令和4年第1回定例会行政報告
令和4年清瀬市議会第1回定例会の開会にあたり、行政報告を申し上げます。
はじめに、2月14日に死去されました渋谷金太郎市長に心より哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。
渋谷金太郎市長は、清瀬市議会議員として4期16年、清瀬市長として3期11年にわたり、清瀬市政発展のためにご尽力いただきました。「手をつなぎ 心をつむぐ みどりの清瀬」を信念とし、「安全安心なまちづくり」を最優先課題に新庁舎の建設などの施策を進められました。また、清瀬を心から愛し、「清瀬と結核医療の尊い歴史」を清瀬の魅力として市内外にアピールし、いくつもの尊い清瀬の物語を紡いでくださいました。
そして、教育者としての経験から、子どもたちを愛し、「赤ちゃんのチカラプロジェクト」など、子どもたちの心を動かす施策を推進されました。
市長の大きな声、元気な言葉を聞くことができなくなり、残念でなりません。これからも、市長の思いを胸に、我々一致団結して市政に取り組んでまいります。
あらためて、清瀬市のためにご尽力いただいたことに心から感謝申し上げ、安らかなご冥福をお祈り申し上げます。
新型コロナウイルス感染症関連の状況
それでは、まず、新型コロナウイルス感染症関連の状況について申し上げます。
昨年11月以降、感染者も減少し、感染拡大の状況も落ち着いたかに見えましたが、1月に入りオミクロン株による感染者数が急速に増加し、第6波が押し寄せました。東京都は、1月21日からまん延防止等重点措置期間となり、現在、3月6日まで延長されております。
清瀬市においても、1月下旬からは、1日の新規感染者数が多い時で70人を超える日も見られ、自宅での療養者も増えるなか、全庁的な職員体制を組んで、自宅療養者の方に生活必需品やパルスオキシメーターなどをお届けする支援を行っております。
専門家からは、第6波もピークアウトを迎えるとの見解が示されておりますが、新規感染者数は依然として多いことから、引き続き緊張感を持って対応してまいりたいと考えております。
次に、新型コロナウイルスワクチン接種の状況について申し上げます。
市では、3回目接種を昨年12月1日から開始しておりますが、市内医療機関での個別接種に加え、2月14日からは障害者支援施設「ひだまりの里きよせ」で、モデルナ社のワクチンを使った集団接種を実施し、接種体制の強化を図っております。
当初、3回目接種は、2回目接種後8か月を経過した方が対象となっておりましたが、市では、出来る限り接種間隔の前倒しを図り、2月3日からは、全ての対象者が2回目接種から6か月経過後に受けられるよう体制を整えております。
このように積極的な展開によって、2月21日時点での3回目接種の接種率は、高齢者が60.2%、18歳以上の方全体で27.2%となっております。特に高齢者の接種率は6割を超え、4割台である東京都全体の割合よりも15%以上高い水準に達しています。
引き続き個別接種と集団接種を並行して実施するとともに、できる限り接種券の発送を早め、少しでも多くの方が蔓延するオミクロン株の感染リスクを回避できるよう取り組んでまいります。
また、今週にも5歳から11歳の小児接種用ワクチンが供給され始めます。当面は、ワクチン供給量を勘案して接種体制の規模を調整することとなりますが、小児接種の安全・安心な実施に向け注力してまいります。
令和4年度予算案
次に、令和4年度予算案について申し上げます。
一般会計予算の規模は320億1,000万円となっており、前年度に比べ3億1,200万円、率で1%の増となりました。また、下水道事業会計を除いた特別会計の総額は175億6,300万円となっております。
令和4年度の予算編成は、新型コロナウイルス感染症の影響により減少した市税収入の回復も途上であることから、大変厳しい予算編成となりました。
そうしたなかにあっても、健幸都市きよせを目指した施策、低所得者や子育て世代への支援をはじめとする福祉施策、新型コロナウイルス感染症対策に加え、自治体デジタル・トランスフォーメーションの推進や脱炭素社会に向けた取り組みなどを進めてまいります。
こうした多額の財政需要の一方で、歳入では、市税が、新型コロナウイルス感染症の影響による落ち込みからの回復が進まず、前年度に比べ2,253万円の微増にとどまり、地方消費税交付金は3,000万円の減額が見込まれております。こうした財源不足については、臨時財政対策債による振替や財政調整基金による繰り入れで対応せざるを得ない状況となっております。
