第7回 増える!清瀬の文化財(令和7年7月1日号)

ページ番号1015122  更新日 2025年6月26日

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「清戸獅子」
市指定無形民俗文化財「清戸獅子」(昭和60年撮影)
「下宿囃子」
市指定無形民俗文化財「下宿囃子」(昭和55年撮影)

 市には現在26件の文化財があり、すべて市制施行後に指定が行われています。昭和52年、清瀬で最初に文化財が指定されました。中清戸の獅子舞「清戸獅子」、下宿のお囃子「下宿囃子」、中里の歌舞伎を真似た芝居「中里万作」の3件で、全て民俗芸能でした。


 その背景には昭和50年の文化財保護法の改正があります。当時、高度経済成長を受けて風俗慣習・民俗芸能は急速な消滅傾向にあり、保護の必要を迫られていました。そこで、改正により「民俗文化財」という文化財を新たに定義し、「有形文化財」、「無形文化財」に並ぶ独立した文化財として位置付けました。この改正を受け、前述の3件の民俗芸能が「民俗文化財」として指定されました。
 その後、美術工芸品や天然記念物などが続々と指定され、市の文化財から東京都や国の文化財へと指定されるものも出てきました。

 

 重要有形民俗文化財「清瀬のうちおり」は市内唯一の国指定文化財です。一方、「中里万作」のように継続困難により指定から除外されたものもあり、文化財を取り巻く人々による力を合わせた保存・活用が課題となっています。


 現在、文化財の選定・指定は継続して行われており、今年3月には平安時代の陶器の破片「緑釉陶器」が市の有形文化財に指定されました。近年は、改めて価値を再認識されたものや経年と共に消滅の危機にあるものなどが、綿密な調査と厳正な審査の上で指定を受けています。市が後世に継承する財産はこれからも増えていくでしょう。

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