市史編さん草子「市史で候」 六十八の巻 「9月始まりの2校」

ページ番号1007325  更新日 2021年4月15日

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市史編さん草子(ぞうし)「市史で候(そうろう)」 市史爺(ししじい) 清瀬市は、昭和45(1970)年10月1日誕生。市制施行50周年を視野に入れ、現在、清瀬の歴史をまとめる事業を展開中です。当ブログでは事業の経過報告のほか、清瀬の歴史や文化、自然を楽しくご紹介しています。

六十八の巻:「9月始まりの2校」【令和2年8月31日更新】

清瀬第五小学校開校式のようすと、清瀬第三中学校の校舎外観

学校といえば、4月始まり。新しい学年の始まりも、入学式も。
新しく学校ができるときも、開校は4月、ということが多いものですが、清瀬市内には、9月1日に開校した学校が2校あります。
昭和42年、旭が丘団地ができ、9月から入居が始まるのに合わせて開校した清瀬第五小学校と清瀬第三中学校です。

清瀬第五小学校、通称「五小」の校舎は、現在の清明小学校の校舎です。
五小の開校式は、昭和42年9月1日、音楽室で行われました。
え?音楽室? そうなんです。五小に体育館ができたのは、市内では早いほうですが、昭和43年。
開校当初は、まだ体育館はなかったのです。

五小開校時の通学区域は、清戸下宿(現在の下宿。昭和45年7月町名変更)と、旭が丘。
この区域で、それまで清瀬小学校に通っていた子どもたちと、旭が丘に新しくできた団地の子どもたちが一緒に学ぶことになりました。

ちなみに、「旭が丘」という町名誕生は、昭和42年9月1日。
これを受けて、団地の名前も旭が丘団地になりました。
町名も、団地名も、団地そのものも、五小も、ぴかぴかの新しさでした。

開校したばかりの五小の児童数は、96名。6学級でスタートしました。
団地の入居が進み、11月には293名になり、翌年4月には125名が入学して児童数は428名に。
その後もどんどん増えて、昭和47年には千名を超え、昭和48年には318名が入学して児童数1,350名、33学級の大きな学校になりました。

五小は6学級でスタートして、ピーク時33学級、時を経てまた6学級になり、平成14年3月に閉校。
道向かいにあった清瀬第九小学校と一緒になって清明小学校が誕生するのですが、この物語はまた巻を改めてお話しすることにしましょう。

一方、清瀬第三中学校、通称「三中」開校時の通学区域は、清戸下宿と旭が丘、それに下清戸の全区域、中清戸の一部。
この区域の1年生と2年生が通いました。
3年生は進学や就職を控えていることから、それまで通り清瀬中学校に通ったのです。
昭和42年9月1日、生徒数73名、4学級でスタート。三中の開校式が行われたのも音楽室でした。

第三保育所の建物 もとは清瀬小学校下宿分校

同じく昭和42年の秋、10月1日、第三保育所(現 第三保育園)が開かれました。現在の場所です。

写真の建物はそれまで清瀬小学校下宿分校で、通学距離が長い清戸下宿の児童のうち、1年生と2年生がこの分校に通っていました。
分校の程近くに五小ができて、分校に通っていた子どもたちは五小に通うことになり、下宿分校は廃校に。
もとの校舎を増改築して保育所として利用することになったのです。

旭が丘団地入居開始を伝える写真入り記事

町報きよせ昭和42年9月15日号の、2校開校の記事に続くページには、「旭が丘団地への入居始まる」の文字。

9月5日に入居が始まったこと、続いて10月、11月にも3回に分かれて順次入居が行われ、計2100戸が入居予定と伝えています。

記事にいわく「この旭が丘団地2100戸の入居で、町の人口は約5万人になると予想され、市制施行への足がかりになるものと考えられております。」

 

果たして昭和45年10月1日、清瀬町は清瀬市になるのですが、そこに至る経緯については、また追ってご紹介いたしましょう。

 

 

写真はいずれも「町報きよせ」昭和42年9月15日号掲載の記事
参考資料: 『記念誌10』清瀬第五小学校 昭和51年11月2日
創立二十周年記念誌『二十年のあゆみ』清瀬第三中学校 昭和62年10月24日

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