令和3年第2回定例会行政報告
令和3年第2回定例市議会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。
はじめに、幼稚園等の預かり保育利用給付金の支給にあたり、支給額に誤りがございました。市民の皆さまには、多大なご迷惑をおかけしてしまい深くお詫び申し上げます。
内容としましては、令和2年度9月から3月までの幼稚園等の預かり保育料の支給を行う際に、システムから出力したデータと振込依頼をしたデータに齟齬が生じたため、交付決定を行った291人のうち、152人に対して誤った支給額を振り込んでしまったものであります。
対象となる皆さまには、すでにお詫びと今後の対応についての文書を送付させていただき、交付決定額よりも不足する世帯には6月末までに差額分の支給を、交付決定額よりも多かった世帯には改めて返金手続きの通知をさせていただきます。
今後、このようなことが起こらないよう、チェック体制を一層強化し、市民の皆さまの信頼回復に向け、全力で取り組んでまいります。申し訳ございませんでした。
新型コロナウイルス感染症関連の状況について
それでは、先ず、新型コロナウイルス感染症関連の状況について申し上げます。
東京都をはじめ10都道府県を対象とした緊急事態宣言は、新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない状況のなか、6月20日まで延長されております。
全国的に新規感染者数は減少傾向にあるものの、東京都の新規感染者数は500人前後で推移し、感染警戒レベルは依然としてステージ4の高い水準にとどまっており、予断を許さない状況にあります。
清瀬市では、新規感染者数が急増した5月初旬に比べ、中旬以降は減少傾向にあるものの、高止まりの傾向が続いているため、引き続き警戒が必要であります。
今後、特に警戒が必要とされるのは、イギリス株やインド株といった強い感染力を持つとされる変異株の感染動向であり、現在広がりを見せている感染の多くは、この種の変異株由来のものであるとされております。
市民の皆さまには、これまで再三にわたり、感染拡大防止に向けご協力をいただいておりますが、引き続き大人数での飲食や飲酒を伴う会合、マスクなしでの会話などは控えるよう切にお願い申し上げます。
新型コロナウイルスワクチン接種について
次に、新型コロナウイルスワクチン接種について申し上げます。
感染の収束に向け、すでに5月17日から高齢者へのワクチン接種が始まっております。
6月9日からは、第2期の予約受付を開始いたします。前回の予約受付では、準備した約1万1千人分の予約枠が2日間で埋まってしまい一旦受付を終了せざるをえない状況となりました。明日からの予約受付では、接種を希望する高齢者の皆さますべてが予約をお取りいただけるよう予約枠の拡大に努めております。また、コールセンターへの電話がつながりやすくなるよう回線数を増やすほか、健康センターの窓口にオンライン予約専用の端末を用意し、職員が予約のサポートを行います。さらに、各地域包括支援センターにご協力をいただき、地域市民センターなど4会場でオンライン予約のサポートを実施いたします。
そして、高齢者に次ぐ優先順位として国から示されている基礎疾患のある方、高齢者施設等に勤務する方、60から64歳の方に加え、市として優先すべき対象として、障害者手帳をお持ちの方や64歳以下で要支援・要介護認定を受けた第2号被保険者の方には、クーポン券を早期に発送する予定であります。
基礎疾患などの情報は市が把握していないため、自己申告をお願いする予定ですが、障害者手帳や要介護認定の有無などの情報については、全庁的な連携のなかで把握に努め、自己申告をしなくてもクーポン券の交付が受けられるようにしてまいります。これらの方々に対するワクチン接種は、現時点で7月下旬から8月にかけて開始できる見込みです。
それ以降の優先順位やクーポン券の発送時期につきましては、現在のところ未定ですが、少しでも早く接種を受けていただけるよう、引き続き体制の強化に努めてまいります。
4月以降の新型コロナウイルス感染症対策について
次に、4月以降の新型コロナウイルス感染症対策について申し上げます。
まず、子育て世代への清瀬市独自の支援策として、児童育成手当受給者に、児童1人につき5万円を支給いたしました。また、専決処分させていただきました令和3年度一般会計補正予算(第1号)に計上した国の子育て世帯生活支援特別給付金は、児童扶養手当受給者などに、児童1人につき5万円を申請不要で支給しております。
そのほか、令和2年度一般会計補正予算(第10号)に計上し、繰越明許費とした商店街に対する応援金は現在申請を受け付けており、経済活性化対策としてのニンニンスクラッチ事業は実施に向け商工会と調整を進めております。
また、PCRセンターの運営や新型コロナウイルスワクチンの接種を行う医療機関への支援金の支給、公共施設のトイレなどの非接触型水栓への改修につきましても、現在準備を進めております。
さらに、本定例会には、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを活用した対策として、介護施設や障害者施設の職員と利用者等のPCR検査の補助や、避難所などの感染症対策物品の購入、市内事業者を支援する経済対策などの経費を計上した令和3年度一般会計補正予算(第2号)などを提案しておりますのでよろしくお願いいたします。
4月以降の主な事業報告
次に、新庁舎建設事業についてであります。
去る3月28日に、市議会議員の皆さまをはじめ、建設や計画に関わった関係者の皆さま、市役所名石碑の設置にご寄付をいただいたニッセイロールペーパー株式会社様や近隣の方々にご臨席を賜り、竣工記念式典を執り行いました。その後、付帯工事を含めたサイン工事や什器(じゅうき)の搬入を行い、5月6日に開庁いたしました。開庁日当日は、午前8時より清瀬上和太鼓保存会による演舞が行われ、開庁式では、市議会議長よりご祝辞をいただいたほか、清瀬消防署長より新庁舎建物の優良防火対象物認定証の交付を受けたのち、テープカットを行い、新たな庁舎での業務がスタートいたしました。
