市史編さん草子「市史で候」 五十四の巻 「最新機器だった黒電話」

ページ番号1001936  更新日 2020年9月28日

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市史編さん草子(ぞうし)「市史で候(そうろう)」 市史爺(ししじい) 清瀬市は、昭和45(1970)年10月1日誕生。市制施行50周年を視野に入れ、現在、清瀬の歴史をまとめる事業を展開中です。当ブログでは事業の経過報告のほか、清瀬の歴史や文化、自然を楽しくご紹介しています。

五十四の巻:「最新機器だった黒電話」【平成30年12月10日更新】

清瀬市役所内での資料提供の呼びかけに、とある部署からこんなものが。

写真:黒電話1

写真:黒電話2


今では見ることの少なくなった黒電話です!

写真:清瀬町役場の様子

 

写真は、かつての清瀬町役場の様子です。

机の上には黒電話。

奥にずらりと並んでいるのは、役場見学に来た小学生たちです。


写真:清瀬電報電話局の手動式交換の様子

そもそも黒電話って?

デジタル大辞泉によると「黒色の電話機。特に、日本電信電話公社が一般加入者に提供したダイヤル式の電話機のこと」。

電話機はアメリカのグラハム・ベルが1876(明治9)年に発明しました。
その後、日本にもたらされ使用されるようになりますが、その頃の電話は、手動式電話でした。
これは、受話器を取ると電話交換手につながり、電話交換手が手動で相手の電話につなぐというものです。
そのため、相手の電話機にかけるための操作を自分で行う必要はありませんでした。

その後、関東大震災が契機となり、大正15(1926)年に全国初の自動式電話交換が東京中央電話局京橋分局で採用されました。
これが現在のような、直接相手の電話番号にかける自動式電話です。
そうなると、電話交換手に伝えればよかった電話番号を自分で操作することとなり、「ダイヤル式の電話機」が使われるようになりました。


写真:昭和40(1965)年「町報きよせ」の自動式電話への切り替えをつたえる記事

清瀬の自動式電話について伝える記事が、昭和40(1965)年の「町報きよせ」に見られます。

「自動式電話のきりかえ工事は、順調に進んでおります。そして、来る12月5日(日曜日)午前0時をきして、現在の手動式電話から、一斉にきりかわることになりました。 自動式電話にともなう、電話のかけかたなどは次号の広報でお知らせします。 なお電報電話局の営業業務は、11月1日から、郵便局横の新局でおこないます。」

この切り替えの際に建てられたのが、「清瀬郵便局横の新局」、清瀬電報電話局でした。

それまでの電話交換は清瀬郵便局で行われていました。
『清瀬商工会二十年の歩み』にこんな話が載っています。

「電話は磁石式の手回しのもので、町内の通話もすべて交換手を呼び出してつないでもらう方法をとっていた。
町内の通話はそれで何とか間に合うのだが、「都内の取引先に」となると、外線なので記録申込みになる。これがどうしたわけか、早朝申込みをしても、早くてお昼頃、わるくすると夕方の5時頃になってやっとつながるという状況であったので全く頼りにならない。
電話と電車とどちらが早いか競争してみようということになり、家のものに電話申込みをさせて、電車で都内に出向き、用件をすませ、家に戻ったところが、電話は未だ通じていなかった。という笑えぬ話があった。」

これが何年頃の話なのかは分かりませんが、自動式電話になると、このような不便はなくなりました。

町報によれば、清瀬の自動式電話への切り替え前の加入電話数は「459」。
これが清瀬電報電話局ができ、自動式電話に切り替わることで、「3026」に。
なんと7倍以上の数に跳ね上がりました。

さらに町報はこうも伝えています。

「清瀬町の世帯が約9000世帯ですので、3世帯に1台の割合で、電話が入ることになるわけです」


清瀬では、昭和40年に自動式電話に切り替わりました。

しかし、実は交換手を経由しないでどこへでもかけられるようになった、ということではありませんでした。

「東京・横浜・千葉などのきめられた通話地域ならば、あなたがダイヤルをまわすだけで先方につたわります」

ではそれ以外の地域に電話をかけるには?
そんな時には、「106番」にかけると、電話交換手が出て、電話をつないでくれました。

「106番」は、全国で自動式電話への切り替え完了した昭和54(1979)年の翌年、昭和55年には、オペレーター経由のコレクトコール(料金相手払いの電話)の番号として設置されたので、そちらをご記憶の方も多いかもしれません。
このコレクトコールも、平成27(2015)年に終了しました。

なお、自動式電話へ切り替え時の清瀬の市外局番は「0424」。
その後、加入電話増加への対応などのために、市外局番が現在と同じ「042」に変わったのは、平成18(2006)年の午前2時のことでした。

ちなみに市史編さん室への直通電話は「042-497-1813」。
清瀬の歴史に関する情報や資料をお持ちの方、是非お電話ください。


電話年表

  電話年表 清瀬の電話年表

明治9年/1876年

アメリカのベルが電話機を発明

 

明治23年/1890年

東京―横浜で電話開通

 

大正15年/1926年

東京中央電話局京橋分局で

日本初の自動交換方式採用

 

昭和40年/1965年

  清瀬で自動式電話へ切り替え

昭和54年/1979年

全国の電話、ダイヤル自動化完了  

平成18年/2006年

  清瀬の市外局番が「042」に

 


参考文献

「町報きよせ」 昭和39年2月15日号 昭和40年10月15日号 昭和40年11月15日号
「インフォメーションNTT東日本2018」
NTT東日本ホームページ
田無電報電話局『電信電話のあゆみ』 昭和54年
清瀬商工会『清瀬商工会二十年の歩み』 昭和55年

町役場および清瀬電報電話局の写真は清瀬市郷土博物館所蔵


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