市史編さんNEWS 2025.03.21 【世界結核デーに清瀬を想う】

ページ番号1014786  更新日 2025年3月21日

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3月24日は「世界結核デー(World TB Day)」

3月24日は「世界結核デー」です。

1882年に ローベルト・コッホ Robert Koch が結核菌を発見し、3月24日に発表したことにちなんで、世界保健機関(WHO)は1997年からこの日を「世界結核デー」としています。

毎年3月24日の「世界結核デー」には、世界各地で結核の予防に関する啓発活動が行われます。

 

「世界結核デー」に清瀬と結核について考える

清瀬はかつて十数の結核療養所に5千人に及ぶ患者が療養の日々を過ごしたまちです。

市南西部の病院街の原型は昭和の結核療養所群でした。最初にできた「東京府立清瀬病院」開院から93年。清瀬は長く結核と向き合ってきました。清瀬の病院街の歴史は日本の結核史の縮図ともいわれます。

昭和の半ば、抗結核薬や高度な外科手術によって結核は治る病気になっていきますが、かつては長い不安な療養生活を余儀なくされた患者が多くいました。たくさんの療養所があった清瀬の地には、患者のみならず結核という病気と向き合い生と死を見つめた多くの人々の思いが刻まれています。

清瀬の病院街では、結核療養所として始まり結核医療の変化にともなって一般病院に転じた7つの病院が、開設の地で今も医療を続けています。うち3つの病院では現在も結核病床が維持されています。清瀬にある結核予防会結核研究所では、未だ大きな結核問題を抱えるアジア、アフリカ諸国の専門家を対象に国際研修が続けられています。

国内のみならず国を越えて、結核医療、公衆衛生の専門家育成やBCGワクチンの提供を通じ、清瀬は結核から世界を守るまちとして静かな存在感を湛えています。このことこそ「世界結核デー」に広くお伝えしたいところです。

清瀬市では、令和9年度の『清瀬市史 9 結核療養』刊行に向けて、さまざまな角度からの調査を進めており、これまでの成果をもとに「清瀬と結核」というページをまとめています。ぜひご覧いただき、「世界結核デー」を機に、いまいちど「清瀬と結核」について目を向けていただければ幸いです。

 


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