円の減少となりました。
一方、歳出総額では、平成23年度に実施した旧都立清瀬東高校跡地購入に係る借入金の一部繰上償還の減により公債費が減少となったものの、公共用財産の取得及び建設基金や財政調整基金などの積立金をはじめ、生活保護費や自立支援給付費の扶助費が増加したことなどにより、前年度よりも7,566万円の増加となっております。
このような中、まず、歳入でございますが、地方交付税が1億5,906万円の増加となりましたが、市税において、年少扶養控除の廃止に伴い個人市民税は増加したものの、評価替えに伴い固定資産税が大きく減少したことなどにより、全体では前年度よりも2億1,051万円の減となったことから、経常一般財源では7,698万円の減少となっております。
歳出では、義務的経費であります人件費で、退職手当組合負担金の減少などにより2億2,169万円の減となったものの、扶助費で、生活保護費や自立支援給付費が3億6,419万円の増加となったことをはじめ、特別会計への繰出金や小学校2校の給食調理業務の民間委託化などによる物件費の増加もあり、経常経費充当一般財源では、前年度よりも8,021万円の増加となっております。
このような決算の状況から、経常収支比率につきましては、経常一般財源は減少し、経常経費充当一般財源が増加したことから、前年度の92.1%から93.1%と1ポイントの悪化となっております。
なお、26市の経常収支比率の平均は、前年度の92.1%から92.9%と0.8ポイントの悪化となっており、26市中20市が悪化傾向となっております。本市をはじめ、地方財政を取り巻く状況は依然として厳しいことから、今後も適正な財政運営に努めていかなければならないと考えております。
6月以降の行政上の主な事項
それでは6月以降の主な事業について申し上げます。
1つ目は総合防災訓練についてであります。
東日本大震災から2年半が経過し、今年度も関係機関の連携や避難、救出・救助、さらに今回初の試みとして、職員の参集メールによる参集訓練などの実践を想定した訓練を、8月25日に市役所と清瀬小学校体育館を会場に実施いたしました。当日は雨天にも関わらず、地域住民をはじめ、各関係機関など1千名を超える方々にご参加をいただき、震災への備えを確認することができました。
2つ目は災害時医療救護協議会についてであります。
清瀬市地域防災計画に基づく災害その他災害発生時に各機関が連携し、迅速かつ的確に医療救護を提供できる運営体制を整備するため、清瀬市災害時医療救護協議会を設置し、7月22日に、医師会・歯科医師会・薬剤師会・接骨師会・保健所・警察・消防・市役所等の構成団体からなる会議を開催いたしました。今後は(仮称)災害時医療救護活動マニュアルの策定に取り組む等、災害時医療救護体制の構築を目指し、協議検討してまいりたいと考えております。
3つ目は清瀬市災害時等要援護者の支援に関する協定締結についてであります。
市では、災害発生時に高齢者や障がい者などがいち早く的確にお住まいの地域で支援が受けられるよう、災害時等要援護者台帳への登録を進めております。
ご登録をいただく際に、清瀬市、民生・児童委員協議会、東村山警察署、清瀬消防署などの支援機関に名簿を提供することについて了承を得ていることから、8月12日に、東村山警察署及び清瀬消防署と、「清瀬市災害時等要援護者の支援に関する協定」を締結いたしました。
今後は、災害時等要援護者に対する安否確認や避難支援などを連携して実施してまいりたいと考えております。
4つめは、子どもの見守り活動についてであります。
これまで市では、小中学校の下校時に児童生徒の安全を図るため、各中学校区域で防犯パトロールを実施してまいりましたが、昨今の児童への傷害事件や連れ去り事件等の発生に鑑みて、こうした事件に子どもたちが巻き込まれないよう、2学期より各市立小学校に2人ずつ下校時の見守り要員を配置し、子どもの見守り活動の強化を図っております。
5つ目はきよせひまわりフェスティバルについてであります。
今年で6回目を迎えた清瀬ひまわりフェスティバルは、下清戸三丁目の石井ファームと小寺ファームにご協力をいただき、8月17日より9月1日まで開催いたしました。期間中は天候に恵まれ、来場者も6万人を超えて、特に全面開花した後半は連日大盛況となり、最終日には販売していたひまわりの切り花を買い求める人の列が絶えないほどでありました。
