PM2.5の対策

ページ番号1003861  更新日 2020年8月30日

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微小粒子状物質「PM2.5」とは

大きさ

PM2.5は直径2.5μm(1μm(マイクロメートル)=1mmの1000分の1)以下の非常に小さな粒子です。PMは「Particulate Matter(粒子状物質)」の頭文字をとった言葉です。

成分

炭素成分、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩のほか、ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどの無機元素などが含まれます。

主な発生源

(1)物の燃焼などによって直接発生

  • ボイラーや焼却炉などばい煙を発生する施設
  • 鉱物の堆積場など粉じん(細かいちり)を発生する施設
  • 自動車、船舶、航空機
  • 土壌、海洋、火山の噴煙など自然由来のもの
  • 喫煙や調理、ストーブの使用など家庭から

など

(2)様々な物質の大気中での化学反応によって生成

  • 火力発電所、工場や事業所、自動車、船舶、航空機などから燃料の燃焼によって排出される硫黄酸化物、窒素酸化物
  • 溶剤や塗料の使用時や石油取扱施設からの蒸発、森林などから排出される揮発性有機化合物

など
これらのガス状物質が大気中で光やオゾンと反応し、PM2.5が生成されます。

PM2.5は粒子の大きさが非常に小さいため、肺の奥深くにまで入り込みやすく、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクを上昇させると考えられます。特に呼吸器系や循環器系の病気をもつ人、お年寄りや子どもなどは影響を受けやすいと考えられるので、注意が必要です。

春は濃度が上昇する傾向

PM2.5濃度は季節による変動があり、例年、3月から5月にかけて濃度が上昇する傾向がみられ、夏から秋にかけては比較的安定した濃度が観測されています。
また、春先には黄砂も飛来するので注意が必要です。黄砂は、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により大気中に舞い上がった黄砂粒子が浮遊しつつ降下する現象を指します。日本では春に観測されることが多く、時には空が黄褐色に煙ることがあります。

PM2.5に関する注意喚起のための暫定的な指針

環境省では、都道府県などの自治体が住民に対して注意喚起をするための「暫定的な指針となる値」として、「1日平均値70μg/m3(マイクログラムパー立方メートル)」を示しています。
これは、PM2.5濃度がこれを超えると健康影響が生じる可能性が高くなると考えられる濃度水準です。ただし、この濃度を超えたからといって、全ての人に必ず影響が生じるというものではないことに留意が必要です。高感受性者への影響には個人差があり、子どもや高齢者、呼吸器系や循環器系の病気をもつ人などは、これより低い値でも健康に影響を及ぼす可能性があります。PM2.5の濃度が高水準である場合は、「なるべく外出をしない」「外出をする際はマスクの着用を心がける」などの対策をお願い致します。近隣のPM2.5の状況は、関連リンクの「そらまめ君」から速報値を公開しています。

マスクの着用について

インフルエンザや花粉症対策などで使用する一般用マスク(不織布マスクなど)には様々なものがあり、PM2.5 の吸入防止効果はその性能によって異なると考えられます。医療用や産業用の高性能な防じんマスク(※1)は、微粒子の捕集効率の高いフィルターを使っており、微粒子の吸入を減らす効果があります(※2)。

また、空気清浄機の使用に関してもフィルターの有無や性能など機種によっても有効性が異なるため、詳しくは製品表示や販売店・メーカーに確認してください。

  • ※1 米国の規格に基づいて認定されたN95以上の規格のマスクや、日本の労働安全衛生法に基づく国家検定に合格したDS1以上の規格のマスク
  • ※2 マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを、空気が漏れないように着用しなければ、十分な効果が期待できません。一方、着用すると少し息苦しい感じがあるので、長時間の使用には向いていません。

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