市史編さんNEWS 2022.07.07【テーマ展示「結核療養と清瀬」会期今月末まで】

ページ番号1010908  更新日 2022年7月7日

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テーマ展示「結核療養と清瀬」会期7月末まで

あと3週間あまり お急ぎください

 

展示のポスター


市史編さん室企画によるテーマ展示「結核療養と清瀬」は、清瀬市郷土博物館にて2月1日公開。以来多くの方にご覧いただいてきました。

4月には、結核予防会総裁 秋篠宮皇嗣妃殿下にご観覧いただきました。たいへん光栄なことでした。

さて、延長した会期も、いよいよ今月末7月31日(日曜日)までです。そのうち行こうと思ってくださっていたみなさま、お急ぎください。お見逃しなく

アンケートから

これまでお寄せいただいた感想からいくつかご紹介しましょう。

  • 清瀬に病院が集まっているのは、どうしてなんだろうと思っていました。ルーツを知ることができて勉強になりました。
  • 昔の結核予防のための紙芝居やポスターなど、コロナの現在にも当てはめられるようで、興味深かったです。BCGワクチンは清瀬の誇りですね。
  • 昔日の東京療養所の絵図がよかった。
  • 大変貴重な資料かと思います。自身も結核歴があり東京病院で治療を受けました。清瀬と結核の歴史は語り継がれていってほしいです。
  • 昔、結核という病気が流行していて大変な時代があったということは、ドラマや映画でなんとなく知っていたが、具体的にどんな病気なのか、どのような歴史をたどってきたのかまでは知らなかった。今回の展示で、清瀬における結核の歴史の変遷を知ることができ、とても勉強になった。
  • 祖母も昔、療養のため横浜から清瀬に来ていました。すでに他界していますが、その当時を知ることができました。また、作家・文学とのつながりというのは、発見でした。早速読んでみたいです。
  • 20代で結核になり、その後10年ほどを治療で過ごした主人は、その後も清瀬園で学び、東京療養所、都職病院で仕事を終えました。あの当時がリアルに感じられて胸がつまりました。ありがとうございました。
  • 清瀬に住みながら知らなかったことがたくさんあり、勉強になりました。何回か、また来たいと思います。
  • 要点が簡潔に整理されてわかりやすく、見やすい展示でした。各施設の現在の写真があると、比較ができやすいと思います。療養の状況を作家の視点からとりあげていて、説得力がありました。ほかの市域の療養施設の紹介もあると、北多摩エリアの状況が広く理解できるのではと思いました。

ほかにも、いろいろなご意見、感想をお寄せいただきました。アンケートへのご協力ありがとうございました。

 

結核関連映像作品上映会

上映会のチラシ

 

会期中月1回開催してきた結核関連作品上映会も、今月16日(土曜日)が最終回です。
今回は、清瀬関連作品特集。次の3つの作品を上映します。

  • 「麦稔る頃」:東京療養所のようすを紹介する作品。約20分 モノクロ
  • 「清瀬の子供たち」:都立清瀬小児病院で撮影された作品。清瀬小児病院は、昭和23年都立清瀬小児結核保養所として発足した病院です。 約15分 モノクロ
  • 「清瀬町の歴史」:東京病院の院内文化活動で知り合った4人による作品。雑木林が切り拓かれ、畑だったところに住宅がどんどん建っていく町の様子を見て、美しい自然を少しでも映像に残しておこうとの願いから制作されたもの。昭和41年(1966)制作 40分 カラー


上映会は、郷土博物館 映像展示室 にて13時30分から。予約不要ですが、定員25名(先着順)です。ぜひおはこびください。

 

改めて 展示内容のご案内

展示内容を紹介するチラシ

改めて、展示内容のご案内です。

郷土博物館1階の展示ロビーをいっぱいに使って、展示しています。


展示は6つのゾーンで構成されています。

  • ZONE I 結核と社会の歴史 清瀬に病院街ができるまで
  • ZONE II 予防啓発のメディアたち
  • ZONE III 清瀬 病院街の姿
  • ZONE IV 療養と文学 清瀬で過ごした作家たち
  • ZONE V 結核をめぐる清瀬の国際貢献
  • ZONE VI 写真でたどる 療養所への道

展示の始まり ZONE I に置かれているのは、結核予防会結核研究所図書室所蔵の貴重な資料です。
まず、安政年間に刊行された『内科新説』上・中・下巻。
さて、このころ結核のことを何と言っているでしょう。ぜひ展示で確かめてください。

続いては、結核は結核菌によって引き起こされる病気である、とローベルト・コッホが発表した論文。
1882年3月24日に生理学会の講演で発表され、大きな反響を呼んだ内容は、同年4月10日の Berliner Klinische Wochenschrift という医学誌に論文として掲載されます。
この医学誌の当該ページを開いて展示しています。

ZONE II では、予防啓発のメディアたちをご紹介。無声映画をモニターで上映しているほか、ポスターも掲示。紙芝居は音声を吹き込んだデジタル版も公開中です。

ZONE III では、病院街で最初にできた清瀬病院の足跡をはじめ、各施設のパンフレットなどにより病院街の姿をご紹介しています。

ZONE IV は、清瀬で療養した作家たちに焦点をあてた療養と文学のコーナーです。東京療養所南七寮ですごした福永武彦、石田波郷、結城昌治ら作家の姿、入院中に芥川賞を受賞した吉行淳之介の『驟雨』初版本、院内同人誌等々を展示中。

ZONE V では、結核をめぐる清瀬の国際貢献について、結核研究所の国際研修とBCGワクチンに焦点を当ててご紹介しています。

ZONE VI は「写真でたどる療養所への道」。清瀬駅から病院街へ至る道沿いの光景と、各病院の入り口の様子を写真でごらんいただきます。ボンネットバスに乗り込む見舞客らしき人々の姿もあります。

 

テーマ展示「結核療養と清瀬」は、今月末7月31日まで。
どうぞお見逃しなく。

ご来館お待ちしています。

 

 

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〒204-0013
東京都清瀬市上清戸2-6-41 郷土博物館内
電話番号(直通):042-493-5811
ファクス番号:042-493-8808
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