市史編さん草子「市史で候」 八十の巻 「江戸時代のお名前@清瀬の巻」
八十の巻:「江戸時代のお名前@清瀬 の巻」【令和5年8月29日更新】
『清瀬市史 4 資料編近世』のご紹介
令和4年に刊行した『清瀬市史 4 資料編 近世』では、423~449ページに「宗門人別改帳(しゅうもんにんべつあらためちょう)」という江戸時代の戸籍にあたる文書を2点掲載しています。野塩村と上清戸村の文書です。
これには、世帯ごとの名前、年齢、性別、世帯主との関係などが記されています。
そこで、「宗門人別改帳」から江戸時代に清瀬市域に住んでいた人々のお名前を調べてみました。
安永3年(1774)4月に野塩村住人として記録された260名のお名前をまとめてみました。
まずは女性から。129名のうち、名前が読み取れる方125名分です。名前の種類は76種類です
お次は男性です。131名のうち、名前が読み取れる方125名分です。名前の種類は116種類です。
次は、文化6年(1809)3月に上清戸村住人として記録された127名のお名前をまとめました。
同じく女性から。65名、名前の種類は53種類です。
お次は男性です。62名、名前の種類は59種類です。
女性の名前が平仮名二文字で、ずいぶんと単純に思えてしまいますが、江戸時代の庶民の名前としてはこれが一般的だそうです。三文字もありますが、音の上では二音でしょうか。「りん」さん、「さき」さんは令和でも人気のお名前ではないかと思います。
男性は漢字で、二文字以上です。右衛門、左衛門がつく立派そうな名前がみられます。数字のつく名前では、三や七、九が多いようですが、どうでしょうか。
男女とも、同じ名前の人が少なく、種類がとても多いです。工夫が凝らされているように感じます。
みんなに一つずつの大事なお名前、名づけの親心は今も昔も変わらないのでしょう。
「宗門人別改帳」が掲載されている『清瀬市史 4 資料編 近世』、自由研究のおともにぜひお手に取ってみてください。
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