子宮頸がん(HPV)ワクチンについて
キャッチアップ接種に関する最新の検討状況
子宮頸がん(HPV)ワクチンについて、今夏以降、ワクチンの需要が大幅に増加したことから、地域への安定供給を図るため、10月より全国的にワクチンの限定出荷を実施しております。
その影響で接種を希望しても受けられていない方がいらっしゃる状況等を踏まえ、「第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会(令和6年11月27日実施)」にて、条件付きで接種期間を延長する方針が了承されました。詳しくは、厚生労働省ウェブサイト「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」をご確認ください。
対象の方々には、厚生労働省からの正式な通知が発出されましたら、改めてお知らせいたします。
子宮頸がん(HPV)ワクチン
子宮頸がんとは、子宮頚部(子宮の入口)にできるがんで、20~30代の女性に急増しているのが特徴です。子宮頸がんの初期は、自覚症状がほとんどなく、不正出血などの症状が現れた時には、がんが進行していることがあります。
子宮頸がんの原因は、主に発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものと言われています。HPVには100種類以上ありますが、その中でも子宮頸がんに関係するHPVは15種類ほどです。HPVに感染しても多くの場合、感染は一時的でウイルスは自然に排除されますが、排除されずに長く続くと子宮頸がんを発症することがあります。HPVは多くの女性が一生のうちに一度は感染するごくありふれたウイルスです。
子宮頸がん(HPV)ワクチンは、子宮頸がんから最も多く見つかる発がん性ヒトパピローマウイルス16型と18型の感染を防ぐことができます。このワクチンの接種によりHPV16型、18型の感染をほぼ防ぐことができますが、すべてのHPVの感染を予防できるわけではありません。また、すでに感染しているウイルスを排除したり、発症している子宮頸がんや前がん病変(がんになる前の異常な細胞)の進行を遅らせたり、治療することはできません。
このワクチンは、HPVに感染する可能性が低い10代前半に接種することで、子宮頸がんの発症をより効果的に予防できます。ワクチンを接種した後も、ワクチンでは予防できない型の発がん性HPVによる病変を早期発見するために、子宮頸がん検診を定期的に受診することが重要になります。
清瀬市の「子宮がん検診」につきましては、下記の関連リンクをご確認ください。
ワクチンの種類
HPVワクチンはサーバリックス(2価)とガーダシル(4価)とシルガード(9価)の3種類あります。
どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。
※シルガード(9価)は、令和5年4月より定期予防接種対象に移行しました。シルガードにつきましては、下記関連リンクをご確認ください。
対象者
通常:小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の女子 (小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の年度末までは対象となります)
キャッチアップ対象:平成9年度生まれ(平成9年4月2日生)から平成19年度生まれ(平成20年4月1日生)までの女性
- キャッチアップ対象とは、HPVワクチンの積極的な勧奨の差控えにより接種機会を逃した方を指します。令和4年度から令和6年度までの期間限定の対応です。
接種回数
一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。
サーバリックス(2価)・ガーダシル(4価)
3回接種
シルガード(9価)
1回目の接種を15歳になるまでに受ける方は、2回接種か3回接種かお選びいただけます。
1回目の接種を15歳になってから受ける方は、3回接種
接種間隔
(※1)1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
(※2)(※3)2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
(※4)(※5)2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上(※5)あけます。
出典:厚生労働省ウェブサイト「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html
交互接種
- HPVワクチンの接種は、原則同じ種類のワクチンで接種します。しかしながら、サーバリックス(2価)またはガーダシル(4価)で規定の回数の一部を完了し、シルガード(9価)で残りの回数の接種を行う交互接種についても、接種して差し支えありません。※サーバリックス(2価)とガーダシル(4価)の交互接種は、接種歴が明らかな場合は、これまで同様認めておりません。
- なお、サーバリックス(2価)またはガーダシル(4価)で接種を開始し、定期接種としてシルガード(9価)で接種を完了する場合は、シルガード(9価)の接種方法に合わせ、1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上あけて接種します。また、キャッチアップ接種の対象者についても、交互接種して差し支えありません。
- 世界保健機関(WHO)や諸外国の保健機関においても、基本的には同じ種類のワクチンでの種類が推奨されています。しかしながら、やむを得ない場合は、交互接種も許容されています。また、現時点において交互接種における免疫原性や安全性に関する懸念は報告されていません。
- 接種にあたっては、医師による被接種者と保護者に対しての十分な説明を聞いた上で接種してください。
費用
無料(対象者あるいは無料の接種期間から外れている場合は実費。)
無料(公費)の接種期間
予診票をお持ちで接種を希望される方は、下記関連リンクをご確認ください。
持ち物
