体罰などによらない子育てを広げよう~みんなで育児を支える社会~

ページ番号1012813  更新日 2023年9月25日

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体罰などによらない子育てを広げよう~みんなで育児を支える社会~

令和元年6月に成立した児童福祉法等の改正法において、親権者等は児童のしつけに際し、体罰を加えてはならないことが法定化され、令和2年4月1日から施行されています。

 

法律の施行を踏まえ、子どもの権利が守られる体罰等のない社会を実現させていくためには、一人ひとりが意識を変えていくとともに、子育て中の保護者に対する支援も含めて取り組んでいく必要があります。

 

「しつけ」と「体罰」の違いは

しつけとは

しつけとは、子どもの人格や才能などを伸ばし、自律した社会生活を送れるようにすることなどの目的から、子どもをサポートして社会性をはぐくむ行為のことです。

体罰とは

体罰とは、身体に何らかの苦痛を引き起こす、または不快感を意図的にもたらす行為(罰)のことです。
たとえしつけのためと保護者が思っても、法律で禁止される体罰に該当します。

体罰は子どもの健やかな成長・発達に悪影響を与える可能性があります。

例えば…

  • 何度も言葉で注意したけど、言うことを聞かないので頬をたたいた
  • いたずらをしたので、長時間正座をさせた
  • 友達を殴ったので、同じように子どもを殴った
  • 他人の物を取ったので、お尻を叩いた
  • 掃除をしないので、雑巾を顔に押し付けた
  • スポーツの練習で失敗したので、罰として正座させた
  • 宿題をしなかったので、夕飯を与えなかった


暴言などの子どもの心を傷つける行為も禁止です

体罰以外でも、怒鳴りつけたり、子どもの心を傷つける暴言なども、子どもの健やかな成長・発達に悪影響を与える可能性があります。子どもをけなしたり、辱しめたり、笑いものにするような言動は、子どもの心を傷つける行為で子どもの権利を侵害します。

 

体罰が子どもに与える影響

体罰等が子どもの成長・発達に悪影響を与えることは科学的にも明らかになっており、
「しつけ」と称した暴力なども含め、体罰等が繰り返されると、心身に様々な悪影響が生じる可能性があることが報告されています。

子どもに与える影響

親から体罰を受けて育った子どもは、受けていなかった子どもに比べて下記等の問題行動リスクが高まります。

  • 落ち着いて話を聞けない
  • 約束を守れない
  • 一つのことに集中できない
  • 我慢ができない
  • 感情をうまく表せない
  • 集団で行動できない

また、以下等との関連性も示されています。

  • 親子関係の悪さ
  • 周りの人を傷つけるといった反社会的な攻撃性
  • 攻撃性の強さ

 

体罰によらない子育てのための工夫のポイント

  1. 子どもの気持ちや考えに耳を傾けましょう
  2. 「言うことを聞かない」にもいろいろあります。子どもなりの理由を聞いてみましょう
  3. 子どもの成長・発達によっても異なることがあります
  4. 子どもの状況に応じて、身の周りの環境を整えてみましょう
  5. 注意の方向を変えたり、子どものやる気に働きかけてみましょう
  6. 肯定文でわかりやすく、時には一緒に、お手本に
  7. 良いこと、できていることを具体的に褒めましょう

保護者自身の工夫ポイント

  • 否定的な感情が生じたときは、子どものことが原因なのか、自分自身の体調の悪さや忙しさ、孤独感など自分自身のことが関係しているのかを振り返ってみましょう。
  • 深呼吸して気持ちを落ち着かせたり、ゆっくり5秒数えたり、気分転換をするなど、少しでもストレスの解消につながる自分なりの工夫を見つけましょう。
  • 工夫しても上手くいかない時は、子ども家庭支援センターや健康推進課などに相談したり、一時預かり事業やファミリー・サポート・センターなどの支援を受けることも可能です。

子育てはいろいろな人の力とともに

  • 子育て中の保護者の方へ、子育てはとても大変なことです。子育ての大変さをひとりで抱えるのではなく、少しでも困ったことがあれば、子ども家庭支援センターなどの相談窓口へ相談しましょう。また、市が提供している子育て支援サービスなどを積極的に活用しましょう。
  • 子育て中の保護者が孤立しないよう周囲の親族や地域住民、子育て支援の関係者などの地域全体で子育て中の保護者をサポートしていきましょう。

体罰などによらない子育てハンドブック

子育ては楽しいこともあるけれど、大変なこともいっぱいあります。体罰によらない子育ては、子どもをわがまま放題にさせるのではなく、子どもが将来自分自身で人生を切り開いていけるようサポートすることです。 子育てでどうしたらいいかわからなくなったときに、このハンドブックをご活用ください。


「虐待かな?」と思ったら子ども家庭支援センターにご連絡下さい!

お知り合いやご近所のお子さんが「虐待されているのでは」と感じられたら、子ども家庭支援センターか小平児童相談所に連絡して下さい。

目に見えるアザや傷だけでなく、虐待を受けたのかもしれないと推測される場合も、連絡の対象になります。

虐待ではなかった場合でも、連絡者が責任を問われません。
連絡者や情報を親などに伝えることもありません。

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