今年も小学生による種まき、農ある風景を守る会を中心としたボランティアの皆さんにご協力いただきました。フェスティバルの期間中は、プラスワンのひまわりとして気象衛星センターで「お天気フェア」を開催し、来場された方々に、気象衛星センターが日本の気象に関して大事な役割を担っていることを認識していただき、子どもの夏休みの宿題にも役立ててもらえたことと思います。また、8月24日には清瀬市民活動センター主催の婚活事業「ひまわり畑でつかまえて」が、コミュニティプラザひまわりで開催され、29名の男女の方々が、真剣かつ楽しみながらご参加いただき、5組のカップルが誕生いたしました。この清瀬のひまわりをきっかけに、新たな出会いや、素敵な思い出が育まれることを願っております。なお、7月7日、8月24日の両日、「きよせひまわり市」を農業者・商工業者の連携により、コミュニティプラザひまわりで開催いたしました。8月24日には開催場所を体育館北側に移動し、ひまわりフェスティバルのお客さまも取り込み盛大に行われました。今回は市内産野菜の端境期にあたることから立科町にもご協力を頂き、高原野菜を提供していただきました。11月30日・12月1日に開催する第3回目はさらに活性化を図ってまいりたいと考えております。
6つ目はきよせの環境・川まつりについてであります。
省エネ・省資源・ごみ減量から、自然環境の保全など、様々な環境問題を1つの会場で体感・学習できる「第1回きよせの環境・川まつり」を、7月27日に台田運動公園と隣接する柳瀬川において開催いたしました。当日は晴天に恵まれ、市内外からたくさんの方々にお越しいただきました。中でも川に入るイベントでは小学生を中心に、魚の捕獲体験やボート遊び、いかだコンテストと、子どもたちの歓声があふれておりました。また、40を超えるブースが並び、環境に対する各団体の展示や体験コーナーなど、環境保全の重要性を身近な問題としてとらえることが出来るものとなっておりました。来年以降も、より充実した内容で開催できるよう、実行委員の皆さまと連携してまいりたいと考えております。
7つ目は市役所庁舎耐震化整備方針市民説明会についてであります。
市民の皆さんに、市庁舎の現状や課題、耐震化の整備手法として「建替え」を選択したことについてご説明申し上げるため、市役所庁舎耐震化整備方針市民説明会を7月26日と27日の両日、延べ3回開催し、32名の方々にご参加いただきました。
説明会の場やアンケートでは、建替えの方針に理解を示すご意見を多くいただきました。しかしながら、併せて現在の政策課題の中で市庁舎建替えを優先的に推進する必要性を問うものや、市財政の健全性の確保、早急な対応、市民の関心をより高めた中での事業推進の必要性などについてもご意見をいただいておりますので、今後、議会においても議論を更に深め、多くの市民の皆さんのご意見を伺いながら推進してまいりたいと考えております。なお、このことに関連して、今議会では、新庁舎建設の基本構想、基本計画策定業務委託に係る補正予算を上程させていただいておりますので、ご審議賜りますようお願い申し上げます。
8つ目は都立清瀬小児病院跡地に関する意見交換会についてであります。
今後清瀬小児病院跡地がどのようなかたちで活用されることが望ましいかということについて、市民の皆さんとの意見交換会を、8月22日生涯学習センターで2回に渡り開催し、合計68名の方々にご参加いただきました。
今後も市民の皆さんのご意見を参考にさせていただきながら、東京都に対してしっかりと清瀬市の意向を伝えてまいりたいと考えております。
9つ目は都市高速鉄道12号線延伸促進協議会について申し上げます。
8月30日、都市高速鉄道12号線延伸促進協議会として、国土交通省関東運輸局長とお会いし、都市高速鉄道12号線の練馬区大泉学園町、新座市、清瀬市を通り、所沢市のJR武蔵野線東所沢駅までの区間の一体的整備による延伸の早期実現について要望してまいりました。
局長との懇談では、当地域への12号線延伸の意義、鉄道事業の可能性を確かなものとするために必要となる課題等についてお伝えし、ご理解をお願いしたところであります。
国土交通省では、今年度より、今後の東京圏の都市鉄道のあり方に関する調査検討を開始し、平成12年の運輸政策審議会18号答申で示された現行の計画に替わる次期計画の議論が開始され、現行計画の目標年次である平成27年度をめどに新たな答申を受けるとみられております。
協議会では、昨年度実施した、12号線の延伸及び延伸に向けたまちづくりに関する調査研究結果に基づき、4市区が連携して、国、東京都、埼玉県に対し要望を続けてまいります。なお、只今申し上げました調査研究の報告書が、先ごろまとまり、本日配布させていただきましたので、後ほどご覧いただきますようお願いいたします。
10番目は民設民営の認可保育園の新設について申し上げます。
