平成23年第4回定例会行政報告

ページ番号1002529  更新日 2020年8月30日

印刷大きな文字で印刷

平成23年第4回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。
10月から11月にかけて、市内で行われた多くの大会やお祭りに参加させていただきました。どの会場でも、「手をつなぎ、心をつむぐ、みどりの清瀬」を実感し、多くの感動場面に出会うことができました。
また、清瀬には全国的にも誇れる施設がいくつかありますが、そのなかで気象衛星センターと看護大学校を訪問させていただきました。両施設とも、市の事業に協力していただけるとのお話をいただきましたので、今後、連携を密にし、市内にある資源を最大限に活用していきたいと考えております。一方、新座市にも訪問し、須田新座市長をはじめ幹部職員の皆さんとお会いしてきました。早速、清瀬市農業まつりのチラシを、会場となったコミュニティプラザひまわりの近くの新座市民の皆さんに配布をしていただきました。今後、新座市と清瀬市の調整会議などを定期的に行い、都県境を越えた近隣市との連携も密にし、清瀬のまちづくりに活かしていきたいと思います。

平成24年度の予算編成

それでは、最初に、平成24年度の予算編成について申し上げます。
政府は月例経済報告で、「景気は、東日本大震災の影響により依然として厳しい状況にあるなかで、緩やかに持ち直している。ただし、電力供給の制約や原子力災害の影響、また、デフレや雇用情勢の悪化懸念が依然残っている。」と注意を促すとともに、震災の復旧・復興、急激な円高による景気の下振れや産業の空洞化のリスクに対応するため、第3次補正予算を閣議決定しております。
また、先に発表した平成24年度予算の概算要求額は昨年を上回る98兆4,686億円と要求段階で過去最大の規模を更新しております。これは、震災の復旧・復興経費の要求に制限を設けなかったことが原因でありますが、今後、年末の予算編成に向け、一般的な政策経費を71兆円に抑える方針のもと、財政規律と震災復興を両立させなければならない、難しい舵取りが迫られているところでございます。一方、ギリシャを発端とするヨーロッパの経済危機の影響も心配されております。
東京都におきましては、財政環境の先行きを見通すことが困難ななかでも、直面する難局に対応し、大震災を乗り越えて将来をしっかりと見据えた施策を果敢に進めていく方針のもと、第一に、都民の安全・安心の確保、成熟した都市の実現に向けて、これまでの施策を引き続き推進し、防災力の強化など大震災によって明らかになった課題にも果敢に取り組むこと。第二に、将来に渡り、財政の対応力を堅持していくため、創意工夫と無駄の排除で全施策を厳しく検証し、効率性・実効性を向上させる取り組みの徹底など、自己改革力を高めるべく、さらなる努力を続けていくこととしております。
このようななかで、現在、平成24年度予算編成を進めておりますが、まず歳入では、その根幹である市税が景気の低迷の長期化などにより減収が見込まれております。また、地方交付税につきましても、震災復興優先の国の予算を考慮しますと、前年度以上の伸びは期待できない状況であり、一般財源総額は、平成23年度よりも減少するものと推測しております。
一方、歳出では、芝山小学校校舎の大規模改造、第六小学校と第七小学校の校庭芝生化、また、市役所庁舎耐震化の基本設計など大きな事業費が見込まれることや、義務的経費であります生活保護費や自立支援給付費などの扶助費が景気後退などの影響により引き続き大幅な増額が見込まれております。
このようなことから、平成24年度の予算編成は非常に厳しい状況にありますが、安全で安心なまちづくりを実現するために、「行財政改革実施計画」と「人材育成基本方針実施計画」を着実に実行し、より住みやすく魅力的なまちとして発展させるために、「新たな課題」、「新たな夢」に対し積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

