市史編さん草子「市史で候」 三の巻 「舞う三匹の獅子」

ページ番号1001998  更新日 2020年9月24日

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市史編さん草子(ぞうし)「市史で候(そうろう)」 市史爺(ししじい) 清瀬市は、昭和45(1970)年10月1日誕生。市制施行50周年を視野に入れ、現在、清瀬の歴史をまとめる事業を展開中です。当ブログでは事業の経過報告のほか、清瀬の歴史や文化、自然を楽しくご紹介しています。

三の巻「舞う三匹の獅子」【平成26年7月3日更新分】

イラスト:二人で舞う獅子舞

獅子舞は北海道から沖縄まで、日本中で行われている民俗芸能です。
しかし獅子舞と一口に言っても、大きく分けて二種類あることはご存知でしょうか。

一つは、二人以上で一匹の獅子を演じる獅子舞。
イラストなどでよく見るのはこのタイプですね。

そしてもう一つが、一人で一匹の獅子を演じる獅子舞です。
清瀬の日枝神社で7月におこなわれるのは、以下のタイプの獅子舞です。

昭和52(1977)年7月1日、清瀬市指定無形民俗文化財に指定された「清戸獅子」は、五穀豊穣、無病息災を祈願するものです。
獅子は三匹いて、それぞれ「オジシ(大獅子)」「メジシ(女獅子)」「ナカジシ(中獅子)」と呼ばれています。

 

写真:オジシ(大獅子)
金と赤のねじり角がオジシ
写真:メジシ(女獅子)
角がないのがメジシ
写真:ナカジシ(中獅子)
赤い角の溝が金色なのがナカジシ

 

角などに違いがあるので、ご覧になる方は確認してみてください。

獅子と一緒に舞う鬼のような角を生やしているのは「山の神」で、着物の背中に描かれている山の神は、なかなか印象的です。
三匹の獅子舞は全国各地で獅子の呼び名が変わりますが、山の神も天狗だったり猿だったりするそうです。

その他、造花で飾りつけた重箱を棒に固定したものを持つ「花笠」、舞の前に場を清める「棒使い」、笛を演奏する「笛吹き」、唄を歌う「唄うたい」、巡行の露払いを行なう「金棒突き」などをはじめとして、清戸山王日枝神社獅子舞保存会の方々によって「清戸獅子」は守り伝えられています。

 

写真:山の神
山の神は面が大きいので、片方の鼻の穴から
片目で外を見ています
写真:移動中の清戸獅子の行列
ピンク色のが花笠
水色のたすきをかけているのが棒使い

 

平成26年度の「清戸獅子」は、7月13日(日曜日)の午後5時から日枝神社を中心として行われます。
清瀬駅から日枝神社へは、バスならば北口バス停より市役所経由「台田団地」行きのバス停「水天宮前」で下車してください。
徒歩では15分程度でつくことができます。

写真:山の神の背中
山の神の背に描かれている独特な山の神の文様

「清戸獅子」について詳しくお知りになりたい方は、清瀬市郷土博物館から刊行された『清瀬の民俗行事と民俗芸能』(2,000円)をぜひご覧ください。
詳しい解説、多数のカラー写真の他に、笛の楽譜や唄の歌詞も掲載されています。
「清戸獅子」の他にも、「下宿のふせぎ行事」や「中里の火の花祭」など、市内の民俗に関する情報が満載です!

以下の場所で、開庁開館時間内に販売されています。

  • 郷土博物館
  • 市役所1階受付
  • 中央図書館
  • 野塩地域市民センター
  • 松山地域市民センター

 

参考文献

清瀬市郷土博物館『清瀬の民俗行事と民俗芸能』 2014年
笹原亮二「三匹獅子舞の分布」(『国立民族学博物館研究報告』26巻2号 2001年)

写真は平成24(2012)年・平成25(2013)年のもの

 

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