平成24年第4回定例会行政報告

ページ番号1002525  更新日 2020年8月30日

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平成24年第4回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。
10月以降、市内で多くのイベントが開催されましたが、地域コミュニティの再生を目指して、市が進めておりますコミュニティはぐくみ円卓会議をきっかけに、三小と六小地区で、それぞれ「防災」をテーマにしたイベントが行われました。三小地区では、竹丘一丁目・二丁目の自治会連合会であるチーム竹丘の主催で「防災交流会」が、六小地区では、六小地区自治会連合会の主催で「うめのたけまつり」が行われ、多くの地域の皆さんが参加されました。七小地区では、七小円卓会議の主催で12月8日に「防災フェア」が予定されております。また、中里地区でも、今回初めて、10の自治会が協力して「地域防災訓練・炊き出し訓練」が行われました。それぞれの会場にお邪魔させていただきましたが、各地区の特色を活かし、楽しみながら地域の交流を深め、地域を自分たちの手で守るための有意義な訓練が行われておりました。
また、11月10日には、第42回東京都消防操作法大会が行われ、北多摩地区代表として出場した清瀬市消防団第7分団が見事準優勝に輝きました。この大会に向け、4月から約100日に及ぶ訓練を重ねられた団員の皆さん、そして、それを支えられたご家族の皆さん、団関係者の皆さんに、心より敬意を表し感謝申し上げます。11月27日には、清瀬消防署より、「火災による死者ゼロ1,500日」を達成したとの報告がありました。この記録は、多摩東部を管轄する第八消防方面本部管内で第2位、東京消防庁管内では第10位の記録とのことであります。
これらは、まさに「手をつなぎ、心をつむぐ、みどりの清瀬」そのもののであり、大変心強く、また、嬉しく感じております。

平成25年度の予算編成について

それでは、最初に、平成25年度の予算編成について申し上げます。
政府は、月例経済報告で、「景気は、世界景気の減速等を背景として、このところ弱い動きとなっている。また、雇用・所得環境の先行き、デフレの影響等にも注意が必要である。」としており、ここ2か月は5月以来使われていた「回復」の表現が削除されております。こうしたなか、本年度初めての緊急経済対策が10月下旬に閣議決定されましたが、その財源を予備費に求めるなど、関係者からは多くの疑問が投げかけられております。また、先に発表した平成25年度予算概算要求額は、98兆8億円と平成24年度の要求額を下回ったものの、24年度は東日本大震災の復旧・復興費を含んでおり、25年度はその関係経費を特別会計に計上していることから、実質は過去最大規模となっております。
一方、東京都におきましては、財政環境の先行きを見通すことが困難ななかにあっても、財政の健全性を堅持しつつ、都政に課された使命を果たしていく方針の下、第一に、都政が直面する諸課題に的確に対処するとともに、将来を見据え、東京のさらなる発展に向けた戦略的な取り組みについても積極的に進めること。第二に、全ての施策について、必要性や有効性を厳しく検証するとともに、これまで以上に工夫を凝らし、効率的で無駄がなく、実効性の高い施策を構築していくこととしております。
このようななかで、現在、平成25年度予算編成を進めておりますが、まず、歳入の見込みでは、個人市民税や景気低迷による法人市民税など市税収入の減収が見込まれております。また、地方交付税につきましても、国の概算要求額を見る限り、前年度以上の伸びは期待できない状況であり、一般財源総額は、平成24年度よりも減少するものと推計しております。
歳出では、第五中学校校舎の大規模改造や第八小学校トイレの大規模改造、また、市役所庁舎をはじめとする旧建築基準法で建築された公共施設の耐震改修関係経費などの大きな事業費が見込まれることや、義務的経費であります生活保護費や自立支援給付費などの扶助費が景気低迷などの影響により引き続き大幅な増額となる見込みであります。
このようなことから、平成25年度の予算編成は非常に厳しい状況にありますが、行財政改革実施計画、人材育成基本方針実施計画及び後期基本計画実施計画を着実に実施するとともに、今月答申をいただく予定となっております行政評価外部評価委員会及び補助金等適正化検討委員会からの答申に基づき、さらに効率的な行財政運営に向けた予算編成を行ってまいりたいと思います。そして、清瀬の財産である「みどりや水」、「農のある風景」、多くの尊い施設や人など、清瀬の持つ個性により磨きをかけ、農業・商工業の活性化を支援し、命を大切にする教育やいじめのない学校を目指した道徳教育の充実を図り、活気あるまちとして魅力を発信してまいりたいと考えております。

