平成24年第2回定例会行政報告

ページ番号1002527  更新日 2020年8月30日

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平成24年第2回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。
昨年5月に市長に就任させていただき、1年余りが経過いたしました。この間、多くの方々と出会い、また、市内にある様々な施設にお邪魔し、清瀬市が持つ力を改めて実感することができました。
その一つが、去る5月22日にオープンした東京スカイツリーのデザインを監修された澄川喜一先生であり、その工事を担当した株式会社大林組の技術研究所であります。澄川喜一先生は、50年以上にわたり清瀬市にお住まいで、キヨセ ケヤキ ロードギャラリーや中央公園などにも作品を設置していただいております。また、東京スカイツリーの工事技術は清瀬市にある大林組の技術研究所で開発されたとのことであり、今、話題沸騰の東京スカイツリーは、清瀬市がなければ生まれていなかったと言っても過言ではないと思っております。
澄川喜一先生につきましては、まさに日本を代表する彫刻家であり、清瀬市にも多大なるご貢献をいただいており、清瀬市民の誇りであります。先日、清瀬市名誉市民推挙委員会において、名誉市民に推挙することが決定されましたので、本日、名誉市民の推挙について議会の同意を得るべく、議案を上程させていただいております。よろしくご審議賜りますようお願いいたします。
第1回定例会の所信表明でも申し上げましたが、清瀬市には、市内外に誇れる歴史や文化、自然、そして人や施設があります。そうしたものの価値を再認識し、まちの活力と発展の原動力にしていく「エコツーリズム」の発想によるまちづくりを進めてまいりたいと思います。

