市史編さん草子「市史で候」 七十三の巻 「令和のカメラがとらえた清瀬のタヌキ」

ページ番号1007902  更新日 2021年2月9日

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市史編さん草子(ぞうし)「市史で候(そうろう)」 市史爺(ししじい) 清瀬市は、昭和45(1970)年10月1日誕生。市制施行50周年を視野に入れ、現在、清瀬の歴史をまとめる事業を展開中です。当ブログでは事業の経過報告のほか、清瀬の歴史や文化、自然を楽しくご紹介しています。

七十三の巻:「令和のカメラがとらえた清瀬のタヌキ」【令和2年12月28日更新】

約50年前に刊行された『清瀬市史』では、北多摩に住む動物について『北多摩文化財総合調査報告』を参照して紹介しています。この報告書は、昭和41年(1966)に東京都教育委員会が刊行したもので、清瀬などの北多摩地域を調査範囲として、1冊のうちに動物や植物、民俗等様々な報告が掲載されています。

報告の一つ「北多摩北部地区の動物」では、脊椎動物と昆虫類とが目録化されており、脊椎動物は更に「哺乳動物綱」と「鳥綱」に分かれます。

「哺乳動物綱」の項目に記載されているのは、46種。
ただしそのうち「カワネズミ」「リス」「ニッコウムササビ」「ホンザル」「クロクマ」「オウカミ」「キツネ」「テン」「カワウソ」「イノシシ」「ツノボソカマシシ」「シカ」の12種は、「絶滅」「絶滅したらしい」「明治初年まではいた」など既に北多摩に生息していないことが記述されています。

昭和41年の調査時点でも見られるが「稀」であると表現されている動物もおり、そのうちの1種が、「今も林地に見られるが稀である」と書かれたタヌキです。

 

50年以上も前の昭和41年の時点ですでに「稀」。
しかし現在でも、都心に住むタヌキがテレビで紹介されたりしますから、都心にいるなら、清瀬にもまだいるのでは。

そんな清瀬のタヌキの姿をとらえました。

令和2年11月27日に清瀬市上清戸で撮影されたタヌキ

元々は動画で撮影されたものです。
一見アライグマにも似ていますが、アライグマは尻尾が縞々なのに対し、タヌキに縞はありません。
この時は1匹ですが、後に合流して2匹になります。

別の日にも、同じ場所で仲良く寄り添う2匹が撮影されています。

令和2年11月24日に清瀬市上清戸で撮影された2匹のタヌキ

2匹のタヌキは葉っぱなどが積まれた場所を掘り返しています。
タヌキは雑食、幼虫でも食べているのでしょうか。

タヌキが食事をしている最中にも、近くの道路を車や人が通り過ぎていきました。
案外気づいていないだけで、タヌキ等の野生動物は身近に暮らしているものなのかもしれません。
 

〈タヌキの撮影地・撮影日〉
 清瀬市上清戸 令和2年11月24日・27日

〈参考文献〉
『北多摩文化財総合調査報告』東京都教育委員会 昭和41年
 調査区域…現在の清瀬市、東久留米市、西東京市、東村山市、東大和市
 武蔵村山市、武蔵野市、三鷹市、小金井市、小平市、立川市(旧砂川町地区)

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