ぶたい
現在の清瀬水再生センターのあたりは、昔「清瀬村字舞台」という地名でした。
そのあたりが「ぶたい」と呼ばれるようになったのは、次のような伝説に由来があると言われています。
今の下宿のあたりに大きな沼があり、大蛇がすんでいました。
村の人々は、怖がって誰ひとり沼に近寄りませんでした。ある日、ひとりの子どもがひとめ大蛇を見ようとそっと沼にくると、ザザーツという水音とともに大蛇がにゅーっと頭を出し、子どもをペロリとのみこんでしまったそうです。そこで、村人たちは大蛇退治の相談をし、村の長老が「大蛇をおびきだすために踊りをおどろう」と提案しました。村人たちは、沼の周辺の小高いところに踊りをおどるための「ぶたい」を作ろうと、作業にとりかかりました。
「ぶたい」ができあがった日、村人みんなでにぎやかに踊りをおどると、大蛇が頭を出し、村一番の弓自慢の若者が大蛇の頭をもぎとりました。大蛇は、のたうちまわって柳瀬川の方へ逃げていったそうです。
その後、土地の人の話では、人々は「ぶたい」を作った土地を「舞台」、矢の飛んで行った土地を「矢崎」、大蛇の頭の落ちた土地を「井頭」、大蛇が逃げていった土地を「頭なし」という名で呼ぶようになったそうです。
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