令和2年第3回定例会行政報告
令和2年第3回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。
新型コロナウイルス感染症関連の状況について
はじめに新型コロナウイルス感染症関連の状況について申し上げます。
新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。
8月30日現在、全世界の感染者数は約2千500万人を超え、日本国内における感染者数も6万7千人を超える勢いとなっています。
東京都内では、緊急事態宣言期間中の皆さん一人一人のご協力と、医療従事者や介護従事者をはじめ、関係者の皆さんの多大なるご尽力の効果もあり、感染の勢いが一時下火になっていたかに見えましたが、緊急事態宣言解除後の6月下旬頃から再び新規感染者が増え始めたことを受け、東京都は7月15日、感染の状況の警戒レベルを4段階で最も深刻な、「感染が拡大していると思われる」に引き上げ、現在に至っています。
このような中、清瀬市内の退院された方を含む累計患者数は、緊急事態宣言が解除された直後15人であったものが、8月30日現在
35人と、約2.3倍にまで増えております。
最近は、家庭内や職場での感染が増加傾向にありますので、引き続き「新しい生活様式」の実践としての手洗い、消毒の徹底はもちろんのこと、3密の回避やマスクの着用など感染防止の徹底を図ることが重要であります。
子どもたちの夏の楽しみにも影響がありました。
市立小・中学校においては、3月3日から5月31日までの間、休業の措置を講じていたことから、学習進度等の状況を踏まえ、夏季休業を8月の第1週から第3週の間で、各校がそれぞれ短縮して実施いたしました。学校生活の中においても、「新しい生活様式」の実践が、コロナ禍の中でも安心して学業に専念できる環境につながります。
公共施設につきましては、夜間の貸し出しを中止していた、サッカー場、野球場、テニスコートなどの屋外公共施設は6月6日から、けやきホールをはじめ、地域市民センターなどの屋内公共施設は7月から、手洗い、消毒、マスクの着用、そしてソーシャルディスタンスの確保等、しっかりとした感染対策を施したうえで、通常通りの利用を再開いたしました。また、合唱や吹奏楽器の演奏を伴う活動の利用につきましても、同様の対策を施したうえで再開いたしました。
市主催の各種イベントにつきましては、感染の拡大を招くことが危惧されますことから、「総合水防訓練」、「きよせの環境・川まつり」をはじめ、清瀬の夏の風物詩「清瀬ひまわりフェスティバル」の実施を見合わせたところですが、9月以降に予定されていた、「敬老大会」、「総合防災訓練」、「きよせ市民まつり」、そして「農業まつり」につきましても、現下の状況を踏まえ、残念ながら、実施を見合わせることといたしました。
新型コロナウイルス感染症の感染の封じ込めに向けては、引き続き皆さんのご協力をお願いするとともに、市民の皆さんを感染の脅威から守るため、感染拡大の兆候を常に注視し、適切な情報提供を行ってまいります。
新型コロナウイルス感染症対策の状況について
次に、新型コロナウイルス感染症対策の状況についてであります。
先ずは、すでに実施した対策についてであります。
国の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として、一人につき
10万円を給付する特別定額給付金につきましては、8月31日をもって申請の受付を終了いたしました。8月末日時点で約35,600世帯、約99%の給付が完了しております。
また、児童育成手当を受給されている方に、対象児童一人につき2万円を給付する特別給付金につきましては、8月末日時点で対象となる779世帯への給付が全て完了しております。
このほか、6月からのごみの指定収集袋の料金改定を前に、議会の総意としてご要望をいただき、措置いたしましたごみ指定収集袋の配布につきましては、5月中旬から全世帯に向け配布を行い、6月中旬に完了いたしました。コロナ禍における、家庭の経済的負担の軽減に効果があったものと考えております。
次に、事業者向けの対策についてであります。
7月に販売した市内飲食店で利用できるプレミアム付きの「清瀬エール飯チケット」が大変好評であったため、第2弾といたしまして、前回の課題を踏まえつつ、プレミアム率は50%を堅持し、10月3日から「新たな生活様式」に対応した市内の登録飲食店で販売を開始いたします。
また、市内で事業を営んでいる中小企業者等で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けているものの、国の実施している持続化給付金には該当しない皆さまに対して、商工会と連携して9月1日から、一律20万円の給付金の支給受付を開始しております。
そのほか、「清瀬市中小企業等総合相談窓口」を8月11日から商工会内に開設し、中小企業診断士や社会保険労務士の資格を持った相談員による、コロナ禍における経営相談をはじめ、各種申請手続きの仕方などに関するよろず相談会を実施しております。
次に個人向けの対策についてであります。