今後は、旧庁舎を解体し、来庁者用の駐車場整備など外構工事を行い、令和4年3月には一連の新庁舎建設事業が完了する予定であります。
次に、水防訓練中止に伴う避難所開設訓練の実施についてであります。
令和3年度の水防訓練は、5月22日に実施する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大による緊急事態宣言中であったことから、実施を見合わせることとしました。しかし、長雨や台風などによる風水害が多発する時期を間近に控え、感染症防止に配慮した避難所対応が急務であるとの判断から、急きょ予定を変更し、第八小学校体育館を会場に避難所運営訓練を実施いたしました。
訓練は、第3非常配備態勢の避難所開設・運営・連絡班の配備職員など36人と、第八小学校避難所運営協議会員9人が参加し、職員マニュアルによる避難所運営対応力の向上を図るため、職員参集メールを活用した参集訓練、パーテーションやダンボールベッド等各資機材の設置及び撤収を含む避難所運営訓練を実施しました。コロナ禍においても、いつ訪れるかわからない災害に備え、避難所運営に必要な知識や意識の高揚を図ったところであります。
次に、受動喫煙防止条例の施行についてであります。
喫煙及び受動喫煙による健康への被害を未然に防止し、次代を担う子どもたちの健やかな成長はもとより、市民の皆さんの健康増進を図ることを目的に、4月1日、清瀬市受動喫煙防止条例を施行いたしました。
条例は、子どもの受動喫煙防止や公共施設における喫煙の制限、受動喫煙防止重点地区の指定を柱に構成されており、その実効性を高める観点から路面シートや看板設置をはじめ、清瀬、秋津、両駅周辺のパトロールを実施し、周知、啓発に努めてまいります。
次に、スマートフォン決済アプリによる納付サービスの開始についてであります。
4月から、お手持ちのスマートフォンを使って24時間365日いつでも、どこでも簡単に、「市・都民税」、「固定資産税」などの市税や「介護保険料」、「保育料」などの料金の納付が可能になりました。
これは、スマートフォン決済アプリ内で納付書のバーコードを読み取ることで簡単に納付できる仕組みで、コロナ禍における感染リスクの軽減を図るとともに、納付利便性のさらなる向上が期待されます。
次に、おくやみガイドブックについてであります。
ご家族がお亡くなりになると、さまざまな心労が重なるなかで、ご遺族は慣れない各種手続きを行う必要があります。このようなご遺族の負担を少しでも軽減できるよう、各種手続きをわかりやすくまとめた「おくやみガイドブック」を作成いたしました。
冊子及び電子データは4月28日から配布をしておりますが、「終活」のためのご利用も多く、大変ご好評をいただいており、他の自治体からも注目されています。
次に、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社との包括連携協定についてであります。
5月31日、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社と地域活性化包括連携協定を締結いたしました。この連携協定に基づき、同社として都内初となるフードロス対策や災害対応型の自動販売機などを設置し、SDGsの推進や市民生活の安全・安心の確保を図るとともに、それら自動販売機の収益を原資として、地域の活性化や市民サービスの向上を目指した多種多様な連携事業の展開を図ってまいります。
この協定による自動販売機は、現在、市役所内に設置されておりますが、今後、市内の公共施設などに設置範囲を広げ、連携事業を効果的に展開してまいります。
次に、清瀬市公式ホームページの全国広報コンクール入選についてであります。
去る4月15日、公益社団法人日本広報協会が主催する「令和3年全国広報コンクール」の審査結果が発表され、昨年10月にリニューアルした当市の公式ホームページが、ウェブサイト部門(市の部)において入選を果たしました。
また、2月には、「令和2年度東京都広報コンクール」において、市報きよせ8月1日号の8面が、組み写真の部奨励賞に入選し、市の広報媒体として初のダブル入選という快挙となりました。
市報きよせについては、令和元年度の東京都広報コンクールにおいても奨励賞に入選しておりますので、2年連続での入選となります。今後も、世代を超えて多くの皆さんが市政情報を共有できるよう、よりよい情報発信に努めてまいります。
次に、清瀬市ゆかりの方の東京2020オリンピック大会出場内定について申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の影響で社会全体が疲弊するなか、清瀬市にとって大変嬉しい知らせが舞い込んでまいりました。清瀬市出身の久保田愛夏さんが、カヌースプリント競技で、オリンピック出場内定を勝ち取りました。
カヌー競技と言えば、リオデジャネイロオリンピックで日本人初の銅メダルに輝いた羽根田卓也選手の活躍が記憶に新しいところですが、久保田選手も、過去の戦績から、その活躍を大いに期待できるのではないかと信じております。きっと私たちに、夢と勇気と希望を与えてくれるに違いありません。これまで培ってきた力を存分に発揮できるよう、清瀬市一丸となって応援してまいりましょう。
以上のほか、本定例会には、清瀬市まちづくり基本条例の一部を改正する条例などの案件をご提案申し上げておりますのでご審議賜りますようお願い申し上げ、行政報告といたします。
中澤弘行副市長のお別れ会について
最後に、中澤弘行副市長のお別れの会についてご報告いたします。
5月23日、新庁舎の完成を目前に控えた2月22日に急逝した中澤弘行副市長のお別れの会を清瀬市理事者部課長会の主催により執り行いました。ご臨席賜りました市議会議員の皆さまをはじめ、関係者の皆さまには深く御礼申し上げます。
当日は、中澤副市長との最後のお別れに、公私にわたりご縁のあった皆さまが途切れることなく献花に訪れ、生前のお人柄を改めて伺い知ることができました。
今後は、職員一同、中澤副市長の熱い遺志をしっかりと受け継ぎ、一丸となって明るい未来の清瀬を創造してまいります。
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