野塩遺跡群(野塩1丁目)

ページ番号1016141  更新日 2026年5月26日

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古代の拠点的な役割を担った遺跡

野塩遺跡群は、北側が柳瀬川右岸、西側が空堀川左岸にあたり、2つの河川に挟まれた台地上に位置しています。これまで、12回の発掘調査がおこなわれ、縄文時代・古代を中心とした数多くの遺構・遺物が認められた遺跡です。縄文時代では前期の土坑墓、中期の竪穴住居が確認されています。最も遺構・遺物が多く見つかったのは古代にあたる奈良・平安時代になります。この遺跡からは、8世紀後半~10世紀前半の竪穴住居28棟、大型掘立柱建物が2棟が確認されています。その主体は9世紀末~10世紀前半であり、特に第2地点で見つかった3面庇の掘立柱建物は特徴的であり、この遺跡の中核的な施設だった可能性が指摘されています。また、周辺からは市指定文化財となっている緑釉陶器や墨書土器、また瓦を使用したカマドのある竪穴住居が存在するなど、特徴的な様相を示しています。このことと、以前よりこの遺跡が古代の官道である東山道武蔵道が近いことを踏まえた文献などの検討から、古代の救済施設である「悲田処」の可能性が指摘されていました。しかし、近年の周辺地域の発掘調査や文献調査などから、野塩遺跡群は「非田処」の可能性も否定できないものの、それよりも柳瀬川流域の拠点的な施設である可能性が想定されています。

野塩遺跡群
『古代武蔵と清瀬』より転載

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