新型コロナウイルス感染症の感染が拡大する現下の状況を踏まえ、国の特別定額給付金の基準日の翌日である令和2年4月28日以降に出生した新生児がいる世帯へ、お子様の健やかな成長を願い、対象の新生児1人につき10万円の新生児特別臨時給付金を支給いたします。支給の対象は、令和3年3月31日までに出生の新生児となります。
また、子育て世帯と市内の中小企業等の事業所を支援するため、市内の登録店舗で食事や買い物をする際に使用できる「清瀬応援チケット」を、9月6日から、対象となる18歳以下のお子様のいる世帯に対し、一人当たり5,000円分配布いたします。
さらに、感染拡大が長期化する状況下において、家計の負担軽減を図るため、下水道使用料のうち令和2年11月検針分から令和3年2月検針分の基本料金を全世帯免除するほか、募る不安な気持ち等に起因する自殺対策として実施している「こころの健康電話相談」をさらに充実させ、対応期間を延長いたします。
なお、PCR検査体制の整備につきましては、これまで清瀬市及び東村山市両市の医師会の間で協議が進められ、両市で共同設置することを前提に、両医師会合同の「PCR検査センター設置検討委員会」を立ち上げ、10月から検査ができるよう協議を進めているところであります。
令和元年度一般会計決算の概要について
次に、本定例会に提案しております令和元年度一般会計決算の概要についてご報告申し上げます。
歳入総額は317億1,357万1千円、歳出総額は309億7,987万2千円で、歳入歳出の差し引き額は7億3,369万9千円となっております。また、翌年度へ繰り越すべき財源が1,277万8千円を差し引いた実質収支については7億2,092万1千円となっております。
歳入では、繰越金や地方消費税交付金が減少したものの、地方交付税や繰入金の増加により、前年度よりも総額で6億8,860万円の増額となりました。一方、歳出では、積立金や投資及び出資金が減少したものの、普通建設事業費や物件費などが増加したことなどにより、前年度よりも総額で8億639万円の増額となっております。
経常収支比率につきましては、経常一般財源が前年度よりも6,782万円の増額となりましたが、経常経費充当一般財源が、扶助費などの増額に伴い前年度よりも3億7,984万円の増額となったことから、前年度の93.1%から2.0ポイント悪化の95.1%となっております。
このように、市財政を取り巻く環境は依然として厳しいため、今後も健全な財政運営に努めていかなければならないと考えております。
新庁舎建設事業の進捗について
次に、新庁舎建設事業の進捗についてであります。
新庁舎の建設は、現在、屋上の塔屋を含めた地上4階・地下1階の躯体工事が概ね完了し、並行して内装工事・外装建具の取り付け及び塗装工事などを行っております。
今後は、周囲に設置されている外部足場が解体されることにより、建物の全景が現れてくるとともに、建物に命を吹き込むとされる受電が行われ、令和3年3月には第1期工事としての新庁舎建設工事が完了する予定です。
その後庁舎機能の移転等を行い、5月の連休後に新庁舎で業務を開始し、既存庁舎の解体及び外構工事を経て、令和4年3月をもって新庁舎建設事業が完了することとなります。
清瀬みつばちプロジェクト 新商品の販売について
次に、清瀬みつばちプロジェクト、新商品の販売についてであります。
今年3月、老舗百貨店、株式会社高島屋のプライベートブランド「ジェラテリア・パンチェーラ」から引き合いがあり、市役所産のはちみつを使ったチーズジェラートの商品化が実現しました。
はちみつとチーズを組み合わせたジェラートは全国的にも珍しく、市制施行50周年を記念するに相応しい商品として、8月26日から新宿高島屋、9月1日から清瀬市及び東久留米市のセブン‐イレブン15店舗で販売を開始し、多くのメディアからも注目されています。
このほか、市役所産のはちみつを使った新商品として、「きよはちサブレ」、「アルコールハンドジェル」、「はちみつ入りロール」などが誕生しました。
この清瀬みつばちプロジェクトの取り組みが、新たな商機となり、地域の活性化のエンジンとなることを、切に願っております。
市制施行50周年記念式典について
次に、市制施行50周年記念式典についてであります。
市制が施行されて50年の大きな節目を記念して、10月3日土曜日、清瀬けやきホールを会場に、記念式典を開催いたします。
本来であれば、これまで功労のあった市民の皆さんを表彰するとともに、清瀬の尊い歴史を作り上げてきた市民の皆さんが主体となったイベントなどを企画し、オール清瀬でこの節目を祝福する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、規模を縮小して実施することといたしました。
たとえイベント等は実施できなくても、この大きな節目を祝う気持ちを市民の皆さんと共有できるよう、今後、懸垂幕を掲出するなどして機運を高めてまいります。
以上のほか、本定例会には、清瀬市役所出張所設置条例の一部を改正する条例などの案件をご提案申し上げておりますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げ、行政報告といたします。
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