市史編さんNEWS 2024.10.01 【吉行淳之介・古賀まり子 生誕百年記念 きよせ結核療養文学展示】

ページ番号1014329  更新日 2024年10月9日

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吉行淳之介・古賀まり子 生誕百年記念の文学展示を2館で開催

展示のご案内です。

令和6年、生誕百年を迎えた 吉行淳之介と古賀まり子は、ともに若き日、結核と向き合う日々を国立療養所清瀬病院で過ごしました。

ふたりの生誕百年を記念した展示を、中央図書館と郷土博物館の2館で行います。「きよせ結核療養文学ガイド ブンガくんと文学散歩」を発信している市史編さん室が企画しました。

会期は、10月1日から12月25日まで。各館の開館時間に合わせて公開しています。

ぜひおはこびください。2館の展示の特徴は次の通りです。

 

きよせ結核療養文学 中央図書館展示

きよせ結核療養文学 中央図書館展示ポスター

まず、中央図書館での展示について。

1階視聴覚コーナーの一角での展示です。

生誕百年の吉行淳之介と古賀まり子それぞれの略歴と、清瀬での療養を反映した作品から、当時の入院生活を垣間見ます。

俳句の古賀まり子は、昭和24年(1949)11月入院、6年半に及ぶ闘病の日々をこの地で過ごし、昭和31年(1956)5月退院。
吉行淳之介は、昭和28年(1953)11月に入院、年明け1月、肺区域切除の手術を受け、29年(1954)10月退院。
まり子は「生きた証に」と句を詠み続け、27年重症の個室で馬酔木賞(現・新人賞)を受賞。吉行は、入院してから書き上げた小説「驟雨(しゅうう)」で、入院中の29年7月、第31回芥川賞を受賞しています。受賞の知らせは、消灯時間を過ぎた暗い病室に、看護師によって伝えられました。

~中央図書館から見える赤松を 淳之介も まり子も 生と死のはざまで見上げたかもしれない~

彼らが過ごした国立療養所清瀬病院の、かつての敷地の一部に建つ中央図書館で、感じ取っていただけるものがあれば、なによりです。

中央図書館展示 公開時間

中央図書館展示の公開時間は下記のとおりです。

会期:令和6年10月1日~12月25日 10時~17時(水曜・木曜は~19時)
 ※月曜および10月22日、11月26日は休館です

中央図書館 所在地:清瀬市梅園一丁目1-21

 

きよせ結核療養文学 郷土博物館展示

きよせ結核療養文学 郷土博物館展示 ポスター

9月1日まで郷土博物館で行われていた特別展「清瀬駅 100年の物語」と連携して、中央図書館の視聴覚コーナーでも関連の展示が行われていました。
10月からの文学展示も、引き続き中央図書館と郷土博物館の連携展示で展開します。

「きよせ結核療養文学 郷土博物館展示」では、1階ミニ展示コーナーの展示ケースを使い「国立療養所清瀬病院の『書く』仲間たち」を紹介します。

吉行淳之介や古賀まり子が入院していた昭和20年代は、結核療養の様相が大きく変化した時期でした。
20年代半ばに導入されたストレプトマイシンなどの抗結核薬や、肺の患部だけを切り取る手術が可能になったことによって、不治の病と思われていた結核が「治る」病気になっていったのです。

手術のための短期入院で回復し、すぐに退院していく患者がいる一方で、長く入院している古くからの患者もいる。その両者がともに過ごした時代を、ふたりは見ていました。

~結核と向き合う日々を ともに過ごした 国立療養所清瀬病院の「書く」仲間たち~

入院中に、文学で結ばれた院内の交流もありました。その一部を展示でご紹介しています。

ぜひご覧ください。

郷土博物館展示 公開時間

郷土博物館展示の公開時間は、下記の通りです。

会期:令和6年10月1日~12月25日 9時~17時
 ※月曜休館 ただし祝日の月曜は開館、翌火曜休館です

郷土博物館 所在地:上清戸二丁目6-41

 

ご来館おまちしています。


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〒204-0013
東京都清瀬市上清戸2-6-41 郷土博物館内
電話番号(直通):042-493-5811
ファクス番号:042-493-8808
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