市史編さん草子「市史で候」 九の巻 「現在の『清瀬市史』と…」

ページ番号1001988  更新日 2020年9月28日

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市史編さん草子(ぞうし)「市史で候(そうろう)」 市史爺(ししじい) 清瀬市は、昭和45(1970)年10月1日誕生。市制施行50周年を視野に入れ、現在、清瀬の歴史をまとめる事業を展開中です。当ブログでは事業の経過報告のほか、清瀬の歴史や文化、自然を楽しくご紹介しています。

九の巻 「現在の『清瀬市史』と・・・」【平成27年1月21日更新分】

写真:金に輝く『清瀬市史』

市史編さん室が立ち上がって初めての新年を迎えました。
そこで、今回は初心に戻り、そもそも現在の『清瀬市史』はどんなものなのか、ということをお話したいと思います。

深緑の布地、背表紙には金色で『清瀬市史』
そんな装丁のこの本が刊行されたのは、昭和48(1973)年のことです。
その3年前に清瀬でおこったある出来事を記念しての刊行でした。
昭和48(1973)年の3年前、つまりは昭和45(1970)年・・・ピンときた方もいらっしゃるかも。
そう、「市史で候」 七の巻でお伝えした、清瀬の市制施行記念なのです!

『清瀬市史』の刊行を知らせる市報の記事にはこう書かれています。
「発展途上にある清瀬市の今日の姿を理解し、明日の躍進を考える上に堂々と今日の基礎をきずいてきた、先人の足跡を知ることは、きわめて大切なことです」。
刊行に先立っては清瀬の歴史を知るための「歴史講座」も全4回で開催されました。
『清瀬市史』の販売価格は2000円。
残念ながらもう販売されていませんが、市内各図書館でご覧になることができます

『清瀬市史』は表紙を除いた厚さだけでもおよそ4cm、ページ数はなんと992
全7章で構成されており、各章の内容は以下の通りです。

  • 第一章・・・自然
  • 第二章・・・原始時代
  • 第三章・・・古代
  • 第四章・・・中世
  • 第五章・・・近世
  • 第六章・・・近代
  • 第七章・・・現代

 

清瀬に人が住むよりもっと前のことから、清瀬が市になったところまで。

どんなことが書かれているのかというと・・・

縄文時代(第二章二節)の部分では、「柳瀬川の流れが、下宿をはなれて東の下流域におよんだとき、その流れが急によどむようになり、ときには、おだやかながら逆流することさえおこるようになったのは、いまからちょうど七〇〇〇年ほどまえ、つまり縄文時代の早期末葉から前期にかけてのことであった」(77頁)。

江戸時代、生類憐みの令について(第五章第四節)の記述では、「元禄八年(一六九五)中野の犬小屋のかこいのために、上清戸村では植竹六一一〇本を拠出させられた」(338頁)。

大正時代(第六章第十節)になると、「当時にあっては一般の村民たちはほとんど東京には出なかった。たまに野菜を運ぶために東京へ行く程度であった。ところが村の公用ででかける村吏たちや、私用ででかけたりする人もあった。こういう人びとは大変である。清瀬村から中央線・境停車場(現在の武蔵境駅)まで徒歩で行った」(891頁)。

このほかにも様々なことが『清瀬市史』に書かれています。

 

イラスト:ドアから顔を出す市史爺
扉の向こうから
こんにちは

このように清瀬について知るには貴重な文献である『清瀬市史』ですが、刊行されてから長期間経過していますし、見直しが必要な部分もあります。
そこで市史編さん事業がスタートしたのです。
清瀬の歴史は清瀬に関わってきた皆さんの歴史
何気ない昔の写真や、なんとなくとっておいた古い回覧板。
そういったものが、清瀬が歩んできた歴史を紐解く貴重な史料になります。
皆さんぜひ、市史編さんにご協力ください。

ドアから顔を出しているこの人も、市史編さんのために尽力します。
え?この人誰だって?
前から名前だけは登場していたあの人です。
インターネットの世界にはまだ慣れていないようなので今日のところは顔見せだけですが、これから少しずつ彼の生態?も明らかになってくことでしょう。

それでは本年からは「市史爺(ししじい)」とともに、市史編さん室をよろしくお願いいたします。

イラスト:「よろしく」のプラカードを掲げる市史爺
市史爺をどうかよろしくお願いします

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