市史編さん草子「市史で候」 三十九の巻 「古い資料 ください!」
三十九の巻:「古い資料 ください!」【平成29年7月28日更新】
市民の皆さんにはホームページや市報を使って資料提供をお願いしている市史編さん室ですが、清瀬市役所内に向けても「古い資料ください。昭和も歴史だ!資料収集キャンペーン」を展開しました。
市の職員用掲示板に、キャンペーンのお知らせを載せ、「捨てないで、ください」と呼びかけたのです。
「これ、どう?」
「ください!」
「こんなのは、いらない?」
「ください!」
「ここで持っててもらえる?」
「はい!」
こうして、いろんな資料が集まってきました。
そのうち、市が刊行した昭和の資料としては、
- 『清瀬市長期総合計画「緑豊かな健康と文化の市民都市」』(昭和62年)
- 『清瀬市基本構想 緑豊かな健康と文化の市民都市』(昭和60年)
- 『緑と清澄な大気の住宅都市 清瀬市基本計画ダイジェスト』(昭和54年)
- 『清瀬市基本計画』(昭和53年)
- 『清瀬市のあらまし』(昭和52年)
- 『未来への目標「清瀬市基本構想」“緑と清澄な大気の住宅都市”』(昭和48年)
- 『きよせまち』(昭和38年)
などなど。
この中でいちばん古かった昭和38年10月1日東京都北多摩郡清瀬町役場総務課編集発行の『きよせまち』について、少しご紹介しましょう。
発行にあたって町長、巻頭にいわく「農業と病院の街としての清瀬町から東京都のベッドタウンとして急激にぼうちょうをつづけ新しい町に生れ変ろうとしている清瀬町…その移り変りの足あとを数字を中心にして編集したのがこの『きよせまち』であります」。
表紙は黒、題字は白、というモダンな装丁。
印刷所は、清瀬町野塩の「清瀬園」。
目次を見ると、面積、人口、行政、財政、教育、民生、衛生、国民健康保険、町営住宅、産業、建設、選挙、公益質屋、消防、都営住宅、水道、字(あざ)区域、という構成になっています。
謄写印刷、いわゆる「ガリ版刷り」の文字が誌面を温かく構成しています。
印刷所の「清瀬園」は結核後保護施設で、結核療養所を退院したあと社会復帰に向けて謄写印刷やタイプ、洋裁、簿記、臨床検査技術などの技能を、健康管理を行いつつ習得する施設でした。
清瀬園があった場所は、東京病院の北西斜め向い。現在でいうと梅園ですが、この辺りの町名変更が行われる前年の刊行物なので、住所が野塩になっているところも時代を語っています。
「市報きよせ」の記事の呼びかけにも、おかげさまで、「うちにこんな資料がありますよ」と情報提供してくださる方々があり、たいへんありがたく思っています。ありがとうございます。
「市報きよせ」平成29年7月15日号掲載の「情報提供のお願い」を改めてここでもう一度。
市史編さん室では、市内の歴史に関するさまざまな資料を収集しています。江戸や明治の古文書はもちろん、昭和の回覧板、お店や団体の記録、日記、写真、映像など、なんでも結構です。清瀬の昔の生活についてお話を聞かせて下さる方の情報や、市内で出土した土器や石器などの考古資料も探しています。心当たりのある方はご連絡ください。
市史編さん室市史係 電話042-497-1813
情報提供おまちしています!
市史編さん室からのお願い
ブログや市史編さん事業へのコメントなど、お気軽に投稿フォームよりご投稿ください。
清瀬市に関する情報・資料(史料)・思い出の写真も大募集しています。
ご提供いただいた情報は、ご了解いただければブログ内でご紹介させていただくことも。
投稿おまちしております。
注:匿名やハンドルネームの使用をご希望の方はその旨も併せてお知らせください。
お送りいただいた情報・コメントは本ブログ及び市史編さん事業でのみ利用させていただき、その他の目的には一切使用いたしません。
より良いウェブサイトにするために、ページのご感想をお聞かせください。
このページに関するお問い合わせ
市史編さん室
〒204-0013
東京都清瀬市上清戸2-6-41 郷土博物館内
電話番号(直通):042-493-5811
ファクス番号:042-493-8808
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。