第1回 武蔵野鉄道敷設工事と清瀬(令和5年9月1日号)
清瀬駅は、武蔵野鉄道の駅の1つとして大正13(1924)年に開業しました。
武蔵野鉄道は、明治45(1912)年5月に武蔵野鉄道株式会社によって誕生した鉄道です。当初は、巣鴨駅~飯能駅間を予定していましたが、池袋駅~飯能駅に計画が変更になりました。
武蔵野鉄道の発起人は当初、飯能町(現、飯能市)、所沢町(現、所沢市)、豊岡町(現、入間市)などの人々が中心でした。その後、練馬村(現、練馬区)や保谷村(現、西東京市)などの沿線地域の住民も発起人のなかに加わります。実はそのなかに上清戸村、中清戸村、下清戸村、野塩村、中里村の住民が発起人に名を連ねていました。
その後、工事は大正2(1913)年10月ごろより飯能から開始されますが、清瀬市内の工事は記録を見ていくと大正3(1914)年ごろに始まっていました。工事記録のなかには、野塩三丁目に鎮座する野塩八幡神社の敷地が線路用地になることが記されています。野塩八幡神社の社殿は、この工事によって現在の場所に移動しています。
すべての工事が終了し、大正4(1915)年4月15日に池袋駅~飯能駅間が開業しました。実は、清瀬駅は、武蔵野鉄道開業当初の駅の1つになる予定でした。その話は次回のコラムで紹介します。
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