始めよう!糖尿病予防

ページ番号1010902  更新日 2022年9月27日

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 糖尿病患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加しています。糖尿病はひとたび発症すると治癒することはなく、放置すると重大な合併症を引き起こし、末期には失明したり透析治療が必要となることがあります。

 糖尿病を正しく知って、今日からでも予防を始めましょう。

糖尿病を知ろう

糖尿病はどんな病気?

 糖尿病は、すい臓で作るインスリンが足りなくなったり、効かなくなったりして、血液中のブドウ糖が細胞に入ることができなくなる病気です。血液中にブドウ糖があふれかえってしまい、血糖値がいつも高い状態になります。

 細胞に入るとエネルギー源として役に立つブドウ糖ですが、血液の中では、血管を破壊して動脈硬化を起こすようになります。特に脳や心臓の血管が被害を受けやすく、脳卒中や心筋梗塞の原因となります。

糖尿病の恐さ

 糖尿病の恐さは、自覚症状のないままに合併症が進展することで、糖尿病が原因で他の病気も発症してしまいます。微小な血管の障害である網膜症、腎症、神経障害の三大合併症ほか、より大きな血管の動脈硬化が進展して心臓病や脳卒中のリスクも高まります。

糖尿病の人数

日本の成人のうち2251万人が糖尿病の「強い疑い」「可能性否定できず」

 「令和元年国民健康・栄養調査」によると2019年時点では推計で20歳以上のうち糖尿病が強く疑われる人は1196万人、可能性を否定できない人は1055万人いることがわかりました。合わせて糖尿病リスク者は2251万人いる計算になります。

 「糖尿病が強く疑われる人」「糖尿病の可能性を否定できない人」の割合は、男性では32.1%、女性では23.7%を占めています。

 

「しめじ」と「えのき」の合併症

「しめじ」

 糖尿病には身体の末端の細い血管や神経に大きな影響を与え、発症する3つの合併症があります。その3つをまとめて「しめじ」といいます。

「し」 糖尿病性神経障害

 糖尿病の方に最も多い合併症のひとつです。しびれや痛みを感じたり、その逆に感覚がなくなるなどの障害を起こしたりすることがあります。

「め」 糖尿病性網膜症(眼)

 眼の中にある網膜という部分で起きる細小血管症です。網膜症が悪くなると最悪の場合、眼底出血や網膜剥離を伴って失明に至る場合もあります。

「じ」 糖尿病性腎症(腎)

 糖尿病性腎症は、糖尿病が発症してすぐに生じるわけではなく、高血糖の状態が長く続いた場合に腎臓が傷んでしまうことで発症します。糖尿病性腎症の発症早期は無症状であることが多いですが、腎機能が低下すると、からだの調節機能が弱まることでさまざまな症状・合併症がおこります。

 

「えのき」

 他にも「えのき」という3つの合併症があります。

「え」 壊疽(えそ)

 足の血管が狭くなることや神経の機能が弱くなることによって、潰瘍ができたり、細菌や真菌の感染を起こしやすいといわれています。血糖コントロールが悪いと、感染が長引いたり、傷が治りにくくなったり、最悪の場合、足が腐ってしまう壊疽が広範囲にわたることもあります。

「の」 脳血管障害(脳梗塞)

 糖尿病の方は脳の血管が傷つきやすく、また、脳血管障害後に死亡する危険が高いことなども指摘されています。

「き」 狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患

 冠動脈とは心臓に酸素や栄養を運んでいる血管のことです。その血管が細くなることで心臓に必要な酸素が行き渡らなくなる狭心症や、心臓の組織が死んでしまう心筋梗塞が引き起こされます。

 

11月14日は「世界糖尿病デー」

世界規模で糖尿病に対する注意を喚起しよう

 世界糖尿病デーは(WDD)は、糖尿病の脅威が世界的に拡大しているのを受け、世界規模で糖尿病に対する注意を喚起しようと国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機関(WHO)によって1991年に開始され、2006年には国連の公式の日になりました。

ブルーサークル

 世界糖尿病デーのシンボルである「ブルーサークル」。世界的に増加を続ける糖尿病に対する意識を高め、一致団結していく必要性を呼びかけるために掲げられます。

糖尿病予防への取り組みを始めよう

健康診査を受診しましょう

 糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がありません。症状が出たときには、糖尿病が進行してしまっていることが多いので、年に1度は健康診査を受け自分の血糖値を確かめる必要があります。 

糖尿病の指標

 空腹時血糖 食事をとらずに測った血糖値で126mg/dl以上 または

 HbA1c 6.5%以上 の場合

 糖尿病である可能性が高くなります。

 医師による健診結果の説明を聞き、必要時には医療機関を受診しましょう。

生活習慣改善による発症予防を!

 糖尿病の予防のためには、摂取エネルギーをとりすぎないこと、運動をすること、アルコールをとりすぎないこと、たばこを吸わないこと、野菜や大豆製品、海藻、きのこなどを多くとること、などがあげられます。

 市では管理栄養士による食生活相談を行っています。ぜひ、ご利用ください。※要予約

あなたの糖尿病を発症する確率は?

 国立国際医療研究センターが構築した機械学習による「糖尿病リスク予測ツール 第3版」でご自身の糖尿病を発症する確率を確認してみませんか。

 「糖尿病リスク予測ツール 第3版」のシステムは糖尿病と診断されたことがない30から64歳の方を対象としています。糖尿病のリスクを予測するための項目と生活習慣を入力することで、入力された条件と同等の方が3年以内に糖尿病を発症する確率が表示されます。是非、ご確認ください。

糖尿病を発症したら・・・

 糖尿病を発症してしまったら、定期的な通院を続けましょう。血糖値、HbA1c、血圧、血中脂質、肥満度等の指標を正常に塚づけるよう努力することによって、合併症の発症、進展の危険を減らすことができます。糖尿病を発症しても、健康管理、健康づくりを継続しましょう。

 国立国際医療研究センターのHPにリンクします。

糖尿病リスク予測ツール 第3版 QRコード

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