3月以降の行政上の主な事項

では、3月以降の行政上の主な事項についてご報告させていただきます。
まず始めに、地域防災計画の見直しなど防災対策について申し上げます。
東京都は、東日本大震災を踏まえ、新たな「首都直下地震等による東京の被害想定」の報告書を発表いたしましたが、清瀬市においても、清瀬市地域防災計画の見直しに着手いたしました。見直しにあたっては、実効性のある計画の見直しを行うため、全庁的な組織として清瀬市地域防災計画策定委員会を設置し、去る5月25日に第1回会議を開催いたしました。今後、職員全員に対する防災意識の高揚を目指し、計画素案の策定と各種マニュアルの作成などを一体としてとらえ、平成24・25年度の2か年で計画の策定に取り組んでまいります。
また、地域防災計画の見直しを進める一方、災害に強いまちづくりのために、できることから取り組んでいくこととし、地震や台風などの自然災害、放射能や新型インフルエンザなど予期せぬ危機が発生した際の初動体制を確立するため、清瀬市危機管理室設置要綱を整備いたしました。この危機管理室は、危機管理鑑を副市長、危機管理鑑代理を総務部長、室員を各部長とし、危機事案に対する初期対応を迅速に行うための総合調整を図ります。
また、災害時に自宅や避難所での生活が困難な方の避難先となる二次避難所として、5月11日に信愛の園、聖ヨゼフ老人ホーム、上宮園、救世軍恵泉ホーム、清雅苑の特別養護老人ホーム5か所、及び清瀬療護園、清瀬どんぐりの家、工房わかばの障がい者関係施設3か所と災害時における二次避難所の利用に関する協定を締結いたしました。二次避難所の指定につきましては、引き続き、市内の関係施設と相談をさせていただきながら進めてまいりたいと考えております。
さらに、災害時の円滑な対応には、遠方の自治体との相互応援協定も有効なことから、市民保養施設のある長野県北佐久郡立科町と災害時相互応援に関する協定の締結に向けた協議を進めております。
次に、公共施設の耐震診断について申し上げます。
市役所庁舎の耐震化を検討するにあたり、旧耐震基準で建てられた中央図書館など16の施設についても耐震診断を行うため、補正予算を本議会に上程しております。また、市役所庁舎ほか公共施設の耐震化を図る際の財政フレームを、複数のパターンを想定して作成いたしましたので、本日、全員協議会でご説明させていただきたいと思います。市役所庁舎などの耐震化の手法については、引き続き市議会や市民の皆さんのご意見を伺いながら、どうするか慎重に判断させていただきたいと考えております。
3つ目に、環境フェア清瀬について申し上げます。
5月20日、児童センター及び神山公園を会場に、今年で5回目となる環境フェア清瀬を開催いたしました。今年は、「来て、見て、学ぼう」をテーマに、環境市民団体及び企業など39団体が出展し、パネル掲示や太陽光発電の技術啓発など、日頃取り組んでいる環境活動についてアピールしていただきました。児童センター内では、「緑がつむぐ市内小中学校全児童生徒の夢・希望」として、清瀬の未来を担う子どもたちの夢や希望が若葉カードに書かれ展示され、カード1枚1枚から子どもたちの未来への熱い思いが伝わってきました。また、明治薬科大学にもご参加いただき、食材の放射性物質を測定するデモンストレーションなどを行っていただきました。5月20日は、明治薬科大学の創立110周年記念式典も行われておりましたので、私も出席させていただき、清瀬市の放射能対策に対する甚大なるご尽力に対し、深く感謝の意を表してまいりました。
4つ目に、国蝶オオムラサキの羽化事業について申し上げます。
4月23日に、日の出町の八戸沢処分場で、東京たま広域資源循環組合よりオオムラサキの幼虫100頭を譲り受けてまいりました。現在、この事業にご賛同いただいたニッセイロールペーパー株式会社様からのご寄付で購入した飼育ケージ内で大切に飼育をしております。6月23日には小・中学生を対象にした観察会も予定しており、この事業を通して、雑木林の重要性を子どもたちにも学んでもらい、清瀬市の財産である「みどり」をしっかりと次世代に引き継いでまいりたいと思います。また、雑木林の萌芽更新も実施し、将来的には、かつて清瀬でも見られたオオムラサキが飛び交う雑木林を目指したいと考えております。
5つ目に、金環日食の観察会について申し上げます。
5月21日に、世紀の天体ショーとなった金環日食の観察会を各小学校で行いました。当日は、時折雲が広がり、太陽が見え隠れしておりましたが、日食が最大となる頃にはくっきりとした太陽のリングが出現し、観察会に参加した子どもたちからは歓声があがっておりました。仲間と一緒に、この世紀の天体ショーを見た経験は、忘れられない経験になるとともに宇宙へ興味を持つきっかけになるのではないかと期待しております。
6つ目に、入札による電力購入契約について申し上げます。
電力の小売自由化に伴い、小・中学校14校及び市役所はじめ市内の公共施設8施設について入札による電力購入契約を導入すべく、4月27日に一般競争入札の概要について告示いたしました。小・中学校については1社から入札参加資格審査の申込みがありましたが、市役所等の公共施設については申込みがありませんでした。自由化領域の全電力量に対する特定規模電気事業者のシェアは約3%といわれており、需要に対して供給が追い付かない状況であるため、他自治体においても同様の状況が見られております。小・中学校において資格審査の申込みがあった事業者については資格が認められましたので、6月7日に入札会を行う予定であります。市役所等の公共施設については、これまでと同様に東京電力から電力の供給を受けることになります。
なお、節電については、東京都から5月に「東京都省エネ・エネルギーマネジメント推進方針」が発表され、引き続き節電への取り組みが求められております。清瀬市におきましても、クールビズの実施など、さらなる節電及び地球温暖化防止に取り組んでまいりますので、市民の皆さんにおかれましても引き続き節電にご協力いただきますようお願いいたします。
7つ目に、清瀬ハローワークの状況について申し上げます。
3月14日に開設いたしました清瀬ハローワークは、清瀬駅前という利便性の高さもあり、5月28日までの2か月半で3,656人の方々にご利用いただき、利用者のうち77.4%が清瀬市民ということであります。4月の有効求人倍率が全国で0.79倍、東京都で1.04倍と少しずつ上昇するなか、ハローワーク職員の丁寧な指導の下、就職に結びついた方々も多く大変好評を頂いております。先日は、東京労働局長とハローワーク三鷹の所長が状況報告に来ていただきましたが、今後ますます、利用者数、就職件数ともに増えていくであろうとの力強いお言葉をいただきました。
8つ目に、スポーツ祭東京2013、東京多摩国体に向けた準備状況について申し上げます。
3月25日に、青空の下、国体の会場となる下宿第三運動公園サッカー場のオープニングセレモニーを開催し、式典のほか、日テレベレーザとスフィーダ世田谷FCによる記念試合及び子どもたちを対象にしたサッカー教室を開催いたしました。記念試合は立ち見も出る830人の方々が、サッカー教室には幼児から中学生まで190人の子どもたちに参加していただき、素晴らしいオープニングセレモニーとなりました。
今後も、実行委員会及び各専門委員会で詳細を詰めながら、リハーサル大会となる10月の全国社会人サッカー選手権大会、そして、来年の本大会へと、市民の皆さんとともに盛り上げてまいりたいと考えておりますので、ご協力をお願いいたします。
9つ目に、清瀬市高齢者福祉計画・第5期介護保険事業計画及び第3期障害福祉計画の策定について申し上げます。
両計画につきましては、それぞれの策定委員会から2月に答申をいただき、その答申に基づき計画を策定いたしました。ここで計画書の冊子が出来上がり、会期中に配布させていただきますのでご覧頂きたいと思います。両計画を、着実に実行し、高齢者や障害のある方が住み慣れた地域で安心していきいきと暮らせるまちづくりを進めてまいります。
10番目に、児童センターのロボットセミナーについて申し上げます。
「理科離れ」が言われるなか、子どもたちに未来の技術者につながる夢を持って欲しいと、児童センターでロボットセミナーを企画しましたところ、定員30人に対し45人の申込みがあり、抽選で中学生5人、小学生25人の参加者を決定いたしました。セミナーは、5月12日、小学4年生から中学3年生までの科学に興味のある子、物づくりに関心のある子が集まってスタートいたしました。第1回目のセミナーでは、芝浦工業大学の細谷准教授より、ロボットの歴史や働くロボットたちのお話を聞きましたが、参加した子どもたちは皆、目を輝かせて聞いておりました。保護者の方々も講座を参観出来るため、帰宅後も親子での会話が楽しめるのではないかと思います。今後、セミナー内でのデザインコンテストや競技会を経て、清瀬の代表が11月3日に行われる全国ロボットコンテストで活躍するのを楽しみに、子どもたちの取り組みを応援したいと思います
11番目に、放射能対策について申し上げます。
まず、給食食材の放射性物質検査につきましては、4月から導入された、国の食品中の放射性物質についての新基準値に対応するため、明治薬科大学の全面的な協力の下、市内認可保育園と小・中学校の給食食材に関し、新基準に適合した検査を4月から実施しております。2週間ごとに8品目程度を検査し、結果をホームページで公表しておりますが、これまで全ての食材で放射性物質は検出されておりません。
また、空間放射線量の測定につきましては、これまで月1回、市内14か所での定点測定を続けてまいりましたが、数値も毎時0.03から0.06マイクロシーベルトと安定していることから、4月からは定点を清瀬小学校1か所にするとともに、明治薬科大学構内に設置され、24時間測定されている環境エリアモニタを活用させていただくことといたしました。
なお、保育園、幼稚園、小・中学校の雨どいやU字溝を中心に放射線量の測定と除染を行いましたが、その後の状態を確認するため再測定を行ったところ、特に数値に大きな変化はなく、結果はホームページで公表しております。
12番目に、健康大学について申し上げます。
第1回定例会で議決いただいた国民健康保険税の税率改正について、4月20日にアミューホールで、4月27日に竹丘地域市民センターでそれぞれ説明会を開催し、直接市民の皆さんに国保財政の状況などをご説明し、ご理解とご協力をお願いいたしました。
国保を安定的に運営すること、また何よりも市民の皆さんが健康でいきいきと生活していただけるようにすることは重要な政策課題であります。平成13年度から実施しております健康大学では、今年度も市内3大学などと連携して12回の講義と5回の実技を企画しておりますが、5月17日に、今年度の開校式と第1回目の講義として「ジェネリック医薬品について」の講演会を行いました。講演会では、議会の一般質問でも取り上げられましたジェネリック医薬品について、明治薬科大学の伊東明彦教授にわかりやすくご講義いただきました。今後も、健康大学では、市民の皆さんの日々の生活や健康づくりに活かせる講義や実技を企画しておりますので、ぜひご参加いただきたいと思います。