母子健康手帳、清瀬市の予診票、同意書(対象者のみ)
予診票
接種の際には、清瀬市の予診票が必要です。転入・紛失等によりお手元に予診票がない方は、母子健康手帳をお持ちの上で、子育て支援課母子保健係窓口へお越しください。接種歴を確認して再発行いたします。
なお、電子申請・郵送申請でも予診票の再発行の申し込みを受け付けております。詳しくは、下記関連リンク「定期予防接種」内「予診票を紛失した場合」をご覧ください。
接種場所
市内定期予防接種実施医療機関
実施医療機関の一覧に関しては、下記関連リンク「子どもの定期予防接種実施医療機関」をご覧ください。
副反応について
接種後に注射した部分が腫れたり、痛むことがあります。この痛みや腫れは、体内でウイルス感染に対して防御する仕組みが働くためにおこります。通常は数日程度で治まります。他にも吐き気、下痢、腹痛、頭痛、発熱、筋肉・関節の痛み、発疹などの症状が起こる場合があります。重い副反応として、まれに、アナフィラキシー症状(ショック症状、全身性のじんましん、呼吸困難など)が現れることがあります。
よくある質問
子宮頸がんワクチンはどれくらいの人が接種しているのですか。
令和5年度上半期(令和5年4月~令和5年9月)の全国の子宮頸がんワクチンの実施状況を、以下添付ファイル「HPVワクチンの実施状況について(出典:第100回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和5年度第15回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 資料3-1)」よりお示しします。
なお、「実施率」とは「接種者数」を「対象人口(標準的な接種年齢期間の総人口)」で除して算出しています。つまり、実施率は100%を超える場合があります。
子宮頸がんワクチンは学年別でどれくらいの人が接種しているのですか。
令和4年度の学年別(=生まれ年度ごと)の全国の累積初回接種率を、以下添付ファイル「HPVワクチンの年齢別累積初回接種率(出典:第60回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会 資料1より抜粋)」よりお示しします。
なお、「生まれ年度ごとの累積初回接種率」とは、各生まれ年度の接種対象期間の各年度における初回接種率の和のことです。
また、「初回接種率」は、「初回接種者数」を「各生まれ年度の女性人口」で除して算出しています。
子宮頸がんワクチンの副反応疑いは、どれくらい報告されているのですか。
資料(1)「全国での積極的勧奨再開前後の副反応疑い報告状況の比較(出典:第60回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会 資料1より抜粋)」及び、資料(2)「全国での副反応疑い報告の推移(出典:第60回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会 資料1より抜粋)」を、以下添付ファイルよりお示しします。
その他の接種に関するよくある質問は、下記関連リンク「HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省)」をご確認ください。
予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口について
子宮頸がん(HPV)ワクチンを接種後に症状が生じた方に対する相談窓口を設置しております。詳しくは、下記関連リンクをご覧ください。
子宮頸がん(HPV)ワクチンの償還払いについて
定期接種の対象年齢を過ぎて(高校2年相当以降)HPVワクチンを国内で自費で受けた方のかかった費用のうち規定の額の払い戻し(償還払い)については、令和4年12月より開始いたしました。詳しくは、下記関連リンクをご確認ください。
子宮頸がん(HPV)ワクチン接種の勧奨再開について(令和4年度までの対応です)
勧奨再開につきましては、下記関連リンクより令和4年度までの経緯をご確認ください。
関連リンク
- HPVワクチンに関するリーフレット(令和6(2024)年)(厚生労働省ウェブサイト)(外部リンク)
- はじめてのHPVワクチン(ゼロからわかるポータルサイト)(東京都ウェサイト)(外部リンク)
- ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省ウェブサイト)(外部リンク)
- HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省ウェブサイト)(外部リンク)
- ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について(令和3年11月26日付 厚生労働省健康局通知)(外部リンク)
- 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会における キャッチアップ接種に関する議論について(令和3年12月28日付 厚生労働省健康局通知)(外部リンク)
- ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について(厚生労働省ウェブサイト)(外部リンク)
- ヒトパピローマウィルス感染症の予防接種に関する相談支援・医療体制強化のための地域ブロック拠点病院整備事業の実施期間の決定について(令和5年4月3日付 厚生労働省健康局通知)(外部リンク)
- 新型コロナウイルスワクチンとその他予防接種の接種間隔について
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子育て支援課母子保健係
〒204-8511
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電話番号(直通):042-497-2077
電話番号(代表):042-492-5111
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