9月以降の主な事業について

次に、9月以降の主な事業について申し上げます。
まず、高齢者の見守りに関する協定の締結について申し上げます。
市では、子どもから高齢者までが住み慣れた地域で安心して生活ができるよう、民生・児童委員や高齢者ふれあいネットワーク協力員・協力機関、自治会などと連携し見守り活動を行っておりますが、社会環境の変化による高齢者の様々な形態の孤立や孤独化への対応が急務の課題となっております。そこで、高齢者等の見守り体制の強化を図るために、関係機関と協議を行ってまいりましたが、11月30日に、コープとうきょう、東京ガス西部支店、東京ガスイズミエナジー西東京、東京電力武蔵野支社、東京都住宅供給公社、清瀬市シルバー人材センターと高齢者等の見守り活動に関する協定を締結することができました。引き続き、他の関係機関ともご相談をさせていただきながら、見守り体制の強化を図ってまいりたいと考えております。
2つ目は、国体のリハーサル大会について申し上げます。
10月13日、下宿第三運動公園サッカー場で、来年開催されますスポーツ祭東京2013、東京多摩国体に向けたリハーサル大会として、第48回全国社会人サッカー選手権大会が開催されました。当日は、多くの来賓、来場者をお迎えし、市民ボランティアの皆さんと市職員あわせて約200人のご協力により無事大会を運営することができました。今回のリハーサル大会は、来年の本番に向けた運営体制の検証という意味がありましたので、当日お手伝いをいただいた皆さんから寄せられた改善点などを本大会に活かせるよう、これから十分に検討し本大会の成功につなげてまいりたいと考えております。
3つ目は、けやき通りのケヤキの伐採についてについて申し上げます。
昨年、けやき通りに354本あるケヤキのうち148本の診断を行った結果、腐朽が進んでいると診断されました16本について、倒木の恐れがあることから伐採を実施いたしました。この伐採した樹木は、腐朽部分を取り除き椅子として再生し、けやき通りの郷土博物館入口付近に設置したほか、公園などの公共施設にも設置してまいりたいと考えておりますので、ぜひご利用をいただきたいと思います。
なお、残りの206本のケヤキにつきましては、現在診断を実施しており、間もなく最終診断が出される予定であります。この診断により、さらに伐採の必要がある樹木が発生した場合には、今回と同様に再利用を考えてまいりたいと思います。
4つ目は、旧清瀬小児病院跡地の緑地保全について申し上げます。
旧清瀬小児病院の跡地につきましては、現在、建物の解体工事が行われており、東京都からは今年度いっぱいで解体を完了すると聞いておりますが、11月6日に都庁に出向き、この跡地の緑地保全について東京都に要望してまいりました。当日は、私と森田議長から東京都知事にあてた要望書を東京都の大野輝之環境局長に手渡し、「跡地に残る独特の松林の景観を創出している貴重な緑地を保全してほしい」と、清瀬市民の強い願いを伝えてまいりました。
東京都は、跡地の活用について現在都庁内で検討中であるが、活用については清瀬市の意向を尊重したいとのことでありますので、今後も、時期を捉えて、しっかりと清瀬市の意向を伝えてまいりたいと思います。
5つ目は、児童センターで行ったロボットセミナーの全国大会の結果について申し上げます。
5月より、30人の小・中学生が、MYロボットの製作に取り組んでおりましたが、そのなかから、デザインと競技技能に優れた3人が作ったロボットが11月3日に芝浦工業大学で行われた全国大会に出場いたしました。全国大会では、北海道から九州まで選び抜かれた95人が、それぞれに工夫を凝らした素晴らしいロボットを持って参加しておりました。大会に臨んだ清瀬市代表の3人のうち小学生2人が予選を勝ち抜き決勝トーナメントに進出しましたが、競技技能部門では残念ながら2回戦で敗退。一方、デザインコンテストでは、八小4年の青木椋(りょう)太郎(たろう)君が見事に準優勝を獲得いたしました。
すでに次の製作を思い描いている子どもたちもおり、今後も夢をつなぎ実現させるために、さらなる応援をしていきたいと思います。
6つ目は、多摩六都科学館のプラネタリウムのギネス認定について申し上げます。
多摩六都科学館のプラネタリウムは、7月にリニューアルオープンいたしましたが、そこに新たに導入したプラネタリウム投影機「ケイロン2」が「世界一先進的なプラネタリウム」としてギネスに認定されました。この投影機は、23mを超える大型ドームでは世界初となる高輝度LED光源を採用し、18等級まで約1億4千万個の恒星の投影を実現させ、天の川を全て恒星で表現することも可能にしました。多摩六都科学館のプラネタリウムは、ドームの大きさも27.5mと世界第4位の大きさを誇っており、そこに映し出される約1億4千万個の星は圧巻です。近隣で味わえる世界一の体験に、ぜひ、足をお運びいただきたいと思います。

