市史編さん草子「市史で候」 二十三の巻 「三輪車購入」
二十三の巻:「三輪車購入」【平成28年2月26日更新】
三輪車?小さい子が乗るの?なんて思ったかもしれませんが、いいえいいえ、三輪車は三輪車でも、自動車の三輪車です。
今回のテーマは、ずばり「広報紙に載った車たち 昭和30・40年代」
「車」と一言で言っても、いろんな種類があります。
自家用車から、トラックやパトカー、ショベルカーにレーシングカー。
そんな車の中から、昭和30年代から40年代にかけて清瀬の広報紙(町報きよせ・市報きよせ)に掲載された働く車たちをご紹介します。
まずはこちら。
町報きよせの昭和35(1960)年9月1日号に登場するのが、今回のタイトルでもある見た目が可愛らしいオート三輪。
購入を伝える町報の記事には、自動車からの?メッセージも添えられています。
「“住みよい町”をつくるため、敏速に、より能率的に働きたいと考えています。どうぞよろしく!!」
翌昭和36年の町報をみると、やはりオート三輪がこの年に始まった町によるゴミ回収に活躍している姿を見ることができます。
ゴミ回収について詳しくは、市史で候 十九の巻「昭和のゴミ箱詐欺?!」をご覧ください。
ゴミの回収ではその後数年の間で三輪だけでなく、ダンプカーも活躍するようになります。
続いて、働く自動車の代表格、消防自動車です
写真は左からそれぞれ昭和40(1965)年、昭和42(1967)年、昭和46(1971)年に新たに購入されて消防団に配置された消防自動車です。
市史で候 二十一の巻「74,365」でご紹介しましたが、昭和30年代から40年代は清瀬の人口が大きく増加した時代でした。
建物が増えればそれだけ火事の危険も増します。
その中で清瀬では毎年消防自動車を購入して、昭和46年には市内にある全ての消防団に消防自動車を配置するなど、消防力の強化を図ったのです。
清瀬町消防本部・清瀬消防署が発足したのも同じ頃、昭和44(1969)年のことでした。
最後に、今では馴染みのない変わった警察の車をご紹介します。
パイプ椅子に座って話し合うお母さんや子供、警察官の様子が写った記事です。
その後ろに写っているマイクロバスにご紹介。
実はこのマイクロバス、交番なんです。
移動交番は、昭和42(1967)年から東村山警察署によって、交番や駐在所から離れた地域のために開設されました。
上の記事が掲載された昭和47(1972)年には、野塩団地、中清戸団地、竹丘団地、中里団地、気象通信所住宅の5か所に、移動交番のマイクロバスが決まった日時にやってきました。
相談事や落し物、盗難被害の受付など、普通の交番と同じように対応してくれたのだそうです。
今回は「広報紙に登場した車」をテーマにご紹介しました。
オート三輪やダンプカーの活躍の背景には、町で始まったゴミ回収があり、消防自動車の購入の背景には、人口増加がありました。
移動交番が導入されたのも、清瀬の人口を大幅に増加させた団地の存在があったからでしょう。
「三輪車購入」 これは最初に紹介した昭和35年の町報きよせの記事のタイトルです。
当時の清瀬の状況に目を向けると、広報紙のこんな何気ない記事にも、色々な発見があるのではないでしょうか。
関連町報・市報記事
昭和35年9月1日号・昭和36年4月25日号・昭和39年3月15日号
昭和40年10月15日号・昭和42年11月15日号・昭和42年12月15日号
昭和44年4月15日号・昭和46年4月15日号・昭和47年5月15日号
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