第3回 大正13年6月11日 清瀬駅開業(令和5年12月1日号)
清瀬駅は、前回のコラムにあるように、武蔵野鉄道の開業当時の駅として誕生しませんでしたが、すぐに清瀬駅設置の嘆願書が出されており、住民の要望が強かったことが考えられます。しかし、清瀬駅はすぐに開業とならず、一時的に清瀬荷物扱停車場が設置されただけでした。
その後、武蔵野鉄道が所沢駅まで電化したのをきっかけに、数多くの駅が誕生していきました。そのなかで大正13年(1924)6月11日に椎名町・中村橋・田無町(現、ひばりヶ丘)駅と同時に清瀬駅が開業することになります。それまであった清瀬荷物扱停車場の詳細はわかっていませんが、清瀬駅開業に伴い廃駅になった可能性があります。
開業当時の清瀬駅は、松林を切り開いた場所に設置し、テント張りの仮駅舎として営業を開始したと言われています。翌年には写真にあるような木造平屋造の駅舎が誕生していますが、当時はまだ改札口が北口にしかなく、周辺も現在のような商店街はない状態でした。電車が止まるホームは板張りで、構内は単線でした。また、駅員は2人だけで、駅長はおらず池袋駅の駅長が代わりを務めました。
いよいよ開業した清瀬駅ですが、実は駅周辺に大規模な土地の開発が行われていたことがわかっています。
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