基金の状況は、令和3年度末現在高見込額が全体で35億2,568万円となっておりますが、令和4年度予算編成において、前年度と同様に財政調整基金から6億円を繰り入れたほか、公共施設整備基金から5億3,340万円を繰り入れたことなどから、予算編成後の基金現在高は合計で23億6,385万円となっております。今後も、老朽化した公共施設の改修のほか、年々膨らむ社会保障関係経費などの経常経費の増加が見込まれるため、さらなる基金への積み立てが必要だと考えております。
次に、特別会計でございます。
はじめに、国民健康保険事業の予算規模は80億800万円で、前年度に比べ1億1,300万円、率で1.4%の増となっております。被保険者数は減少するものの、1人あたりの給付費の増加により保険給付費は増加しております。国民健康保険事業費納付金は、東京都全体の保険給付費の増による影響により、前年度に比べ9,855万円、率で4.3%の増となっております。
駐車場事業の予算規模は7,900万円で、前年度と同額となっております。
介護保険の予算規模は72億4,000万円で、前年度に比べ4,300万円、率で0.6%の増となっております。第8期介護保険事業計画の2年目となりますが、高齢者の皆さんが、住み慣れた地域で尊厳をもちながら、その人らしく健康でいきいきと暮らしていけるよう引き続き取り組んでまいります。また、保険給付費は、高齢化による要介護認定者数の増加に伴い増額となっております。
後期高齢者医療の予算規模は22億3,600万円で、前年度に比べ1億9,100万円、率で9.3%の増となっております。広域連合分賦金が、高齢化の進展に伴う被保険者数の増加に伴い増額となっております。
次に、下水道事業会計では、柳瀬川右岸5号雨水幹線整備に伴う委託料やストックマネジメント計画に基づく管渠改築工事費などを計上しております。
清瀬駅南口地域児童館・中央図書館等複合施設及び中央公園整備基本計画
次に、清瀬駅南口地域児童館・中央図書館等複合施設及び中央公園整備基本計画について申し上げます。
本計画は、市民ワークショップや市民を中心とした検討委員会による議論を重ねた上で、計画(案)としてまとめ、1月17日から2月15日までパブリックコメントを実施するとともに、市民説明会を開催いたしました。また、第六小学校と第二中学校の児童・生徒の皆さんとの意見交換会を開催し、大変多くのご意見をいただきました。
今後、本計画につきましては、パブリックコメントなどでいただいたご意見を踏まえ、最終的な取りまとめを行い、今年度中に策定いたします。そして、令和4年度は、この基本計画に基づき、基本設計へと進めてまいります。
新庁舎建設事業
次に、新庁舎建設事業について申し上げます。
新庁舎への業務移転後、10月に旧庁舎の解体を終え、12月末には地下躯体(くたい)の除却工事を完了いたしました。その後、整地を行い、ここで、来庁者用駐車場と芝生ひろばなどの外構整備を完了いたしました。
平成31年3月に工事契約を行い、令和元年7月から工事に着手し、約3年度間に渡り行ってきた新庁舎建設工事も、この外構工事を持って完了することとなりました。これまで多くの方々にご尽力を賜り、無事完成に至りましたことに、心より感謝を申し上げます。
なお、完成に関わるイベントにつきましては、ニッセイロールペーパー株式会社様から寄付金をいただき、名誉市民である澄川喜一氏に揮毫(きごう)いただいた「清瀬市役所」名石碑の除幕式などを計画しておりますが、新型コロナウイルスまん延防止の観点から縮小して行わせていただきたいと考えております。
また、来庁者用駐車場については、4月1日から運用を開始いたしますが、市役所での手続きや相談などで利用される場合以外は有料化を図りますので、利用者の皆さんに混乱をきたさないよう、しっかりと準備を行ってまいります。
「清瀬のうちおり」常設展示
次に、郷土博物館の民俗展示室のリニューアルについて申し上げます。
2月1日より、郷土博物館の民俗展示室をリニューアルし、国指定重要有形民俗文化財の「清瀬のうちおり」を常設展示しております。国指定の文化財は、保護できる環境を整えたうえで展示することが求められるため、今回、文化庁の補助金を活用し、専用の展示ケースを整備いたしました。展示は、60日ごとに資料を入れ替えますので、今後、様々な資料をご覧いただけます。また、明治から現代にかけての歴史や暮らしを学べる「清瀬の昔の暮らしコーナー」も併設しておりますので、ぜひ一度、足をお運びいただければと思います。
以上のほか、本定例会には、新年度予算や令和3年度一般会計補正予算などの案件をご提案申し上げておりますので、よろしくご審議賜りますようお願い申し上げ、行政報告といたします。
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