ただ今野塩一丁目地域に民設民営の認可保育園を開設する計画を進めております。来年度に園舎建築工事等の開設に向けた準備を行い、平成27年4月にオープンする計画であります。現在、運営等に関しまして市内の私立認可保育園を運営している社会福祉法人と調整を行っておりますが、0歳児から5歳児までを受入れ、定員は80人規模を予定しております。なお、新設保育園の開設に伴いまして、老朽化が著しく、取り壊しが予定されている野塩都営住宅の中の市立第4保育園を平成27年3月に廃園したいと考えております。
また、平成26年4月から市立第1保育園で0歳児を受け入れることに伴う定員変更のため、清瀬市立保育園設置条例の一部を改正する条例案を今議会に上程させていただいておりますので、ご審議賜りますようお願い申し上げます。
11番目は、古紙持ち去りに対する近隣3市による広域的なGPS追跡調査についてであります。
以前より問題になっておりました古紙の持ち去り行為につきまして、この度、本市と東久留米市、西東京市の柳泉園組合構成3市による、「近隣3市広域的なGPS追跡調査」を実施することとなりました。
今回実施する追跡調査につきましては、職員が古紙等資源物にGPSを取り付け、持ち去り後の古紙回収ル-トを追跡し、古紙受け入れ問屋の特定を行い、古紙を受け入れないよう指導するものであります。市といたしましても、9月より実施するこの調査に抑止効果を期待しているところであります。
12番目はスポーツ祭東京2013第68回国民体育大会開催についてであります。
9月を迎え、いよいよスポーツ祭東京2013第68回国民体育大会が目前に迫ってまいりました。清瀬市では、国体正式競技として女子サッカーが9月30日、10月1日、10月3日の3日間、下宿第三運動公園サッカー場で開催されます。また、本大会に先立ち、9月8日には国体デモンストレーション行事として、東京都内の小学生女子を対象としたスポーツサッカーを開催いたします。
1年生から3年生の低学年は7チーム、4年生から6年生の高学年は13チームの申し込みがありましたが、下宿サッカー場にて繰り広げられる小学生女子による白熱した試合を、是非、ご観覧いただければと思います。
また、実行委員会では、清瀬駅南口側階段下の床面及び駅壁面を利用した国体PRシールの貼りつけなども行い、本番まで積極的なPR活動を続けてまいりますので、引き続き皆さまのご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
13番目は郷土博物館の企画展についてであります。
郷土博物館では、7月10日から15日まで、企画展「染める・織る・縫う」を開催いたしました。猛暑の中、多くの方々にご来館いただき、和裁・染物・はたおり教室の講師と受講生による作品の鑑賞を通して、清瀬伝統の「衣(い)」の文化に親しんでいただけたものと考えております。また、10月12日から27日まで、企画展「四季の自然武蔵野-行田哲夫写真展-」を開催いたします。自然写真家として著名な行田哲夫氏のライフワークともいえる「武蔵野」の自然をテーマとした写真展です。武蔵野の懐かしくも美しい風景、そこに息づく生き物たち、行田氏の瑞々しい感性と自然に注ぐ愛情にあふれた作品の数々をご堪能いただけるものと思います。市内で撮影された作品も数多く展示いたしますので、清瀬の自然の豊かさと美しさを再発見していただけるものと確信しております。
市文書の不当持ち出し及び放置事件の報告
最後に、昨年12月に発生した「市文書の不当持ち出し及び放置事件」についてご報告いたします。
昨年12月7日、市が保存していた個人情報を含む文書がJR立川駅構内で発見され、警視庁立川警察署に拾得物として届出られた事件につきまして、警視庁東村山警察署は、本年4月1日から被疑者の取調べを進めてまいりました。その結果、東村山警察署は6月26日に被疑者を刑法第235条の窃盗罪として東京地方検察庁立川支部に書類送致いたしました。市はこれに併せて同日記者会見を開催し、状況の説明をさせていただきました。
今回の事件は、逮捕ではなく、東村山警察署の任意捜査により取調べが進められて被疑者が特定されたもので、文書を不当に持出して放置した被疑者は、清瀬市正規職員、年齢50歳の男性であることが判明いたしました。
市といたしましては、今後の検察庁での取調べ、そしてこれを踏まえた起訴等の決定を厳粛に受け止め、「清瀬市職員懲戒分限審査委員会」の調査及び検討等の結果を前提に厳正な処分をしてまいりたいと考えております。
市民の皆さまにご迷惑、ご心配をお掛けしましたことを、深くお詫びいたします。
以上、行政報告といたします。
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