第9回 市制施行前の大火事(令和7年9月1日号)

9月1日は防災の日です。大正12年9月1日に関東大震災が起きたことや、当時9月に台風の被害が多かったことから昭和35年に制定されました。この時期になると防災の観点から地震、火災、台風対策の情報を目にすることが多いと思います。
清瀬の大きな災害の1つとして、昭和45年1月31日の国立療養所東京病院清瀬病棟での火事があります。火災のあった日は風が強く、(北西の風、風速7.7メートル~10.5メートル)午前10時ごろには清瀬に強風注意報が出ていました。午後0時30分ごろ出火し、患者や職員が消火に努めました。しかし、強風のため火の勢いはなかなか収まらず、隣の病棟や図書室などに燃え広がりました。近隣の市や町から合計33台の消防車が集まり、約2時間後に鎮火しましたが、周辺で断水が起こったと言われています。火災によって多くの建物が焼失し、図書室にあった8千冊の蔵書、カルテやレントゲンフィルムなども焼失しましたが、けが人はいませんでした。焼け残った建物は昭和57年の取り壊しまで国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院の施設の一部として使用されました。
この火災は清瀬史上最大の火災ともいわれ、同年の春の火災予防運動ポスターの写真に使用されました。国立療養所東京病院清瀬病棟の火災は、清瀬町の最後の大きな出来事となりました。
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