清瀬御殿山緑地保全地域

緑と親しむ

緑地保全地域とは、東京都が市街地に残っている貴重な自然を永年にわたって保全し、市民のオアシスとして開放する地域をいいます。清瀬御殿山緑地保全地域もそのひとつで、平成4年3月、中清戸4丁目と下清戸2丁目に連なる雑木林を東京都が指定し、市民のかけがえのない財産として残されています。

清瀬御殿山緑地保全地域は、「武蔵野の雑木林」の面影を残す平地林で、一部アカマツが混生していますが、ほぼ全域が雑木林を代表するクヌギ・コナラで覆われている自然の宝庫です。林自体は面積15,162平方mと、比較的小規模なものですが、宅地化が進行する市域にあって、周辺の農地と一体となり良好な状況を保っている貴重な自然地といえます。

また、この緑地保全地域と畑の広がり、河岸段丘斜面に連続する雑木林、そして街道沿いの集落林をたどる道は、東京都が選定した「雑木林の道　中里コース」となっており、歩道や案内板も整備されています。

その他、樹木が大きくなり過ぎ林が暗くなり、林床に生える野草が衰退し、かつての武蔵野の雑木林にみられたような生物の多様性が失われつつあるため、東京都では、この緑地保全地域の1部（2,000㎡）の樹木を伐採し、萌芽更新を行いました。そして、伐採した樹木は、シイタケの原木として使用されるほか、チップ（小片）にし、市内の公園の整備にも利用されています。

問い合わせ先

東京都多摩環境事務所
電話番号　042-521-4804