今後実施する3つの事業

最後に、今後実施いたします3つの事業について申し上げます。
1つは、きよせひまわり市であります。
農業者と商工業者の連携により、コミュニティプラザひまわりを会場に「きよせひまわり市」を、6月24日、7月
29日、8月26日、12月16日の年4回開催し、取れたての清瀬産野菜や果物、市内各商店による特産物などを販売いたします。この「市」を通して、お越しいただいた皆さんと生産者との顔の見える関係を築き、より一層の清瀬の産業振興を図ってまいりたいと考えております。
なお、今年の清瀬にんじん焼酎「君暮らす街」は、5年ぶりにボトルの形と色を一新し、ラベルは第1弾で使用したペーパークラフト作家の太田隆司さん制作による「春」を使用し、黒のボトルとオレンジのラベルのコントラストが高級感溢れる素敵な逸品となっております。6月5日より発売致しますので、ぜひお買い求めいただきたいと思います。
2つ目は、郷土博物館の企画展「清瀬ゆかりの芸術家 収蔵美術品展」であります。
郷土博物館では、開館以来、市民や清瀬ゆかりの芸術家の皆さんから多数の美術作品を寄贈いただいております。今回は、それら収蔵しております作品のなかから、「虹のアーティスト」としても著名な靉嘔氏をはじめとした清瀬ゆかりの芸術家の方々の絵画など、収蔵美術品展を6月9日から24日まで開催いたします。
3つ目は、「プラス1のきよせひまわりフェスティバル」であります。
気象衛星センターを訪問した際にお願いしておりましたが、今年のきよせひまわりフェスティバルは、期間中に気象衛星センターにも施設の公開日を設けるなどご協力いただき、また、ひまわりの花の摘み取りなども実施して、他のひまわり観賞まつりとは価値も趣も全く違う、清瀬ならではの「10万本プラス1のきよせひまわりフェスティバル」として、8月18日から31日まで開催する予定であります。
なお、本定例会には、平成24年度清瀬市一般会計補正予算や清瀬市手数料条例の一部を改正する条例などの案件を提案させていただいておりますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げまして、行政報告といたします。

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