この秋に開催しました4つのイベントについて

次に、この秋に開催しました4つのイベントについて申し上げます。
1つ目は、きよせ市民まつりであります。
10月21日、けやき通りを会場に、きよせ市民まつりを開催いたしました。当日は、天候にも恵まれ、清瀬市最大のイベントとして、過去最高の約4万5千人の方々にご来場いただき、活気と笑顔のあふれる清瀬の1日を楽しんでいただきました。
2つ目は、農業まつりであります。
11月17日・18日に開催いたしました農業まつりは、会場をコミュニティプラザひまわりに移して2回目の開催となりました。今年は、夏の猛暑や水不足など、農家の皆さんにとっては大変厳しい状況のなか、出品を心配しておりましたところ、清瀬の農家の高い技術力が、例年に勝るとも劣らない清瀬産の農産物を生産し、審査員の先生方より明治神宮で行われる東京都農業祭の出品と同等の素晴らしさであるとの高い評価をいただきました。会場内も、昨年よりもさらに多くの方々にご来場いただき、農産物品評会、野菜でできた宝船の展示、花・植木・野菜の即売、農業後継者顕彰やご婦人の皆さんによる踊り等のアトラクションなどが行われ、清瀬最大の産業であります農業を大いにアピールできた、盛大で元気のある農業まつりとなったと思います。
3つ目は、石田波郷俳句大会であります。
今年で第4回を迎える石田波郷俳句大会は、小学生と中学生の部合わせて約5,000句、一般の部で約2,000句と多くの投句があり、「全国的にも珍しく、誇るべき俳句大会に成長発展してきました」と関係者からお聞きいたしました。10月28日には、清瀬けやきホールで表彰式を行い、現代俳句協会会長の宮坂静生氏を講師に迎え、「波郷に学ぶ-その死生観」をテーマに講演が行われました。また、10月23日から28日まで、波郷展も開催され、大勢の方々にご来場いただきました。来年は5周年ですので、関係者の皆さんとともに、さらに大会を盛り上げてまいりたいと思います。
4つ目は、非核清瀬市宣言30周年事業であります。
清瀬市議会が昭和57年に「非核清瀬市宣言」を決議して、今年で30年を迎えたことを記念し、清瀬市平和祈念展等実行委員会では、平和祈念フェスタの一環として、9月30日に非核清瀬市宣言30周年事業を行いました。当日は、森田議長にもご参加いただき、「非核清瀬市宣言」の決議にかかわった当時の市議会議員の皆さんのお話しや、市民の皆さんによる平和文化発表会が行われました。今後も、この「非核清瀬市宣言」に基づき、平和の大切さを訴え続けてまいりたいと思います。

きよせひまわり市について

最後に、きよせひまわり市について申し上げます。
12月16日に、コミュニティプラザひまわりで、4回目となる「きよせひまわり市」を開催いたします。今回は、寒さが増すにつれ、おいしさを増している冬野菜をはじめ、野菜ソムリエがつくるスムージーなども販売されます。また、当日は、コミュニティプラザひまわりの「ひまわりクリスマスフェスティバル」も開催され、コミプラで活動している各団体による物品や軽食の販売、ハンドベルのコンサートなども行われます。今年最後のきよせひまわり市に、ぜひ、お出かけいただきたいと思います。
以上のほか、本定例会には、平成24年度清瀬市一般会計補正予算などの案件をご提案申し上げておりますので、ご審議賜りますようお願い申し上げ行政報告といたします。

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