第10回 幻の清瀬駅(令和6年8月1日号)
昭和の初め頃、現在とは全く別の場所に、別の会社がもう一つの清瀬駅を設置する計画が存在していました。今回は、この幻の清瀬駅について記していきたいと思います。この幻の清瀬駅は、昭和3年に東京青梅電気鉄道株式会社が計画した池袋~青梅駅間の路線の中に含まれていました。この路線の中で、清瀬付近は中間地点にあたることから、さらなる路線として現在の埼玉県越生町まで伸びる清瀬~越生駅の支線を計画していました。
ただし、清瀬~青梅駅間は既に他社が計画をしており、この部分は認められず、池袋~越生駅間のみの計画となりました。
その後、この計画は、池袋~越生駅間の線路を作るための測量の遅れや資金不足から、中止となりました。
そのため、東京青梅電気鉄道株式会社の清瀬駅も実現できず、幻となってしまいました。
この清瀬駅は、当時の計画路線と現在の地図を重ね合わせると、下清戸4丁目の大林組技術研究所周辺に該当していました。つまり、もし実現していたら、市内の北東部分にもう1つの清瀬駅ができていた可能性があり、市の交通網は大きく変化していたかもしれません。
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