市史編さん草子「市史で候」 三十六の巻 「今昔 新庁舎」

ページ番号1001957  更新日 2020年9月25日

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市史編さん草子(ぞうし)「市史で候(そうろう)」 市史爺(ししじい) 清瀬市は、昭和45(1970)年10月1日誕生。市制施行50周年を視野に入れ、現在、清瀬の歴史をまとめる事業を展開中です。当ブログでは事業の経過報告のほか、清瀬の歴史や文化、自然を楽しくご紹介しています。

三十六の巻:「今昔“新庁舎”」【平成29年4月28日更新】

けやき通り沿い、清瀬小学校西側に建設中のJA東京みらい清瀬支店。
工事パネルがはずされ、けやきの若葉が光る中、新しい建物が姿を現しました。
新しいJA東京みらい清瀬支店は、今年、平成29年6月に完成、8月営業開始とのことです。

あれ? タイトルにある新庁舎って、市役所の新しい建物のことでしょ?計画中の。その話じゃなかったの?

ええ。実は、JA東京みらい清瀬支店の新しい建物の話は、市役所の新庁舎の話につながっていくのです。
どうつながるかというと…

現在、市役所の隣にあるJA東京みらい「みらい清瀬新鮮館」(清瀬指導経済センター)は、新しい建物に移転します。
そして、「みらい清瀬新鮮館」の場所は、市役所新庁舎建設用地の一部となるのです。

市役所の新庁舎は、現在の本庁舎の玄関前辺りから、「みらい清瀬新鮮館」の現在の建物辺りまでの場所に建設される計画です。

こんな感じです。

位置図:新庁舎イメージ図


市役所の新庁舎建設については、現在、基本設計が進められています。

平成31(2019)年度から建設が始まり、建物が出来上がるのが平成32(2020)年度。

新庁舎」での業務開始は平成33年度の予定です。

「みらい清瀬新鮮館」が移っていく新しい建物が姿を現したことは、市役所新庁舎の建設計画につながっていて、計画が目に見えるかたちで動き始めた第一歩とも言えそうです。


配置図:昭和の「新庁舎」


ところで、今「新庁舎」という時は、平成32年度に完成予定の、まだ建っていない建物を指していますが、遡ること40年余、昭和48(1973)年には現庁舎が「新庁舎」でした。

この年の「市報きよせ」4月15日号に、「新庁舎まもなく完成」という記事を見つけました。

現庁舎が「新庁舎」と記されています。


このときも、それまで使っていた庁舎に隣接して新しい庁舎を建てました。


写真:昭和48年の新庁舎と旧庁舎

できあがった昭和の「新庁舎」「旧庁舎」が一緒に写っている写真をご紹介しましょう。

中央に写っている2階建ての建物が「旧庁舎」、その後ろに見える白っぽい四角い建物が昭和の「新庁舎」すなわち現在の市役所本庁舎です。
旧庁舎はその後取り壊され、建物のあった場所は市役所の駐車場スペースとなりました。

旧庁舎は昭和3(1928)年に清瀬村役場として建てられました。
そして、昭和29(1954)年に清瀬が「町」になり、昭和45(1970)年に「市」になるのを見届けてきたのでした。

敷地の配置図が載っていた「市報きよせ」昭和48(1973)年4月15日号の記事には、

新庁舎への引越しは(4月)28日・29日」
「(新庁舎での)業務開始は5月1日から」
「新電話番号は(92)5111代表電話 28日正午に切換え」
とあります。

清瀬市役所「新庁舎」の扉は、緑の風をうけて開かれたのですね。


図および写真の出典(掲載順)

  • 「市報きよせ」平成28(2016)年11月1日号
  • 「市報きよせ」昭和48(1973)年4月15日号
  • 『写真集 清瀬村から町へ、そして市へ 120年のあゆみ』(写真は郷土博物館所蔵)

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