9月以降の主な事業

次に、9月以降の主な事業について申し上げます。
まず、放射線測定について申し上げます。
市では、市民の皆さんに安心していただくため、6月より明治薬科大学のご協力をいただきながら、市内14か所で空間放射線量を定期的に計測し、結果をホームページ等で公表しておりますが、測定数値に大きな変化はなく、健康を害する値は測定されておりません。また、雨どいやU字溝、雨水桝などホットスポットとなる恐れのある場所については、小・中学校、保育園、学童クラブ、幼稚園、子どもの発達支援・交流センター、緑地保全地域、公園、児童遊園等を10月下旬より順次測定し、一部の小・中学校などで毎時0.24マイクロシーベルト以上の放射線量が測定されたため除染を行いました。保育園、小・中学校の給食に使用しております食材の放射性物質検査につきましても、10月からこれまでに3回実施しておりますが、いずれの食材からも規制値を超える放射性物質は検出されておりません。
市では、今後も市内14か所での空間放射線量の定点測定などを続け、測定結果をホームページ等で公表してまいりたいと思います。
2つ目は、小学校給食調理業務の民間委託について申し上げます。
第4次清瀬市行財政改革実施計画に基づき、平成24年度から清瀬小学校と芝山小学校の2校で、給食調理業務の民間委託を実施いたします。
これまでに、両校の保護者の皆さんに説明会を実施するとともに、委託する業者を厳正かつ公平に選定するため、保護者と学校関係者からなる選考委員会を立ち上げ、11月7日に第1回の選考委員会を開催いたしました。今後、業者からのヒヤリングを行い、委託業者を選考してまいります。学校給食につきましては、これまでと変わらぬ安全でおいしい給食を提供してまいりますのでよろしくお願いいたします。
3つ目は、ふるさとハローワークの設置について申し上げます。
市では、これまで、ハローワーク三鷹に対し、市内での相談窓口の常設について要望を続けてまいりましたが、10月26日に東京労働局より、常設の相談窓口となる「ふるさとハローワーク」を清瀬市に開設するとの通知をいただきました。
ふるさとハローワークは、月曜日から金曜日までの午前9時から午後5時まで利用していただくことのできる施設であり、清瀬駅前のクレアビル内に今年度中のオープンを予定しております。
このふるさとハローワークの設置に関する補正予算を本定例会に提案させていただいておりますので、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。
4つ目は、国民健康保険税率等の見直しについて申し上げます。
去る11月11日に、国民健康保険運営協議会を開催し、国民健康保険税率等の見直しについて諮問いたしました。
国民健康保険税は、保険給付費の財源としての「基礎課税額」を平成16年度に、また、「介護納付金課税額」を平成17年度に改正して以来、実質的な改正を行ってきておりません。このことにより、昨年度、国民健康保険事業特別会計の赤字を補てんするため、一般会計から繰入れた額は実質8億3,200万円となっております。さらに、保険財政の現状を考慮いたしますと、来年度以降、赤字補てんのための一般会計からの繰入金は12億円以上となることを見込んでおり、一般会計の財政運営にも大きな影響を及ぼすことから、保険税率等の見直しについてご検討をいただくことといたしました。
今後、1月中旬までには答申をいただき、その内容にそって国民健康保険税条例改正案を平成24年第1回定例会に提案させていただきたいと考えております。
5つ目は、市政世論調査について申し上げます。
市民の皆さんの市政に対する意識や意向を調査するため、3年毎に市政世論調査を実施しておりますが、今年度、第13回目となる調査を実施いたしました。無作為に抽出した20歳以上の市民1,000人を対象に、8月に調査票をお送りし、居住継続意思や生活環境評価など24項目について、601人の方々から回答をいただきました。ここで、調査結果報告書がまとまり、後ほど配布させていただきますのでよろしくお願いいたします。
6つ目は、組織の見直しについて申し上げます。
平成24年度からの組織を検討するため、課長職で構成する組織及び業務の見直し検討会を設置し検討をしておりましたが、11月末に検討結果の報告を受けました。
報告では、地方分権に伴う権限移譲などで業務が増える一方、職員体制に見合った効率的でコンパクトな組織を構築するとの基本的な考え方に基づき検討が重ねられております。検討結果を受け、今後、事務分掌など細かな点を詰め、平成24年度からの新たな組織を構築してまいりたいと思います。
7つ目は、旧第九小学校跡地の売却について申し上げます。
良好で魅力的な住宅地を形成し、将来的にも誇れるまち並みとなるよう、プロポ―ザル方式により、市が提示する条件を取り入れた提案をしていただいた事業者に売却することとし、プロポ―ザルへの参加募集をしたところ、条件を満たす事業者がございましたので、11月29日に知識経験者等からなる選定委員会を開催し、この事業者を売却先とすべきかどうか現在検討しております。
8つ目は、市役所庁舎の耐震診断について申し上げます。
現在実施しております市役所庁舎の耐震診断につきまして、先日、中間報告がありました。報告では、直ちに危険な状況ではないとのことでございますが、耐震化を図る必要はあることから、耐震改修をした場合や建て替えの場合の耐用年数やコストなど様々なデータを見るなか、また、議会のご意見をいただいた後に、結論を見出したいと考えております。

秋に開催した3つの事業

最後に、この秋に開催しました3つの事業について申し上げます。
1つは、きよせ市民まつりであります。
10月16日、今年もけやき通りを会場に、きよせ市民まつりを開催いたしました。当日は、天候にも恵まれ、清瀬市最大のイベントとして、過去最高の約4万3千人の方々にご来場いただき、笑顔と活気にあふれる清瀬の1日を楽しんでいただきました。
次に、農業まつりであります。
今年の農業まつりは、会場をコミュニティプラザひまわりに移し、11月19日・20日に開催いたしました。農産物の品評会をはじめ、野菜でできた宝船の展示や花・植木・野菜の即売、踊り等のアトラクションなども行われ、多くの来場者で賑わいました。また、今後の清瀬の農業を担う農業後継者の皆さんの顕彰も行われ、ますます元気な清瀬市の農業を大いにアピールできたまつりとなりました。
市では、農業を市内最大の産業として、これまで長年にわたり農業振興に取り組んでまいりましたが、この度、東京都農業会議から農業後継者顕彰及び企業的農業経営顕彰の受賞者が発表されました。農業後継者顕彰では村野剛さんが、企業的農業経営顕彰では花き部門で横山暁・文江さんご夫妻と、集団活動の部で清瀬市植木生産組合が東京都知事賞を受賞されました。東京都農業会議によりますと、1つの市が3部門で東京都知事賞を受賞するのは極めて珍しいとのことであり、清瀬市の農業が大変高い評価をいただきました。
次に、郷土博物館の企画展「じいちゃの見たもの描いたもの 熊谷元一回顧展」であります。
10月8日から23日まで開催した童画家であり写真家の熊谷元一氏の回顧展は、写真や童画作品の展示をはじめ、カメラなどの遺品の展示、記念講演会などを行い、期間中約1,500人の方々にご来場いただきました。来場者からは熊谷先生を偲ぶ声が多く寄せられ、熊谷先生の偉大さを改めて実感いたしました。
そのほか、本定例会には、平成23年度清瀬市一般会計補正予算などの案件をご提案申し上げておりますので、ご審議賜りますようお願い申し上げ行政報告といたします。

より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このページに問題点はありましたか?(複数回答可)
このページの情報は役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

このページに関するお問い合わせ

未来創造課マネジメント係
〒204-8511
東京都清瀬市中里5-842 清瀬市役所3階
電話番号(直通):042-497-1807
電話番号(代表):042-492-5111
ファクス番号:042-492-2415
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。