市史編さん草子「市史で候」 二十一の巻 「74,365」

ページ番号1001975  更新日 2020年9月28日

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市史編さん草子(ぞうし)「市史で候(そうろう)」 市史爺(ししじい) 清瀬市は、昭和45(1970)年10月1日誕生。市制施行50周年を視野に入れ、現在、清瀬の歴史をまとめる事業を展開中です。当ブログでは事業の経過報告のほか、清瀬の歴史や文化、自然を楽しくご紹介しています。

二十一の巻「74,365」【平成27年12月24日更新】

74,365

この数字、なんだかお分かりになるでしょうか。

実はこれ、平成27(2015)年12月1日現在の清瀬市の人口です。

74,365人中、男性は35,965人、女性は38,400人(いずれも外国人住民を含む)。
男性が約48%で、女性が約52%
女性の方が若干多いのは、日本全体と同様の傾向です(総務省統計局ホームページ公表の平成27年11月1日現在の概算値人口より)。

今でこそ7万人を超える清瀬ですが、昔の清瀬ってどれくらいの人がいたんでしょうか?
今回は、『町報きよせ』および『市報きよせ』に掲載された各年12月1日の人口を追ってみたいと思います。
広報誌で毎年12月1日の人口を確認できるようになった最初の年の昭和36(1961)年から、人口の大きな増減が見られた昭和の終わりまでを範囲としました。

では、早速グラフを見てみましょう。

グラフ:清瀬人口の変遷

緑の三角は総人口を、青い丸は男性人口を、そして赤い四角は女性人口を表しています。

総人口はスタートから急激に上がり続け、昭和50年頃、人口6万人あたりからその推移はなだらかになり人口が前の年よりも減った年も出てきます。
男女の人口をみると、男性の方が多かった昭和30年代後半の後、女性の方がやや多いもののほぼ同じように推移する時代を経て、女性の方が男性よりも少しずつ増えていきます。
今回のグラフには含まれていませんが、この後も女性と男性の差が開いていきます。

続いて、人口の前年比を見てみましょう。
このグラフでは1.00以上ならば前の年よりも人口が増え、1.00以下ならば前の年よりも人口が減っています。

グラフ:清瀬人口の変遷 前年比

こうしてみると、まず真っ先に目に入ってくるのは飛びぬけて高い昭和30年代後半でしょう。
この頃の清瀬は、急速にベッドタウン化が進み、人口が激増。
都営団地の建設も進みます。

グラフで一番大きい山は昭和39(1964)年。
この年は清瀬が町となってから10年の節目でもありました。
昭和29(1954)年の清瀬の人口は約1万人で、この年は約3万人ですから、なんと10年間で人口は3倍にもなったんです(『町報きよせ』昭和39年12月2日号より)。
清瀬で2番目の公立中学校となる清瀬第二中学校ができたのも昭和39年でした。

続いて、ギュッと伸びているのが昭和42(1967)年
この年には旭が丘団地への入居が始まりました。
ちなみに最初の入居は9月5日。
9月1日の人口が41,039人で、10月1日の人口は42,886人ですから、1か月間だけでも2千人近くが増加しています。

丸く盛り上がっている昭和40年代後半は、第2次ベビーブームの頃。
昭和45年に人口5万人を突破し、町から市になっています。
また、カーブの一番高い部分になる昭和47(1972)年には、台田団地の入居が始まりました。
この年の年度末には、すでに公立小学校が8校、公立中学校が3校、清瀬にあり、計画では昭和50年度までに小学校2校と中学校1校の新築が決まっているので、清瀬第五中学校以外の公立小中学校がその姿を見せていました。

昭和50年頃からは、小さな変動はみられるものの、基本的には前年比が1.00に近い数字、つまり人口が横ばいの時代を迎えます。
グリーンタウン清戸ができる前年の昭和56(1981)年には、清瀬第五中学校が開校し、公立小中学校の新設も一段落することとなりました。

人口が増加し街が大きく変わっていく中で、新しく生まれたものも多くあり、同時に、失われてしまったものも数多くあることでしょう。
市史編さん事業ではそうしたものにも焦点を当てて、清瀬の歴史をつづっていきたいと思いますので、来年もどうか宜しくお願いいたします。

それではみなさん、良いお年を。

 

  • ※ここに掲載した人口の数字は『町報きよせ』『市報きよせ』の各号に準拠しています。
  • ※昭和47年のみ12月15日号の広報紙には人口のみで算出月日の記載がありませんでしたが、その前後の広報紙の記載から12月の人口と判断しました。

 

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