熱中症を防ぐために
熱中症とは、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態をいいます。
発症時期は、7月~8月にピークを迎えます。
救急搬送は、暑さに身体がまだ慣れていない、梅雨明け後の連続して気温が高く晴れている日、異常に気温が高い日に多くなります。
熱中症の症状には、めまい、立ちくらみ、頭痛、倦怠感、吐き気、嘔吐、意識障害などがあります。
熱中症を予防することはとても大事です!!
熱中症を予防するためには、以下の内容を心がけましょう。
- こまめに、また喉が渇く前に水分を補給する。
- 空調設備を使って温度・湿度を調整する。
- 風通しの良い衣服を着用する。
- 生活習慣を整える。(朝食を食べる・睡眠時間を確保する・過度にアルコールを摂取しないなど)
- 身近な方と「水分とってる?」「熱中症に気を付けよう」など互いに声を掛け合う
症状が出たときは、以下のように対応しましょう。
- 涼しい場所へ移動する。(エアコンの効いている室内や風通しのよい日陰など)
- 水分・塩分・経口補水液(水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの)を補給する。
- 衣服をゆるめ風通しをよくする。
- うちわで扇いだり、太い血管(首や脇の下、太ももの付け根)を冷やす。
- 自力で水が飲めない、意識がない場合は救急車を要請する。
室内でも熱中症は発生します
熱中症の発生する場所は、乳幼児・成人においては屋外が多い状況にあります。
しかし室内にいれば大丈夫かというと、そうではありません!!
65歳以上の高齢者は屋内で、さらに、高齢者の半数以上が自宅で発生しています。
熱中症死亡者の約8割は高齢者であり、特に室内でエアコンを使用していない場合に多く起こっています。
室内にいても、熱中症予防に心がけましょう。
高齢者や子どもは特に注意が必要です
≪高齢者≫
- 熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。
- 高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しています。
- 暑さに対するからだの調整機能も低下しています。
≪子ども≫
- 子どもは体温の調節能力がまだ十分に発達していません。
※上記のこのとから、高齢者や子どもは、周りの方も気を配る必要があります。
プールでも起こる熱中症
屋外プールで水泳練習中に熱中症を発症することがあります。
水の中では汗をかかないと考えがちですが、水中でも発汗や脱水があります。
学校等では、プールサイドはコンクリートのところが多く、また日よけがないので、炎天下では高温となります。
また、水温の上昇とともに発汗量と脱水量が増加していくという調査結果もあります。
水泳プールでは飲食が禁止となっていることがあり、こまめな水分補給がしずらい環境にあります。また、屋外プールには日よけがないことが多く、直射日光による輻射が大きく、加えて裸体であるため輻射熱を遮ることが出来ません。
中学生・高校生の場合、1学期の試験期間終了後のプール授業は、試験勉強による睡眠不足、暑熱順化が不十分等の悪条件が重なるため、熱中症が起こりやすいとされています。
夏季にプールをご利用の方は、水分補給・休息時間も決めて、熱中症対策をとりましょう。
(参考文献:環境省 熱中症環境保健マニュアル2022)
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