下宿(したじゅく)

ページ番号1002304  更新日 2020年8月30日

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下宿ぶらり

地図:下宿


下宿地域は、清瀬の北東部の柳瀬川沿いに位置し、今日ではスポーツ・レクリエーションゾーンとして、また伝説の地としても特色を持っており、多くの市民に親しまれています。

柳瀬川に沿って広がる下宿地域は、水の恩恵を受けながら早くから人々の営みがありました。またこの地域に「ぶたい」「駒止観音」などの伝説があり、都指定無形民俗文化財の”ふせぎ”や市指定無形民俗文化財の”下宿囃子”など多数の伝統行事が今現在に継承されています。

また平成6年の8月には市指定有形文化財である旧森田家が江戸中期の古民家として復元されました。この森田家は清瀬市の先人たちが培ってきた文化を知る上でかけがえのない文化遺産となっています。

円通寺

真言宗のこのお寺は、南北朝時代の暦応三年(1340年)に建てられたと伝えられる清瀬で最も古いお寺で、正面入口の長屋門は寄棟瓦葺きで、武蔵野の平野部の長屋門としては大きなほうの山門です。

当時の記録には「長屋門天保十五甲辰年十一月二十五日上棟再建」(1844年=江戸時代後期)とありますが、このまま今に伝えられているものと考えられます。本尊は「駒止めの観音」といわれる観世音菩薩立像です。新田義貞の弟、義助が奥州下向の時、鎌倉の松ケ岡からこの地に移した観音像で、円通寺の門前に安置したところ、この前を馬に乗って通る者が必ずといってよいほど馬から振り落とされ、これを見て不思議に思った村人の間で「駒止めの観音」と呼ばれ、以来馬の厄除けとなりました。

都指定無形民俗文化財「ふせぎ」

この行事は、大きなわらの大蛇を二本の大木の間にぶら下げて、悪い虫や病が村に入るのを防ぐというもので、大蛇は全長20mにもおよび、毎年5月1日に村の人達によって新しく作り替えられています。村を悪病や害虫から守る魔除けの風習です。

ぶたいの伝説

下宿三丁目の東端に「舞台」という地名があります。

今の終末処理場のあたりに大きな沼があり、大蛇が棲んでいて人々を苦しめました。昔々村人たちは大きな舞台をこしらえて、にぎやかに踊ったそうです。大蛇が何ごとかと出した頭に狙いをつけて、弓を射ると、矢は見事に蛇の頭を射ぬきましたました。

その後、矢が刺さった地を「やざき」、頭が落ちた地を「いがしら」、蛇の胴が浮いていた川下の沼を「かしらなし」というようになりました。

下宿(地名のおこり)

かって清戸下宿と呼ばれていましたが、三清戸の台地より下にある宿だから下宿と名付けられたという説が残っています。他には城山(現所沢市)に登って下宿方面を眺めると、そこは見下ろすような地形になっており、清戸番所の下にある宿だから、清戸下宿というのだという説があります。

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